繁吉健志教育長への公開質問状の内容

そういえば、山口県教育委員会の繁吉健志教育長に対して、公開質問状を出したという話は幾度となく書いていましたが、内容を載せてなかったですね。
公開質問状なので、こちらにも内容を記載しておきます。
なお、回答期日は県議会において文教警察委員会が開かれる 12月12日までとしています。

あ、先に、未だに「子供が減って高森みどり中もやっていけなくなった(いけなくなる)んでしょ?なのに地域の人が感情的に『残せ』って言ってるんでしょ?」という誤解をされている方がいらっしゃるので、もう一回だけ説明します。

県は「少子化によって子供が減っている状況では、(今度新設される岩国高校付属中学校とともに)岩国市に県立中学校を二校置くのは無理」と説明しています。

これがどういうおかしな話かというと、国会でいきなり岸田首相が「今度、東京に新しい私立大学を認可した。少子化のおり、これ以上東京に私立大学が増えたら学生不足でどの大学もやっていけなくなる。なので、早稲田大学の認可を取り消し廃校にする」と発表したのと同じなのですよ。「いや、別に私立大が一校増えても早稲田大学自体はやっていけるやろ?なんで?」の世界です。

という具合に、県の言い分は「少子化って言うとけば愚民どもは『しかたないね』って納得するよ。」という県民を馬鹿にしきったものであり、決して納得できないのです。そのあたり、具体的な説明をいただけるよう、以下のような質問状を提出しました。

質問項目

    1. 第3期県立高校将来構想に中高一貫教育推進とありますが、高森みどり中学校の募集停止は推進に反するものと考えます。なぜ高森みどり中学校を残し推進するという判断ができなかったのか、理由をお聞かせください。
    2. 第3期県立高校将来構想では、県立中学校についての検討はほとんど行われていません。近隣の市立小中学校とのかかわり方など、検討すべきことは多く、もっと時間をかけて調査・検討する必要があるのは明白です。なぜ不十分な検討内容で高森みどり中学校の募集停止を急がれるのか、その理由をお聞かせください。
    3. 高森みどり中学校の募集停止が素案に載るまでに、どの時点で県行政・立法・司法等誰がどのような議論を行われ記載に至ったのか、経緯を時系列に沿って具体的にご説明願います。
    4. 岩国高校に併設中学校を新設することは、地域の児童・生徒・保護者のニーズに応えたものであると地域説明会にて説明を受けましたが、具体的にどのような調査をされ、その結果をもとにどのような協議をされたのか説明願います。
    5. 上記の調査において高森みどり中学校を募集停止にすべきという児童・生徒・保護者からの意見があったのであれば、その内容をお聞かせください。
    6. 義務教育を主に所管するのは県下各市町村教育委員会が担っておられます。岩国市においては積極的に小中一貫教育に取り組まれています。山口県教育委員会は岩国市教育委員会と県立高校再編整備計画(素案)における県立中学校の新設及び募集停止等に係る事前協議はどのように行われたのでしょうか。経緯を時系列に沿ってお聞かせください。
    7. 高森みどり中学校の募集停止は、山口県が推進する地域連携教育と相反するものと思われますが、その事についてどのようにお考えでしょうか。お聞かせください。
    8. 募集停止や再編に関して、コミュニティスクールや地域教育ネットを活用し、内容の周知や意見の収集、協議等を行われない理由をお聞かせください。
    9. 山口県教育委員会として、募集停止を発表した学校関係者・生徒・保護者に対して、具体的な説明を何故行われないのでしょうか。理由をお聞かせください。
    10. 突然の募集停止の発表で、生徒たちに不安や戸惑いが広がっています。唐突で性急な進め方をすればそのような事態となることは想定できたと思いますが、教育者として生徒たちへの配慮をされなかった理由をお聞かせください。
    11. 今後、高森みどり中学校の生徒たちに対して、どのような心のケアが必要か、また、具体的にどのようにケアを実施していくべきか、山口県教育委員会としてどうお考えでしょうか。具体的にご説明願います。
    12. 旧岩国市と一定の距離のある玖西盆地で高森みどり中学校募集停止により、経済活動、地域の人の流れなど、どの様な街作りを想定しておられるか、地域活性化との相関について県行政立法としてのお考えをお聞かせください。

 最後に、計3回行われた地域説明会において明確な説明を頂けないまま公開質問状を提出する運びになりました。在校する子供たち・地域に納得のいく説明が出来ないのであれば、県立高校再編整備計画 前期実施計画(素案)における高森みどり中学校の募集停止については一旦白紙として、岩国市教育委員会及び地元関係団体との協議の上、改めて方向性を検討すべきだと考えますが如何でしょうか。繁吉教育庁様のお考えをお答えください。

以上です。

さてさて、どんな回答がいただけるのか。期待して待ちます。

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このページは、shinodaが2022年12月 8日 12:37に書いたブログ記事です。

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