昨日開かれた山口県議会文教警察委員会に、高森みどり中学校の4年後の募集停止が織り込まれたままで素案が提出され「案」となりました。
事前に県教委から「慎重に協議しましたが、素案の内容のまま提出することになりました」と連絡はもらっていたのと、ある程度(行政の意固地さは皆さんご存知だと思いますが)想定していた動きなので驚きはありません。粛々と今後も我々は募集停止反対の運動を続けていくだけです。
ただ・・・
【山口】募集停止の宇部西高校 教育機能を山口農業高校などに継承へ
KRY山口放送のニュースですが、繁吉健志教育長の言葉には本当にがっかりです。
「今後の急激な生徒減を踏まえると新しい時代に対応した学校づくりを」(繁吉教育長)
んん?高森みどり中学校が10年後に急激な生徒減で学校運営に支障をきたすような状況にはならないことを、我々は10年後までの玖西盆地の児童数の推移や、生徒の居住地域の広さ、地域ごとの在校生の割合などの数字を提示して明らかにしています。
しかし山口県は、一般論の「少子化」だけを何度も理由としてあげ、「高森みどり中学校の存続に『直接影響のある』こんな数字も出てますよ」という科学的な反論はされていないのが現状です。
単に「わしらが一回決めたことをひっくり返されてたまるか」という感情論で動いているとしか思えません。嘆かわしい。「教育長以下教育委員会の委員たち及び文教警察委員会の県議たちは、全員論理的な思考を持ち合わせてない、感情のままに動くやつばっかりなの?」と暗澹たる気持ちになります。
「不退転の覚悟で再編整備に取り組んでいる」(繁吉教育長)
ん?んん?間違ったことを「不退転の覚悟」で取り組まれても県民として迷惑以外の何者でもないんですけど・・・?
泥棒が「あそこのセキュリティは厳しいですけど、私もプロの盗人として不退転の覚悟で盗みに入ります」って言ったら「なにそれ」って笑われ、怒られるでしょ?これと同レベルの話ですよ。
俺は常々「我々は決して感情的な気持ちで動いていない」と言っています。実際、反対する根拠もしっかり示してきました。県との話し合いの場で一度も声を荒らげたこともないし、大きい声を出したことさえほとんどありません。まあ、声は生まれつきでかいんですけど(笑)
ただ、今度ばかりは腸が煮えくり返る思いをしました。
俺は仕事で文教警察委員会を傍聴できなかったんだけど、傍聴された方から聞いた話。(ですが、以下文責はもちろん俺)
パブリックコメントの内容説明を受けた有近眞知子県議会議員(柳井選挙区)をはじめ複数の自民党県議会議員が「(地元が寂しくなるなどの感情論で地元の反対があっても)正しいことをしっかり進めてください」とか言いやが・・・いえ、おっしゃったそうです。
はぁ?俺らの活動がそんなふうに理解されてたんだ???
県民に向き合わず、職員からの報告だけを信じ、「廃校寸前の学校を地域が寂しくなるからと感情論で存続を求める」地域エゴのステレオタイプみたいに我々の活動を理解していたんだ・・・
これまで書いたように「俺たちに逆らうのか!?」という感情論で動いているのは山口県の方です。
情けない。悲しい。ほんと、ここまで理解力の無い人たちと我々は論理的に戦っていかないといけないのかと思うと絶望すらします。猿の調教の方がよっぽど易しいでしょう。
我々は「地域が寂しくなる」から反対しているわけではありません。数字を見て、論理的に「高森みどり中学校の存続になんら問題はない」と判断しての反対運動です。
山口県には、きちんと県民と向き合う手間を惜しむなと言いたいですね。
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