「第三アウトの置き換え」というアピールプレー

野球をやってた人でも、あまり遭遇したことがないかもしれない「アピールプレー」というヤツ。
この間、次男坊の所属するチームの試合でそれに遭遇した。

どういう内容かというと、下記のとおり。

・1アウト2,3塁の場面。
・打者の打った当たりはセンターフライ。ファインプレイで捕球。
・2,3塁のランナーはヒットになると思って飛び出してた。
・で、センターから2塁にボールが返って2塁ランナーアウト。これで3アウト。
・それで守備側チームはベンチに引き上げたのだが、ここで攻撃側に1点が入る。

「え?3アウトになったのに、なんで?」って話なんだけど、これはつまり、3塁ランナーが3アウトの前にホームインしてて、この選手はアウトになってないので得点は有効・・・ってことなんだね。

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「フライが捕球される前に塁を離れていたんだから、3塁ランナーはアウトなんじゃないの?」って話なんだけど、その場面で3塁ランナーがアウトになるのは「3塁にボールが返った時点で」なんだよね。
つまり、2塁ランナーがアウトになった時点で3アウトなので、3塁にはボールが送られておらず、3塁ランナーはアウトになってないわけだ。

じゃあ、どうするかっていうと、守備側は3塁にボールを返して、「3塁ランナーのアウトを3アウト目にします。2塁ランナーのアウトと交換します(3アウトと4アウトの交換)」と審判にアピールすればいいわけ。(これが「アピールプレイ」)
そしたら、3塁ランナーのアウトで3アウトなので、3塁ランナーのホームインは当然認められないわけだね。

しかーし、このアピールは、守備側がフェアグラウンドを去る前に行わないといけないんだね。つまり、選手全員がファールラインを超えてしまったら、もうアピールする権利がなくなる。
うちのチームの選手は全員ベンチに帰っていたので、つまり、もうアピール権は消失してしまったということであります。う~む(^^;

相手の監督からの指摘でこういう状況になってるってことがわかって、結局相手に1点入ってしまったのあった。

でも、この騒ぎが起きた時、実はF森さんと俺は「ああ。」と思ってた。
F森さんは「ドカベン」でそういう話を見たことがあり、俺はつい昨年のことだが「ラストイニング」という漫画でそういう話を読み、長男坊とも「ほほう。こういうケースがあるんだなあ」「でも、実際にはこんなこと起こらんよ」なんて話をしたことがあるのだ。

しかし、実際に目の前で起きても、なかなか気づかんもんじゃねえ(^^;
つーか、この時俺は三塁塁審をやってたので、もし気づいたとしても何も言えんわけだけど(^^;

ただ、主審や試合を観てた人から後で話を聞くと、どうも3塁ランナーがホームインしたのは3アウトの後らしい。当然のことだが、その場合はもちろん1点は入らない。アピールプレイも必要ない。
でも、突然相手の監督からそういう指摘があったので、こちらのベンチも(主審も)「え?あ?そういうケースがあるの?」とおろおろしているうちに、そのまま1点確定しちゃったって感じなのだ(^^;
F森さんか俺がベンチにいれば、もしかしたら(可能性は低いが(^^;)「あ、でも、3塁ランナー、ほんとに3アウトの前にホームインしてた?」と疑問を呈したかもしれない。

つまり、「漫画で得た知識も、馬鹿にしたもんじゃない」ってことだ。

え?そういう話?>俺(^^;;;;;

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このページは、shinodaが2012年8月 3日 01:52に書いたブログ記事です。

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