エキキタフェス「広島の酒と食」に行ってみた

連休中の 5/2に広島駅新幹線口側(まあ、昔から「駅裏」って呼ばれてたけど、今はそう呼んではいけないようだ)の、通称「エキキタ」と呼ばれるエリアで「広島の酒と食」というイベントが行われた。

広島駅北口イベント広場、ホテルグランヴィア広島、広島テレビ本社ビル横エキキターレの三ヶ所で行われるイベントで、俺と呑み友のN◎の二人は、駅北口の「広島駅 de 広島日本酒飲みくらべ」に参加した。

11時の開場前には15mくらい行列ができ、なかなか盛況だった。

20190502_sake2.JPG
広島の蔵の中から 9蔵が出展していたが、とりあえず、今まで呑んだことの無い銘柄を選んで呑んでみることに。

まずは安芸津町(東広島)の「柄酒造」。「おたふく」の銘柄の酒を作っている。上撰酒はどこかの安い居酒屋で呑んだことがあるかもしれないが、「おたふく 大吟醸」は呑んだことがない。
大吟醸らしい甘みとフルーティーな香りも若干だが感じられ、まぁまぁ好きな味。
「おたふく」というと古い味を想像してしまうが、けっこう今どきの味だった。

次に呑んだのが、西条(東広島)の「山陽鶴酒造」の「清酒にごり 生おり酒 原酒」。にごり酒だ。これが、うまく言葉で言い表せないのだが、ちょっと今まで呑んだにごり酒では感じたことの無い風味があって面白かった。ちょっと爽やかな風味で・・・なんだろう、あれ。
興味がある人は呑んでみてほしい。

最後が呉市の「三宅本店」であった。「千福」を作っている蔵だ。俺はよく(特に十日市に作業場を借りていた頃などはとくにそうだったが)「千福」のカップ酒を買って燗を付けて呑む。程よい甘みもあって好きな酒だ。
でも、この日呑んだ「酒王 千福 純米大吟醸無濾過原酒」は口に合わなかった。N◎も同じものを呑んだのだが、呑んだ瞬間目を合わせて「駄目やね」と頷きあった。

20190502_sake3.JPG
味が古い。俺らが若い頃「いや、日本酒はちょっと」と嫌っていた日本酒の味がする。多分、ホンモノの日本酒呑みからは好まれる味かもしれない。大吟醸なのに、なお糠臭い濃厚な米の香り。
N◎が「剣菱や・・・」とつぶやいたのには笑った。実は俺も同じことを考えていた。

広島(西条)や灘など古い酒処の大手の酒はなかなか若い者には厳しい味のものが多い。いや、俺らが「若い」かどうかは置いておいて、小さな蔵や若い杜氏を擁する蔵はうまく「今どきの味」に変身できている。今の日本酒ブームは昔ながらの日本酒の味が認められたわけではない。フルーティーな香りの大吟醸に代表される「呑みやすい」日本酒が若い世代に認められたものだ。

だから、俺は味の古い灘や伏見の酒はほとんど呑まないし、広島の酒でも「雨後の月」や「白鴻」「旭鳳」など若い社長や杜氏が作られている酒にしか興味がわかない。

もちろん、俺が「古い味」と呼んでいるものが本当の「通」が好む日本酒の味なのかもしれないが、その「通」な人だけでは日本酒は衰退の一途をたどっていたことをちゃんと認識しないといけないだろう。

フルーティーで甘みのある大吟醸大好き!(笑)

ちなみに、「広島駅 de 広島日本酒飲みくらべ」については色々言いたいことがあるので(笑)、それはまた別エントリーで。

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: エキキタフェス「広島の酒と食」に行ってみた

このブログ記事に対するトラックバックURL: https://blog.netandfield.com/mt/mt-tb.cgi/5304

コメントする

このブログ記事について

このページは、shinodaが2019年5月 4日 07:12に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「テントのショックコード交換」です。

次のブログ記事は「自宅で「自動炊飯」」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。


月別 アーカイブ

電気ウナギ的○○ mobile ver.

携帯版「電気ウナギ的○○」はこちら