山口県立美術館「佐藤健寿展 奇界/世界」

山口県立美術館で開催されている特別展「佐藤健寿展  奇界/世界」を観てきた。

20230501_satou1.jpgと言っても、わざわざそれで山口市まで行ったわけではない。この日は高森みどり中の募集停止問題について県教委の担当者と話をする予定があり山口市に入った。しかし、面談の予定まで少し時間があったので、県立美術館を訪ねたのである。

ただ、時間が・・・。13:30~14:30 の一時間ほどしか鑑賞の時間がない・・・全て観れるのか?

結論から言うと、やっぱり時間が足りなかった。最後の二部屋くらいは駆け足で通り過ぎた感じ(^^;;; 二時間はかけて観るべき作品量だね。

マッドメンの写真や、アフリカ原住民の仮面など、諸星大二郎作品を好きな人なら喜びそうな作品が沢山あるので、興味のある人はぜひ(6/11までなので、まだ一ヶ月ある)

そういえば、嫁さんもこの写真展は観たかったそうだ。佐藤氏というのは「クレイジージャーニー」というTV番組によく出ていた有名人なんだね。一度もその番組を観たことがなかったので知らなかった(^^;

俺的には、最近始めた写真趣味の参考になればと思っていたのだが、そっちはあんまり・・・だった。

いや、佐藤氏の写真技術はもちろん高いものがあり参考になるんだろうけど、俺は写真(他人に観てもらう作品という意味の写真)は大きく二つに分かれると思う。「被写体そのものの存在が作品になる写真」と「なんでもない被写体を技術で作品にした写真」である。

前者は報道写真(ピンボケだろうと決定的瞬間を捉えていればピューリッツァー賞は取れる)や佐藤氏が撮っている「普通の人は目にできない光景」など。秘境写真もそうだし、有名人の日常や、バックステージの様子を撮った写真など。

後者は「どこにでもある物や風景を構図や光の向き、露光時間、シャッタースピードなどを考え、駆使し、なんか感動的な絵面に仕立て上げたり、本来の価値以上のものに見せたり」という写真で、俺たち市井のアマチュアカメラマンが撮れるのは主にこっちだ。

佐藤氏の写真は圧倒的に前者である。もちろん高い技術の上に撮られているのはわかるけど、もう、被写体のパワーがすごくて、ああ、こういう角度で撮って「巨大感」を出してるのね・・・みたいな感想はさすがに出て来ない(^^;;
というわけで、「自分が写真を撮る参考に」という点ではいまひとつだったというわけだ。

でも、本当に面白い世界の風景に出会える、楽しい写真展だと思うよ。

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このページは、shinodaが2023年5月13日 11:47に書いたブログ記事です。

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