12月。初心者ソルトルアーフィッシャーマンには厳しい時期になりました(笑)
冬はやっぱり魚の活性が落ちて、ルアーへの食いつきが悪くなるので・・・。2ヶ月あまりロッドを振ってきて、やっと何か掴みかけてきた初心者の我々にとっては実釣経験こそが上達への早道だというのに、その実釣経験を積むために知識やテクニックが必要という因果性のジレンマに陥っているのです。
それでもなんとか魚の活性がよくルアーに食いついてくれるのが「朝マズメ」。
そのため、寒い冬に早起きなんかしたくないのに、我々はせっせと朝マズメの港に通うのであります。
今週の火曜日の朝も、そうして俺は朝 4時には起き、12月でも朝マズメであればアジングが楽しめるという噂の周防大島・秋港に出撃したのであります。
5:15に秋港着。小さな港なのだが、駐車スペースは広い。良い港ですな。
ただ、駐車スペースが広いが故に不届き者も呼んでしまうようで、港との境にはロープが張られ「港内でのキャンプ、バーベキュー禁止」の札が下がっていました。
こうやって漁協とトラブル起こすの、ほんとやめてほしい。今回は釣り禁止にはなってなかったけど、こうやって港にフェンスが張られ、釣りをする場所が減って行くんだよな。ほんま、マナーを忘れたチンパンジーが多くていやですね、最近。
さて、気を取り直して。初めての秋港なので、まずは防波堤の際にワームを落としつつ、魚の存在を確認。
10分ほどで、左側の短い防波堤の内側でチビメバルがヒット!これでボウズはなくなりました(笑)。
しかし、ここでアクシデント。港の右側から「逆くの字」を描きつつ外海に伸びる防波堤(こっちが釣り場所の本命)に移動しようとしたところで強烈な便意が俺を襲いました。少し腹痛もありますが、それよりなにより強烈な便意!便意!便意!!
トイレはないので、肛門に全神経を集中し、全力で肛門をキュッと締めます。そして、ゆっくりと防波堤の突端に向けて移動を開始します。そろり、そろりと。もし、俺の姿を見た人がいたとしたら、まるでそれは十字架を背負い、ゴルゴタの丘へと歩を進めるイエス・キリストの姿そのものに見えたことでしょう・・・
やがて、十字架ではなく、アジングロッドとメバリングロッドを抱え、俺はなんとか防波堤の突端までたどり着いたのです。
ロッドを一振りしては、しばらく肛門に全集中。またロッドを一振りしては、また肛門にすべての力を集中する。
来たるべき朝マズメの饗宴に向けて、激しい便意と戦いながらも、俺は釣り場を確認していきます・・・
が・・・駄目でした。力尽きました。便意は一向に収まりません。
俺も色々な経験を積んできた大人です。「これ以上の戦いは大惨事を呼ぶだけ」ということがわかりました。便の力が肛門の力を上回るのも時間の問題である・・・と。
そんな状態で一時間近く頑張った俺を褒めてほしい。俺は涙を飲んで撤退を決意しました。
そこから車まで帰るのも一苦労だった。十字架を背負ったイエスのように、一歩一歩。時々俺が足をクロスさせて立ち止まり、まるで酸っぱい梅干しを口にしたかのような表情で「コ、コ、コ、コ、コ・・・」と鶏の鳴き声のような苦しみの声を漏らす姿を信心深い人が見たとしたら、泣きながら俺に手を合わせたでしょう・・・
6:20、撤退。
あと、20分、いや、10分もすれば朝マズメの饗宴が始まったかもしれない時間に、俺は泣きながら港を後にしたのです。悔しい、悔しい!なんのために朝 4時に起きたのだ!!
俺は左足をピーンとフットレストに突っ張ることで肛門に力を注ぎ込み、脂汗だらだら、失意のまま車を走らせたのでありました・・・
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