美術館でもらったパンフの中に面白そうなものがあった。
「魚海図鑑」というタイトルで皿の上に乗った魚の絵が並んでいる。どこの美術館?と思って見ると「香月泰男美術館」と。
香月泰男って、なんか記憶が・・・。そうだ、先日、山口県立美術館で「<香月泰男とシベリア・シリーズ1>"シベリア様式"の確立」ってコレクション展みたんだった。
あのときのコレクション展で一番おもしろかったのが香月泰男画伯の展示だった。
でも、こんなポップな感じの絵だっけ?
なんか、シベリア抑留の苦しみを描いた、もっと暗く重い絵じゃなかったっけ?
というわけで、香月画伯に興味を持った俺は、この夏の連休に長門市三隅中の香月泰男美術館へでかけたのである。
香月画伯の書いた魚と海の油彩やデッサンを展示した「香月泰男の魚海図鑑」。
山口県立美術館で観た「シベリヤ・シリーズ」とは違う、繊細な線とポップな色使いの絵はなんか気持ちを軽くしてくれるねえ。
展示作品の中で俺が一番好きだったのは、「海」の最初に飾ってあった複数の船が海に浮かぶところを描いた絵。タイトル忘れた(笑)
面白いのが、香月画伯が魚を完全に「食材」としてみていること。「地元・長門の魚を食べるのが大好きだった」らしく、なんか、魚の絵を描いている人は「魚の生命力に云々...」みたいな話をしがちだけど、完全に「美味しそう」って目線で見て描いてることが絵からビンビン伝わってくる。
絵の他にも、アトリエで手慰みに作った人形とか、本当に気持ちが明るくなる作品を見ることができる。
そうそう。中には入れないけど、画伯のアトリエも再現されていてガラス越しに見ることができる。なんか秘密基地っぽくて、他人のアトリエ見るのって楽しいよね。
500円で観れる展示として、芸術を損得で語るのもアレですが、とてもお得と思える展示だった。山口県の人はぜひ行ってみんさい(笑)
祖生からは高速使ってちょうど 1時間半です。
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