昨年 12/1 の祖生天神では、美和町の北中山子ども神楽(山代白羽神楽保存会)に来ていただき舞を奉納してもらった。
午前から午後まで延々と何時間も神様の前で素晴らしい舞を見せてくれた。
俺も今年度は神社の奉吏(ほうり)の役が回ってきているんで祭りの最中に本殿にも何度も顔を出したのだが、三百歳駅伝やら綱引き大会やらにも出なくてはいけなくて、「天の磐戸」「大江山」「三鬼」「恵比寿」などはところどころしか観れなかったのだが、舞ひとつ観るだけでも価値がある。
で、諸々の用事を終え、派手派手でむっちゃ盛り上がる「八岐乃遠呂智」は通しで観ることができ満足だったわぁ。
神楽のあのトントコトントントコトン・・・という単純な太鼓の音も気持ちを高揚させるねえ。というか、ドーパミンによる恍惚感みたいな感じか。テレビで神楽とかを観てもあまり高揚することはないんだけど、やっぱり生神楽は違う。
そうそう。源頼光を演じた子供神楽の最年長の中学生のお兄ちゃん。彼の踊りが、左右の肩をひょこひょこと上下させ、なんかジョジョっぽくて格好良かったなあ(笑)
本当に楽しいものを見せてもらって「ありがとう」だ。
ところで、演じてくれた子供たちに申し訳ない点がひとつ。
祖生には神楽の文化はない。
神楽だけではなく、そもそも祖生には「演芸を楽しむ文化」がなかったと思う。皆働き者で「娯楽は悪」みたいな感覚?だったんだろうか。
最近祖生でも、田植えの時期が終わったあとに「泥落とし」(山口県では田植えが終わった後の祝いをそう言う)の演芸会を開いたりしているが、俺らが子供の頃にはそういうのもなかった。
なので「おひねり」の習慣がないのだ。
「大江山」のあとだったか、子ども神楽の子供たちも客席(境内にパイプ椅子を並べただけだが)を鬼の装束で練り歩いてくれた。本当ならこの時に子供たちにおひねりを渡してあげるべきなんだけど、そういう習慣がないのよ。わかってる俺たちでも、「気恥ずかしくて」できないのだ、それが(^^;
だから、決して子供たちには「あそこはケチだった」とか思ってほしくはないのだ(^^;
主催者は反対に、神楽などを呼ぶ時には最初にそのことを説明し、出演料とは別の包で寸志を渡したほうがいいんだろうなあとか思ったり。
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