だいたい俺は「酢」を使った料理は好きではなかった。
若い頃は、酢の物、南蛮漬け、もずく酢とか、とにかく酢を使った料理は全てノーサンキューであった。
今はどれも好きだけど(笑)
加齢により身体が健康なものを求め始めたのか、加齢により舌の味蕾が劣化して、以前ほど酢の刺激を受け無くなったので平気になったのか。
ま、複合的な要因なんだろうけど、いずれも根本原因は加齢か(^^;;
中華でも、酢豚みたいなのは敬遠してたけど、これは今も一緒だな。これは酢が苦手なのにプラスして、俺、歯ごたえのある豚肉が苦手だからな(^^;;
ほんと、甘酸っぱいたれのかかった肉団子とか、今も苦手だわ。中華系の「酢」を使った料理はまだ克服してないんだな、俺(^^;;
が、酸辣湯麺(スーラータンメン/サンラータンメン)は数年前から平気になったのである。と言うか、時には積極的に食べに行くこともある。
先日も土橋(堺町)の「唐人楼」に酸辣湯麺を食べに寄ったのに、見ていたメニューが古いものだったのか「酸辣湯麺」の記載を見つけられず、「あれ?」と思いながら別の湯麺を頼んだという悲しい経験が・・・(^^;;;(「どうして店員に聞かなかった?」という意見もあるでしょうが、俺はね、すげえ人見知りで、店員に声をかけるのも正直苦痛なのよ。「ないです!」と冷たく言われたらどうしようとか思って(^^;)
ま、それはそれとして。
ちゅうわけで、むちゃくちゃ冷え込んだ先週金曜日。
俺は酸辣湯麺を口にするために、再び唐人楼の前に立ったのであった。いや、別に唐人楼が酸辣湯麺の有名店とかいうわけではなくて、単に近くを通りかかったからなんだけどね(笑)
もう、唐人楼を見たとたんに「酸辣湯麺や!今日の晩飯は酸辣湯麺やあ!!」と決めたからね。
唐人楼の酸辣湯麺。850円也。
なかなか良い値がするが、まあ、値段相応の品って感じかな。中華の麺料理は、ラーメンと較べて具だくさんだから、どうしてもちょっとお高くはなるよね。
唐人楼の酸辣湯麺、具がなかなか良いです。
ふわふわの豆腐と、このハムですかね?短冊切りされた肉。それにきのこ類。それらがどろどろぷるぷるのとろみスープと共に口の中に入ってくるとさ、もう、なんちゅうか、楽しいね(笑)美味しい前に楽しい。色々な素材の歯ざわり、舌ざわり、喉ごしを楽しめる。
ここの酸辣湯麺は辛味も酸味もなかなかやね(笑)
一口食っては、「熱っ!辛っ!酸っぱ!!」みたいな(笑)
実際、酸っぱいばかりの酸辣湯麺を他所で食ったことあるんだけど、唐人楼のは辛さも十分なので酸っぱさがそれほど気にならない。いいバランスだ。
ただ、麺を食べ終わってスープだけすすってると、かなり「酸っぱさ」が勝ってくる。ちょっと、酸っぱいのが苦手な俺なんかには「くどいなぁ、酸っぱさがくどい」と感じられなくもなかったんだけど、最後までスープをレンゲですくい取って完食したんで、美味さが勝ってたんだろうなあ。まあ、でも、ホント、濃厚な酸辣湯麺だった。
やっぱ、寒い日の酸辣湯麺は最高やね。
これでしばらく「酸っぱいのはええわ」と思って、中華屋で麺ものを頼む時も「台湾ラーメン」や「タンメン」なんかが続くんだけど、また無性に食べたくなるんよねえ(笑)
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