十日市町、いや、正確には本川町だけど、ま、いわゆる「十日市界隈」に新しい立ち呑み屋を見つけたので行ってみた。
「街の洋食屋 メリメロ」のところの十字路を東に向かう小路に入ると、それこそ徒歩1分ほどのごくごく近くに「立ち呑み 西乃屋」がある。
周りはマンションばかりなので、「西乃屋」の赤提灯はとても目立つのだけど、今まで気付かず通り過ぎていた。まあ、「才家」に行く時くらいしかこの辺通らないからなあ。
それが、一週間ほど前にたまたま近くのコインランドリーを利用して、洗い上がるまでの暇つぶしに周りを散策していたら偶然発見した。
その時は、洗濯が終わったら事務所に戻ってすぐに仕事をしないといけなかったし、「いや、でもビール一杯くらいは」と思わなくもなかったんだけど、店の前に置かれたベンチに太った中年女性2名(どうも母娘のような)が陣取って大声で世間話に興じていたため入りづらかったのである。あれ、営業妨害だよな(^^; 常連かもしれんけど。
というわけで、一回目は店の存在確認だけで終わっていたのだが、この月曜日の夜、ついに訪店することができた。
800円だと思っていたハンバーグランチが 980円だったという悲しみを抱えて俺は「西乃屋」の入り口をくぐったのである。
中に入ると、30代くらいのお兄ちゃんが一人、カウンターの中に立っている。このお兄ちゃんが店主だった。若干「大将」と呼ぶには抵抗もあるが、他の飲み屋についてのエントリー同様「大将」と呼ぶことにする。
メニューを見るとハートランドがあったのですぐに注文。小瓶で 500円也。
飲み物の注文が通ると、大将から「最初に焼くものを紙に書いてもらえますか」と説明が。そういう仕組なのか。客は俺一人なので口頭で言っても良さげではあるが、まあ、この店には店なりのやり方があるのだろう。店のやり方に文句を言うのは無粋である。
しかーし、俺の後に入ってきた常連ぽいお姉ちゃんからは肴も口頭で注文受けてたで。ぶれてるなあ(笑)
あ、大将の愛想は良いです。決して「注文は紙に書いてもらわんと困る」みたいな口調での指示ではなかったことは書き添えておきますぞ。
酒類は、決して「多い」というわけでもないが、ビール、焼酎、日本酒、スコッチ、それぞれポイントは抑えている感じ。
例えばビールはキリンラガー(生)、一番搾り、サッポロラガー、ギネスに、上に書いたようにハートランド。どれも俺の好きなビールばかりやん。
焼酎が強い店のようで、日本酒の冷酒は2種しか置いてないが、「華鳩 生もと純米無濾過」「瑞冠 こわっぱ」と良い選択である。
あと、アイラのラフロイグとボウモアというスコッチの定番を置いてくれてるのも嬉しいなあ。
店主の酒の好み、けっこう俺と似通ってる感じやなあ。
ただ、酒も肴もお値段はちょっと高めである。
生中(キリンラガー)は 550円だし、瑞冠一合も 650円。
焼き鳥も、ささみが一本 240円、ハツが 320円という感じだ。
あ、普通の居酒屋として考えたらそんなに「高い!!」というわけじゃないんだけど、立ち呑み屋はやっぱ安価なイメージがあるから。「立ち呑み屋価格」が頭にあると「ん?」と思う値付けだという話し。
串には鶏、牛、豚などがあるが、この日はハンバーグランチを食べた直後であまり腹には入りそうになかったので、鶏メニューの中から「ささみ」240円、「せせり」270円、「白肝」320円を注文した。
上に書いたように「立ち呑み屋としては高め」な価格設定だが、串のタネはどれも他の店より大きめやね。「ささみ」も「せせり」も普通の焼き鳥屋の 1.5〜1.8倍程度の大きさじゃないか?そう考えると、「せせり」一本 240円もおかしな金額ではない。
味の方はどれも美味かった。
「白肝」も良い焼き具合で堪能した。320円という価格にまったく不満は無い。
そうそう。「ささみ」は基本的に「わさび」が載っているので、苦手な人は言った方がいいかも。ま、俺は大好物なので喜々といただいた。
いつもならまったく店の人間と無駄な話はしないのが俺スタイルなのだが、さすがに俺の広島での活動ベースである「十日市界隈」の店だということで、「いつからやってるの?」と聞いてみた。
今年の 3月からだと言うことだったが「実は新装開店ではなく、再開なんですよ」と大将は苦笑いを浮かべる。「再開?」と確認すると、「1年数ヶ月前にここで店を始めたんですが、開店 2週間目にバイクで事故ってずっと休んでたんです」と。
そうなんや。その新装開店の時はまったく気づかんかったわ(^^;
バイクに乗っているということで、なんか親近感湧いたなあ。
この日は急ぎの仕事があったので、ハートランド1本ですぐに帰ったのだが、近々、ちゃんと時間がある時に再訪してみようと思った。
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