Majordomo のセットアップなんか、ほんまに10数年ぶりだ。確か、1997年頃だったか、一度だけ自社サーバにセットアップしたことがあって、それも入れてはみたけどあまり使わなかったので、どういう設定をしたかなどもまったく記憶にない。(^^;
某社のレンタルサーバは、Majordomo を使ったメーリングリストのサービスが標準で(メニュー化されて)用意されているのだが、既に諸々の事情で、MTA を sendmail から qmail に変更したり、Virtual Domain な環境でのメール運用であったりして、標準のサービスは使えない状況になっている。
ということで、標準セットアップされている Majordomo とは別に、手動によるインストールを行ったのである。
何せ、Majordomo は設計の古いシステムなので、手作業で作ったり直したりするファイルがたくさんある。
当初、セットアップだけの作業で工数を見積もっていたのだが、別のサーバで運用されている既存のメーリングリストを移行しないといけなくて、「その工数でついでにやりますよお」と軽く回答してたら、その作業こそ大変だった。(^^;
特に、qmail 環境で Majordomo を使おうとすると、Permission 関係はけっこう引っかかるねえ。
が、Majordomo は Log ファイルに分かり易いログを吐いてくれているので、そこを見て対処療法していけば解決する。
例えば、subscribe のメール送ったら
>>>> approve password subscribe test_ml hogehoge@exsample.jp
>>> Sorry, an error has occurred while processing your request
>>> The caretaker of Majordomo ( Majordomo-Owner@exsample.jp ) has been notified
>>> of the problem.
なエラーが返ってきちゃった・・・というときも、Log ファイルに
Jul 01 11:20:16 exsample.jp majordomo[22441] {ML Master<ml_admin@exsample.com>} approve PASSWORD subscribe test_ml hogehoge@exsample.jp
Jul 01 11:20:16 exsample.jp majordomo[22441] {ML Master<ml_admin@exsample.com>} ABORT Can't append to /var/majordomo/lists/mltest: Permission denied
なんてログが残っているので、「ああ、さっきファイルを FTP で PUT するときに、一時的にファイルオーナーを変更してたんだった」とか思い当たる。
Log ファイルの場所も、Majordomo をインストールしたディレクトリ直下なので分かり易い。
設計が古いなんて言ってごめん。
さすが歴史あるソフトは、こういう基本的なところがちゃんと作ってあるなあ。
ログファイルが分かり易い場所にあると「セキュリティ的にまずい」と思ってる低脳技術者も結構いるからなあ。そういう考え方は MS-Windows のものであって、UNIX の世界には持ち込まないでほしいな。設定ファイルもログファイルも分かり易い場所に置く。そして、適切な Permission 設定をすればいいのだ。
(Permission 管理機能が脆弱で、触られたくないファイルは隠すしかなかった)MS-Windows 文化に(のみ)どっぷり浸かった技術者は、その辺のところがなかなか理解できないのだろうなあ。
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