「世界が妙だ! 立石大河亞+横山裕一の漫画と絵画」展

昨年の 11/10 に広島市現代美術館で「世界が妙だ! 立石大河亞+横山裕一の漫画と絵画」展を観たのだが、ブログには書いてなかったな。

実は、スマホが壊れて、10月中旬から 1月中旬くらいまでの、丸 2ヶ月間の写真が全部消えちゃって、美術館の前で撮った垂れ幕とかの写真も当然消失(^^; それとともに、俺の記憶からも消えてしまった。
俺の記憶の大部分は、最近スマホ内の写真に依存しているもんで(笑)

気に入った作品はスマホのメモ帳にメモってたけど、当然これも消えた・・・

さて、この特別展は立石大河亞(タイガー立石)氏と横山裕一氏という二人の漫画家&画家の作品展である。
立石氏と横山氏は、どちらも「漫画を描きつつ、絵画も手がける」作家である。横山氏の方が 26歳若い。うちの妹と同い年やな。ちなみに、立石氏はもう亡くなっている。

もう、半年以上前の話なんで記憶は定かじゃないが、一応メモ代わりなので覚えていることだけでも書いておくか。

漫画&絵画の技術的な面は立石氏の勝ちだな。
それに、横山氏の、特に絵画は「変なものを描いてやろう。芸術家として頭のおかしい人間になろう」という思いが作品に出過ぎていて、ちょっと「偽物感」があるんだよな。

漫画にしても、立石氏の作品はシンプルできれいな細い線で描かれ、内容的にはチクっとくる毒も持っているんだけど軽いタッチで読みやすい。それに比べ、横山氏の漫画は、擬音と、異常な登場人物(様々な模様の球が顔の人間)、意味不明なセリフと意味不明な展開という、実験的な作品でとっつきにくい。

しかし、2時間くらい作品を観て歩いていると、いつのまにか横山氏の漫画が面白くなるのよね(笑)

結局、床のクッションの上に寝そべって見る、天井に映し出された横山氏の漫画スライドショーも含め、展示されている全作品を観て帰った。

なんだろう。打楽器ばかりがポコスカ鳴ってる民族音楽っつうか、地元の神社の祭りで演奏されている祭囃子っつうか、そういう「よくわからないけど俺をのせるビート感とリズム感」みたいなのがあるんよね。あ、それと中毒性。

でも、横山氏の絵画は最初に描いたように全然魅力無し。何も心に響かなかった。
連続したコマではなく、一枚のキャンバス上だと、横山氏の持っているビート感とリズム感が出てこないのかなあ?と思ったり。
でも、やっぱり最初に書いた「偽物感」が大きいんかなあ。

意識的・計算的に狂気を描いて、それが観客に狂気として伝わる絵は、ダリのような一部の天才にしか描けないものだし、そこを目指す必要もない。並みの芸術家が狂気を表現しようとすると「ああ、芸術家らしい狂気を装うとしているだけね」としか映らないんだよなあ。
狂気を装わず、もっと素直に描いたら良い作品が出来上がるんじゃないかとは思うが。

・・・と、メモも写真もないのでこんなところで記憶の限界(^^;

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このページは、shinodaが2017年6月20日 02:52に書いたブログ記事です。

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