息子が野球を始めて以来、何となく野球漫画を買うケースが増えてきた。
つーか、それまでは野球漫画なんか買ったことなかったよなあ。ドカベンのコンビニ本(あの安っぽい紙に刷った総集編みたいな漫画ね)なんかが出てると、懐かしくてつい買ったりとか、その程度だったんだけど。
今はけっこう色々買っちゃう。まあ、「MAJOR」とか「ダイヤのA」は子供向けだけど、「おおきく振りかぶって」とか「ラストイニング」なんかは細かいルールの説明もあったりして、十分大人の鑑賞に堪えられるしな。面白いよ、実際。
で、「高校球児ザワさん」である。
これは、異色の野球漫画である。
野球の名門・日践学院の唯一の女子野球部員である都澤理紗の日常を一話8ページ程度のボリュームで淡々と描いた作品。ギャグ漫画・・・いや、青春コメディ漫画という感じか。
前から気になっていたものの、内容が想像出来なかったんで手を出さずにいたが、1巻買ったら面白くて、翌日には2,3巻も買ってしまった。(現在、5巻まで出ている)
ザワさん(と、理紗は野球部で呼ばれている)が野球部にいることも既に既成事実で、そのことをめぐるドラマティックな出来事もあまりない。(たまに取材受けたりするけど)
いや、ほんとに、大きな事件が起こるわけではなく、淡々と高校球児の日常が描かれる。で、ちょっとクスっと出来るオチがあったり。
公式戦には出れないが、道具の手入れをきちんとしている姿を評価され、練習試合で使ってもらったり。(彼女は投手or遊撃手)なんか、リアルなのだ、話が。
ザワさんの、クールなのか天然ボケなのかよくわからない性格も良い。
読み進んでいくと、段々と都澤理紗の意外な一面もわかってきて面白い。
傍らにおいて、ちょっとした息抜きにパラパラしたくなる漫画だ。
野球道具の手入れは素晴らしいのに、脇の下の手入れは甘い女、ザワさん。(笑)
一口飲んだだけでプロテインの銘柄を当ててしまう女、ザワさん。
筋肉を見せ合いたいのに男子部員に拒絶され、そんな時だけ男女の壁を感じ一人枕を濡らす女、ザワさん。(笑)
読んでない人は是非一読を。