防府天満宮で「この守銭奴め!」と神様に喧嘩を売った話

実は山口県民なのに日本三大天神のひとつでもある「防府天満宮」へ詣ったことが一度も無い。

だいたい山口県の人間であれば、18歳で車の免許を取って迎える最初の正月に、車で防府天満宮に初詣に行くのが定番であった。
広島市以西のヤンキーが車の免許を取ったら、とりあえず週末に岩国の「いろり山賊」に夜のドライブに出かけたのと同じようなものだ(笑)

しかし、元来「列に並ぶ」のが大嫌いな俺に「初詣の大渋滞」が許容できるはずもなく、結局この「若い頃の通過儀礼」を経ることのなかった俺は、それから齢い半世紀を過ぎるまで防府天満宮に足を踏み入れる機会をもたなかったのである。

・・・が、この日曜日に娘たちと萩に行った帰り、「高速料金が勿体無いので、帰りは下道で」と国道262号線を山口市から防府市へ入った俺は、唐突に上記のようなことを思い出し、娘と姪っ子の学力アップの祈願もしよう!と車を防府天満宮に向けたのであった。

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石段から天満宮を仰ぎ見て、思ったより立派な建築物に軽く感動もしたが、(俺が若い頃に比べれば道路の整備具合など雲泥の差であろうが、それを差し引いても)「これ、大晦日とか狂ったように道が混むやろ?」というのが容易に想像出来て、心から「初詣に来なくてよかった」と思ったのである(笑)

ま、それはそれとして、せっかくの防府天満宮である。
娘たちとお詣りをして、おみくじを引かせる。娘が大吉、姪っ子が中吉であった。
娘が「お母ちゃんとおみくじを引いた時、私だけ大吉だったのが悔しかったのか『大吉をひいた人間はもう後はいいことがない』とお母ちゃんに言われたんよ。もうええことがないんかねえ?」と聞くので、「そんなことはないで。大吉は人生の勝者にしか引けないもんなんやで。お母ちゃんは敗者だから大吉じゃなかっただけなんやで」と説明しておいた。

「春風楼」からの防府市内の眺めも堪能し、さあ帰ろうかと娘たちと石段を降りている途中で「あ、ついでに長男と次男の成績アップのために御守買ってかえろう」と思いついた。娘たちを石段に残し、俺は急ぎ天満宮へ戻ったのである。

しかし、いざ御守を買おうと思ったら・・・

高けぇ〜(@_@;

「家内安全」の御守が 800円なのに、「学業成就」の御守が 2,500円とかボリすぎやろう?道真〜
長男と次男のをふたつ買ったら 5,000円じゃねえかよ。高ぁ〜

「もうけっこうです。うちの息子たちは実力でどうにかするので神様のサポートはけっこうです。もう、あっちいけ、この守銭奴め!」とか思いながら防府天満宮をあとにしたのでありました(笑)

このことを嫁に話すと、てっきり怒られるものと思っていたのだが、「足元を見てるねえ」と嫁さんも「家内安全」と「学業成就」のあからさまな値段の違いには苦笑いで、「ま、神頼みは(しなくても)ええんじゃないん」とのことだった。

まあ、いざとなったら俺が黒魔術を会得してどうにかするよ(笑)
エコエコアザラク。メコメコヤリタイ。

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このページは、shinodaが2017年7月31日 19:29に書いたブログ記事です。

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