先々週、仕事の合間にウォーキングしている最中、ひろしま美術館で「オランダ・ハーグ派展」をやっていたのを思い出した。始まった時から行きたいなあと思っていたのだが、そういえば12月23日で終了だった。危ないところだった。
県美でやってたゴッホ展は、仕事が落ち着いたら行こう、落ち着いたら行こうと思ってるうちに終わってたからなあ。
ということでメルパルクの前でコース変更。左折。ひろしま美術館に向かったのであった。
いやあ、やっぱ、なかなかよかったですなあ、ハーグ派展。
宗教画や理想的な風景画をアトリエで描くというそれまでの絵画と違い、普通の生活や風景を「現場で実際に見て写実的に書く」というフランス・バルビゾン派の影響を受けた画家たちが、オランダ・ハーグ地方の景色に魅入られて集ったのがハーグ派の始まり。
ハーグ派の画家たちは、オランダ特有の風車、運河、放牧された牛という景色や農民の姿を写実的に描き出している。
俺が大好きなゴッホもハーグ派の影響を強く受けてるってことだ。実際、ハーグ派が活躍していた時代にハーグに住んでいたしな。農民の絵も描いてるし。パリ時代はハーグ時代と違って華やかな色あいになり、俺が好きなのもそのころ以降のゴッホなんだけど、使ってる絵の具などはハーグ時代と一緒らしいしな。
というわけで、普通に上手な絵画を楽しめばいい、わかりやすい展覧会であった。
ハーグ派の描く風景画は少しくすんだ暗い色調のものが多いようだが、俺はヤン・ヘンドリック・ヴァイセンブルフやアンドレアス・スヘルフハウトの描く青い空の風景が好きだな。
ハーグ派に影響を与えたバルビゾン派の方が、そういう明るい色調の絵は多くて、俺的にはハーグ派より、バルビゾン派の方が好みということなんだな。ハーグ派展観てそういうこと言うのもあれですが(笑)
ということで、あれこれ難しいことを考えず、素直に「うわあ、この牛、生きてるみたい」って感じで絵を楽しめる展覧会です。ぜひ、どうぞ。(って、明日までの開催ですが(^^;)
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