4/14(日)に、徳山の遠石会館で行われた「山口地酒の祭典 新酒発表会 2019」に参加した。
山口県酒造組合/山口県酒造協同組合所属の 24蔵のうち、21蔵が参加する新酒発表会だ。
色々な酒を呑んだんで、機会があれば全部紹介したいけど、取り急ぎ、忘れないうちに今回一番「当たり」だと思った酒を書いておく。
山口市徳地で、夫婦二人で酒造りをされている新谷酒造(しんたにしゅぞう)の「わかむすめ」である。漢字だと「和可娘」と書く。皆の好きな「若い娘」じゃないんで注意ね(笑)
「和可」は「和歌」のことで、日本人の美意識を感じさせる「和歌」のような酒でありたいという思いからつけられたのだという。(新谷酒造Webページより)
その「わかむすめ」の中で今回呑んだのは「新姫 -Cinderella(シンデレラ)-」と「わかむすめ Bunbun」。
あ、「Cinderella」は正確には「わかむすめ」ではない。「新姫」というのは独立したブランドだ。現在この蔵は夫婦で切り盛りされているのだが、奥さんが酒造りに専念し始められたのは 2年半前で、この酒はそんな奥さんへのプレゼントで作られた酒だそうだ。ええ話や。
「西都の雫」を 38%まで削った純米大吟醸。38%という精米歩合は、奥さんが酒造りに専念することを決心したときの年齢が 38歳だったから。奥さん、年齢バレバレですけど(^^;
「わかむすめ Bunbun」は、そんな山口県初の女性杜氏である奥さんが作った酒。
奥さんの好きな「山田錦」(なぜなら奥さんの旧姓が山田だから(笑))の純米吟醸酒だ。
まずは「Cinderella」。強い旨味と洗練されたクリアな後味でかなり美味い。初めて「獺祭」や「金雀」を呑んだときのような「え?むちゃ美味い」という驚きを感じた。
やっぱ、真面目に作った酒は美味いんだなあ。間違いなく全国区の味。
「わかむすめ Bunbun」は奥さん作とは知らなかったが、多分、酒好きの人が呑んだら、皆が皆、「女の人が作ったような、優しい味だなあ」と思うだろう。俺もそう思った。
桜の花が咲き乱れる山里の春霞をそのまま酒にしたような味だ。わかりづらいか(笑)いや、呑んでみればわかる。
残念ながら、他の蔵の酒も呑みたかったので、定番酒である「わかむすめ 薄花桜」(生酒)、「わかむすめ 月草」(火入れ)などが飲めなかった。
この休みは、直売所まで行ってみるかな(笑)
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