別のエントリーでも書いたが、8月最初の連休の最終日。高校時代の友人の退院祝で(ただし、退院したのは 1年、いや、2年くらい前(^^;)酒宴を開いた。
まだまだ新型コロナ感染の収まらないこの世の中。メンバーは祝福の対象であるトンPと、俺のライブ観賞仲間であるテッSの三人だけである。この人数なら楽にソーシャルディスタンスが保てるであろう。
退院をお祝いされる側であるトンPに、「君の退院祝をするから店を探して予約しといてくれたまえ」と指示、いや、お願いをし、宴の場所はトンPお勧めの「酒奏 Sinmi」となった。
俺も訪店したことがあるが、酒も料理も美味い良い店だ。さすが料理人トンP。
最初に瓶ビールで喉を潤すと、すぐに日本酒に切り替えた。
せっかく美味そうな日本酒を色々置いている店である。ビール飲んでる場合じゃないわ!!
最初に注文したのは「田酒 NEW YEAR ボトル 2019 純米吟醸 生酒」(青森)である。微炭酸のうすにごりの酒。
「田酒」は以前純米酒は飲んだことがあるが、純米吟醸酒は初めてだった。
これがもう、無茶苦茶美味い。吟醸酒らしい澄んだ甘みが舌を蕩(とろ)けさせる。
あるグルメ漫画の原作者が「最近吟醸香が苦手になって・・・」と発言して以来、ミーハーなグルメ親父どもが「やっぱり酒は純米酒がいい。吟醸酒や純米吟醸なんか飲んでるのは素人。本物の酒飲みではない」・・・とか言い出すケースが増えた。大間違いである。
吟醸造りによってより強調された、米が本来持つ甘い香りが鼻孔をくすぐる幸せ。それは時にメロンのような香りであったり、濃厚なバナナのような香りであったり。様々な表情を見せるのだ。それを「吟醸香」などという言葉ひとつで済ませてしまうような乱暴な舌の持ち主の言葉をありがたがって、しかもそれを真似て「吟醸酒なんて」とかいうてるお前、お前だ、お前。恥を知りなさい。
吟醸酒、純米吟醸酒の味がわからないやつはコカ・コーラでも飲んどけ!!はぁはぁはぁ・・・
もう一度言うが、田酒の純米吟醸酒、むっちゃ美味ぇ~
そして、そんな美味い酒に合わせる肴は、「里芋の唐揚げ」と「しめ鯖」である。「しめ鯖」はいい値段がしたが(笑)、それに見合う味であった。美味い肴は好い酒と親和性高い~
次に注文したのは「農口尚彦研究所 JUNMAI 純米無濾過生原酒」(石川)。単純に「農口尚彦研究所」という名前に惹かれたのである(笑)。酒の銘柄に「研究所」って・・・
ちなみに、Sinmi のお品書きによると、農口尚彦氏は「酒造りの神様」と呼ばれる杜氏だそうな。
これには、「ウツボの唐揚げ」「ちゃんばら貝旨煮」を合わせる。ちゃんばら貝とはマガキガイのことで、なかなかの高級珍味であった。ウツボの唐揚げは以前も食べたなあ。「あのウツボがこんなに美味しいの?」という驚きはあるが、まあ、普通に他の白身魚のほうが美味い(笑)。話のネタに一度食べたらいいかな。
で、酒の方だけど、皆「田酒の方が美味かったな」という同意見。研究所の方は少し酸味が強いというか、トンPが「昔は美味いと言われていたような味」と言っていたのが言い得て妙というか、つまり、「大吟醸美味え」と喜ぶ俺らに「大吟醸が好きとか、素人か(嘲笑)」と蔑んだ眼を向けてくるような輩が喜びそうな感じ。
そして最後は郷土の酒「五橋」と、「いぶりがっこ葉わさびチーズ」をポリポリ、バリバリやりながら、俺たちは美味い酒と美味い肴が織りなす味の二重奏に酔いしれたのであった(と、「酒奏 Sinmi」っぽくまとめたぞ(笑))
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