本とか雑誌: 2023年12月アーカイブ

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昨夜 1時すぎに読了。おかげで今日は眠い。
「六人の嘘つきな大学生」(浅倉秋成著)である。

2年前に発表された作品だが、すでに舞台化や漫画化がされており、映画化予定とのこと。随分な人気作だったんだな。

俺も去年の「このミステリーがすごい!」大賞に入賞した作品が平積みになっていたのを買った記憶があるので、もう一年くらい寝かせてたんかな?

老眼で活字を読むのがつらくなってきたので、最近は漫画ばかりだったのだが(雑誌すらあまり読まなくなった)、この間から風呂で本を読むようになって。このブログでも書いた「交換殺人には向かない夜」もそうだったんだけど、濡れた手で触ってページをよれよれにしつつ読了した(笑)

本が傷むので風呂で読むのは嫌いだったんだけど、ホントに最近時間がないので。死ぬまでに読む本の数を風呂読みでせっせと増やしているところである(笑)

で、「六人の嘘つきな大学生」だけど、世間の評判どおり(笑)「面白かった」。

就活中に実施されたグループディスカッションで、就活生たちの過去の過ちを告発する不審な文書が見つかる。それによって一人の就活生がその文書を作った犯人とされ去っていくが、8年後、あることをきっかけにこの事件の真相が明らかになる・・・という話。

殺人事件も起きなければ名探偵もいない。事件も「就活生が過去の『お痛』をバラされる」だけの話だ。
正直、冒頭の就活シーンまで(犯人とされた就活生がディスカッションの場を去っていくまで)はダルかった(笑)。なかなかページが進まなかった。
俺が、まともな就職活動をしたことがないからリアリティを感じられないからか?(笑)

が、8年後の真相解明編になるとページをめくるスピードアップ(笑)
「大どんでん返し」というわけではないが、いくつものどんでん返しが繰り返され、伏線が回収されていく。

それに、「推理小説」という部分を除いても、なかなか面白い話だった。
「人間」とは「いい人」「悪い人」と簡単に振り分けられるものではないし、日々の中で良いこともすれば悪いこともする、いい人にだって意地悪な面はあるし、無能に思えても実はある一面では有能なこともあるという当たり前のことがきちんと書き込まれている。結局これが言いたい物語だったんだな(笑)

俺は、犯人とされた男の貸し倉庫の床から発見された告発状のシーンが一番震えた(笑)

この浅倉秋成という作家、ロジカルモンスターと呼ばれているらしい(笑)。他の作品も読んでみたい。

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岩国のフタバ図書で中古本の「交換殺人には向かない夜」(東川篤哉著)を購入した。

最近、忙しくて全然本が読めない。というか、仕事も忙しいんだけど、それ以上に「チェックしているドラマが多すぎる」のも本を読む時間がない原因だ(^^;;;
老眼で活字が読みづらくなったのもあって、すっかりテレビっ子になってしまった(^^;;

しかし、ここのところ仕事上のトラブルでバタバタしていて、なんか精神的に疲れ、そこそこ集中して嫌なことが忘れられそうな軽い本が読みたくなった。で、仕事帰りにフタバに寄って表紙のイラストが軽そうな「交換殺人には向かない夜」を買ったのである。作者が広島県尾道市出身というのもなんか親近感あったし。山口県民だけど(笑)

で、この三日間、まったくドラマの録画チェックもせず、読了(笑)。面白かった(笑)

まあ、推理小説としてはご都合主義なところも多々あってイマイチ納得できないところもあるんだけど、伏線と、その回収が凄い。
女刑事のバイクの運転の荒さとか・・・な(笑)

もう、18年前に書かれた話なので、市町村合併がらみの話とか、多分、今どきの若者がいきなり飛びついても面白くないかもしれないが、おっさんは面白かったし、ところどころテレビで喜劇を見ているようなギャグまじりの作風は疲れた脳みそに心地よかった。

ああ、「学ばない探偵たちの学園」の作者なのか。これは新刊が大竹のフタバにあるのを見たような・・・
中古本では作者の懐にお金が入らないからな。今度は新刊でこの作者の作品をなにか買おう。

<追記>
そういえば、「謎解きはディナーのあとで」を読んだことあるわ(笑)

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