由良漁港で陸っぱりライトゲームのリハビリを

他のエントリーでも書いたけど、昨年11月からの約半年間で、海のルアーフィッシング素人ながら、その知能と行動力、釣りセンスにより周防大島62ヶ所の港や磯でルアーによる釣果を挙げるという偉業を成し遂げた釣り紳士の一人である俺は、何が何でも釣果を上げるというモチベーションをすっかり失ってしまったのである。

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そのため、釣れる気がしないチニングや、魚探の見方もわからず右往左往するばかりのカヤックフィッシングにうつつを抜かしていたのだ。

ダメダメ、そんなことじゃ。とりあえず釣果をあげなきゃ!!・・・ということで、久しぶりに「勝手知ったる陸っぱりライトゲーム」に挑戦したのである。

二鹿キャンプ場でジンギスカン鍋に舌鼓を打った日の夜。参加者の中には疲れて21時には寝たという人もいるのに、俺は20:30に自宅を出発。そして、6/26(土)21:15。由良漁港着。

この日は大潮。15:36に干潮。それから 22:32の満潮に向かって上潮。17:40~20:27が時合である。
「じゃ、もう時合終わってるやん!」って?大丈夫、大丈夫。大潮のときには時合を外していても、十分な水量があるときにはそこそこ釣果があるものなのだ(笑)

しかし、この日、残念なことに由良漁港には信じられないほどの釣り人の姿があった。

由良漁港は古く小さな港である。なんと、大潮の満潮のときには防波堤より一段低い船着き場が水没するし、いや、マジで大島の港の中でも一、ニを争う小さな港だろう。そんな小さな港に 5~6人の釣り人の姿が。堤防の突端に 3人くらい。そして、その他の場所に 1人、2人と影が見える。

一昔前の俺なら帰っただろう。しかし、俺は今や周防大島のほぼ全ての有名ポイントを攻略した男である。一応、「ども、ども」と頭を下げながら、二本目の常夜灯の下を確保。ただ、この外灯の光は防波堤の外の海までは届いておらず、魚を集める力は期待できない(^^;

暗い海にワームを投げ込みながら、他の釣り師が話している言葉に耳を傾けてみる。すると、港にいる 5~6人は全員知り合いのようだということと、あまり釣果はあがっていないようだということがわかった。突端で釣っている一人は、「デビュー戦でこんなに釣れないとトラウマになりそう」とか言っている。実際、俺が港に入ってから誰も釣っていない。15分後、彼らは撤退を始めた。

その最中、俺のロッドに反応あり。その夜、もしかしたら初めての釣果だったのかもしれない。俺の横を通って撤退していたアングラーの一人が立ち止まり経過を見守った。けっこう引くのを抜き上げてみるとチビメバル。俺の後ろにいた兄ちゃんが「かわいい」と声をあげる。
いいのだ。久しぶりのメバル。まだこの時期でもメバルが釣れるのか!

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この後、たった一人になった俺は突端部の、常夜灯で海が明るく照らされた釣座をゲット。
しかし、時々霧のような雨が(^^; 合羽代わりに薄いナイロン製のヤッケを羽織っていたが、雨水はどんどん滲みてくる(^^;;;
それでも久しぶりの陸っぱりライトゲームが楽しくて、結局 23:30までロッドを振った。

22:09にカサゴ。22:39には海の明暗の境。常夜灯の明かりの届かない暗い海で、この時期には珍しい良いサイズのメバルをゲット。久しぶりのメバルの塩焼きに舌鼓を打ったのであった(笑)

楽しい。俺の知能と行動力、釣りセンス、他人を虜にする美貌、人の心を奮い立たせる弁舌、そして馬並みの逸物。それらの力が発揮できるのはやっぱり陸っぱりライトゲームだ。

びしゃびしゃになったヤッケを脱ぎながら、俺は車の側でくすくすくすと笑ったのであった。

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このページは、shinodaが2021年7月 5日 06:39に書いたブログ記事です。

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