この間読んだ「D列車で行こう」は広島県が舞台だったが、まったく広島である必然性を感じられず、広島県民として消化不良だった。いや、わし、山口県民だけど(笑)
というわけで、今度こそ広島が舞台で、その必然性のある小説を読むことにした。
その本は「ほくほく広島ごはん 割烹ダイニング花桃の細腕繁盛記」(宮嶋貴以 著)。昨日読了。
ちなみに、この本も買ったのは何ヶ月も前である(^^;;;
流川にある小料理屋が舞台。前の経営者から店「割烹ダイニング花桃」を引き継いだものの、前の女将のファンだった常連客が少しずつ離れていき、経営が悪化していくのを止める術が思いつかない三十歳の若い女将が、神社で記憶喪失の青年を拾うところから物語は始まる。
その青年が調理の心得があり、女将と二人で新しいメニューを考え、店の経営がだんだんと回復していく話である。単純に言うと(笑)
そのメニューが「広島菜」「三原のたこ」といった素材や「美酒鍋」「うずみ飯」などの広島の郷土料理をもとにしたものである。ちゃんと広島の話だ(笑)
話の途中から「花桃」の悪口を口コミサイトに書き込んだり、色々な妨害を行うやつが出てくる。こいつとの戦いも話のもうひとつの軸だ。この犯人を捕まえるために周りの人たちが協力して解決に向かっていく。すっかり皆、二代目女将とその店のことが好きになっているのである。
女将と記憶喪失の男は一緒に新しいレシピを考え、協力して店をまわしていくうちにお互いをかけがえのない存在と認識し、そこに少し恋愛の気持ちも湧いて・・・。
また、女将や店のピンチをいつも救ってくれる地元交番の警察官も、女将に好意を持ち始めているな・・・
あと、記憶喪失の男も記憶を蘇らせつつあるような・・・
・・・というところで物語は終わっている。こりゃ、続編出すつもりだな(笑)
なんか、風呂でのんびり読むのに適したほのぼのとした物語なので、続編出たら読むけどね(笑)
RCCあたりが「◯周年記念ドラマ」とかにすればいいのに。主演は・・・ゆっくり考えてみる(笑)
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