山口県の高校再編計画から県立大附属高設置計画に続く矛盾

ええと、最初に言っておきますが、俺は周防大島高校になんの恨みもないし、過疎化の進む地域に立つ県立高校として、玖西地区の高森高校とともに手を携えていければと考えてもいる。

だから繁吉教育長にも「ハワイとの連携で実績のある周防大島高と、オーストラリアへのホームステイで英語を学ぶという取り組みをしている高森みどり中が手を取り合って、自分にあった学びの場を選択できる山口県の英語教育の拠点としていくのはいかがですか?」と提案もした。

まあ、繁吉教育長の回答は「高森みどり中は廃校にします」「周防大島高は独自にハワイとの連携を強めていくので、高森みどり中などとの連携は必要ありません」「とにかく高森みどり中は廃校にします。もうそういう計画なんだから絶対廃校にします。これは覆ることはありません。計画したんだから絶対廃校にします。」というものだった。笑えるよね(笑)

まあ、そういうことで、前に別のエントリーにも書いたと思うが、俺は10年くらい前にお袋が自宅をリニューアルするタイミングで周防大島への移住を勧めたこともあるし、釣りのために一年間、ほぼ毎週周防大島に通ったこともある。周防大島シンパだ。

だから、重ねて言うけど、別に周防大島町や周防大島高校をバカにするつもりもないし、これからの発展も祈っている立場だ。

しかし、今回出てきた山口県立大学付属高校設置の話については、周防大島を巻き込んだ山口県の教育界の闇が見え隠れし納得できるものではない。

高大連携の一貫で、周防大島高で県立大の出張講座を受けた生徒は大学に推薦入学できるようにする、大学の単位も与える・・・という形にこれから周防大島出身の柳居県議会議長と繁吉教育長の二人三脚で進めていくつもりのようだが(それだとさすがに周防大島への利益誘導があからさまなので、他に三校対象を作っているが)、「え?なんで周防大島高校に?」という疑問は山口県民なら誰もがもつことだろう。

周防大島高校は島内からの進学者だけでは定員を確保できないのが明白なため、山口県内の高校としては珍しく県外からの生徒も積極的に募集しているが、今年も定員割れである。

県教委(繁吉教育長)は高森みどり中学校を廃校にする理由として、県議会において「岩国高校付属中ができることによって、高森みどり中が定員割れするという具体的な根拠はありません。県内の児童数が減るのでその可能性はあると考え、早めに廃校に向けて動いています」と回答しています。そして最後には「県内の子に、よりレベルの高い教育を受ける機会を提供するためです」というお得意の意味不明の言葉で〆ました。

「根拠はないけど念のために???」とさすがに俺たちは愕然としました。(また、この話は別のエントリーでも書きます)

では、なぜ、「生徒数も少なく、今後も子供の数が減るので増える見込みもない」「島外からの通学も不便」な周防大島の学校を高大連携の対象とし、将来県立大付属高校の転換も噂されるような動きを柳居議長、繁吉教育長はされるのでしょうね?
それ、山口県下の多くの子供たちにはまったくメリットないですよね?
周防大島高校にこれだけのテコ入れをするのなら、「子供の数が減るので今後定員割れする"可能性"がある」というだけの理由で「既に県東部の児童の進学先として確立されている」高森みどり中を廃校にすることに矛盾が発生しますよね?

下松・熊毛などの県東部の子を受け入れ、一度も定員割れしたこともない高森みどり中を廃校にして、県下の多くの子供たちの進学の多様性というメリットを奪っておいて、生徒数の少ない(県下の多くの子供たちのメリットにならない)周防大島高校に「県立大進学が有利になる」ための配慮をするのもおかしいですよね?

矛盾だなあ・・・。これって、一番迷惑なのは周防大島の子たちじゃないですか?自分たちの教育が権力者による黒い金で賄われている・・・って、俺ならいやだな。

結局、高森みどり中の廃校という「無理手」を強引に進めるから、こうして皆が不幸な思いをするんですよ。まったく、今の県のトップはダメダメですね。

もうすぐ、県議会議員選挙が行われます。山口県の人には、ぜひ高森みどり中廃校問題から、今の山口県の教育行政を覆う闇を知っていただき、胸を張って山口県民だと言われる県に変えていくための一票を投じてほしいと思うんですよね。

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このページは、shinodaが2023年3月31日 09:51に書いたブログ記事です。

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