繁吉教育長への第二回公開質問状<後>

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我々「高森みどり中学校の存続を求める会」は、この2/1に第二回目の「公開質問状」を山口県教育委員会に提出しました。その内容を公開します。

長いので前・後編に分けて公開しています。質問項目1~3については、「繁吉教育長への第二回公開質問状<前>」をご覧ください。

質問項目1~7の後半、4~7は以下のとおりです。

4.山口県立高森みどり中学校の募集停止(素案)発表時「地域説明会やパブリックコメントなどの意見を伺った後策定する」と始終説明を受けてきましたが、その大半の意見が、募集停止に反対であるにも関わらず真逆な策定になりました。知事の「未来に希望の持てる地域つくり」にあてはまらず、知事と協議をなされての策定とはとても思われません。県民の意見を、一切聞かない理由をお答えください。

5.平成27年1月27日に文部科学省が「公立小学校・中学校の適正規模・適正配置等に関する手引」を出されました。その中には、学校規模の適正化や適正配置の具体的な検討については、行政が一方的に進める性格のものでないということや、学校教育の直接の受益者である児童生徒の保護者や将来の受益者である就学前の子供の保護者の声を重視しつつ、地域住民の十分な理解と協力を得るなど「地域とともにある学校づくり」の視点を踏まえた丁寧な議論を行うことが望まれると提言されています。
 公立高校の再編の一貫であるとは言え、これは義務教育を担う中学校の問題と考えます。文科省の手引を無視し、関係機関や関係する団体と協議が全くないまま募集停止の話を進められる理由はなんでしょうか?お答えください。

6.高森みどり中学校のある玖珂・周東地域は「地域振興法」や「農林水産省の農業地域類型区分」における中山間地域です。山口県が現在策定している「山口県中山間地域づくりビジョン」内の移住や定住促進にあるように、中高一貫校がその地域に存在しているということは地域において重要な機能に他なりません。また、山口県教育委員会の策定する地域連携教育の目指すところと受け止めています。
 高森みどり中学校の廃校は、中山間地域がさらに衰退するきっかけとなる可能性があるにもかかわらず、関係団体等との協議を避け、これほど短期間に話を進めないといけない理由は何でしょうか?お答えください。

7.山口県教育振興基本計画において、市町教育委員会や関係機関、関係団体と連携を図り、県民総参加による教育を推進していくとありますが、一方的な説明と数ヶ月の時間経過だけで「連携」と呼べるとお考えでしょうか?お答えください。

質問のポイントは、「これは義務教育を担う中学校の話であり、県教委が勝手に、素案の公表から2ヶ月あまりという短期間で、当事者(生徒・保護者、進学を希望する児童・保護者、学校関係者、地元住民)との協議もなしに(一方的な説明会を開いただけ)、廃校を決めてしまう権利があるの?」ということです。

公立中学校の廃校のような重大なことに関しては、国(文科省)は地元としっかり協議をするようにと手引による指導を行っていますし、山口県も「教育は県民とともに話し合い行う」という指針を示しています。
これに対して県教委は「公立中は市町が運営する中学校のことであり、県立中は公立中ではない。だから国や県の指針に従う必要はない。県立高校の付属中は県教委が自由にしていい。」・・・という判断です。

「それっておかしくない?」と聞いているわけです。

公立中の言葉の意味の云々を言っているわけではありません。県立だろうが市立だろうが、それは地方公共団体が運営する学校という意味で県民にとっては同じものです。
県立中だろうが市町立中だろうが、学校がなくなるということは児童にとっては教育機会を失うことにつながります。実際、下松や熊毛の児童を持つ保護者から、「高森みどり中であれば進学先の一つとして検討できたが、30分通学時間が延びる岩国高付属中では通えない。」という意見をいただいています。県教委は「岩国に同じような中学校を作るんだから、県立中に進学したい子はそこに来ればいい」と言います。

「はぁ?」ですよね(笑)

そうなんです。高森みどり中廃校の話は、山口県東部の児童たちの「進学先の選択の自由」を取り上げ、「教育の多様性」をないがしろにした愚策なのです。それを「県立中は県教委が自由にしていい(進学を希望する地元児童のことなんか考える必要はない)」という考えでゴリ押しするのは・・・

清廉潔白で山口県で一番尊敬できる人と評判の柳居議長や繁吉教育長がこんなことをされるとは到底思えないので、もしかしたら部下の暴走なんですかね?もしかして、こんな状況になっているのを教育長はご存知ないんですかね?と心配になり、今回質問させていただきました。

さて、2/10の締め切り日に、どんな回答があるでしょうか?

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このページは、shinodaが2023年2月 3日 10:45に書いたブログ記事です。

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