この土曜日は毎年恒例の「祖生公民館寄席」が公民館で開かれた。
これ、むちゃくちゃお得な落語会である。
落語好きの義弟が言っていたが、地方公演だと、真打ちクラス一人、前座クラス一人の二人でやってきて、真打ちが二席、その間に前座が一席演じて 2~3千円・・・みたいなのが多いんだけど、公民館寄席は所謂「二人会」である。真打ちが二人、二席ずつ演じてくれる。これで前売りなら 1千円ぽっきり。激安である。てか、激安すぎるやろう(^^;
別に岩国市とかから文化活動ってことで何らかの補助が出ているから安く出来ている・・・というわけではない。
祖生の診療所の河郷先生が落研時代の伝手で扇遊師匠を呼んで、資金面でもバックアップしてくださっているからこそである。本当に有り難い話だ。
その分、俺も診療所に行ってお礼をしたいところだが、健康すぎてニ、三年に一度しか訪ねることが出来ていない。もっと行ければいいのだけど(笑)
さてさて、当日の演目。
入船亭扇遊師匠が、
「人形買い」「お菊の皿」
の二席。
滝川鯉昇師匠が、
「馬のす」「茶の湯」
の二席。
扇遊師匠は安定の面白さというか、なにせ何年もこの芸を観ているわけで、それこそ安心して観ていられる。それでいて飽きてこないところがすばらしい。これがプロの芸というものなんだろう。
一方、鯉昇師匠は、四年前に来られた時も観に行ったのだが、まくらでやたらと皮肉を込めた、ちょっとひねくれた話をぼそぼそとしたしゃべりで連発され、溌剌とした紳士という感じの扇遊師匠と対照的で面白い。まくらがもうどっかんどっかん大ウケであった。
最近疲れやすくなったと散々前フリをして、いわゆる『逃げ噺』である「馬のす」に行ったのも計算づくなのかなあとか思ったり(笑)
鯉昇師匠の話によると、東京の寄席に出ている時は一日 12分の労働時間なのに、祖生公民館寄席では二人で二時間もしゃべって疲れるということのようだが(笑)、そりゃあれだけしゃべってくれれば疲れるだろうなあ。
ありがとうございます!!
ところで、今回は会場に小学生の姿がちらほら見られたが、みんなちゃんと笑うべき処で大笑いしてて、何か地元のおっちゃんとして嬉しかったなあ(笑)、落語で笑う感受性を持っていてくれることが。
これ、「生」だから・・・ってのもあるよね。TVでやってる落語を観ても、子供たちってそんなに大笑いしてないからな。「生」で本物の芸に触れてこその感受性の発露なんだろうなあと思ったり。
来年はうちの娘と姪っ子も連れてきたいと一瞬思ったが・・・さてさて(^^;;
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