山口県教育委員会が「県立高校再編整備計画前期実施計画」の中に盛り込んだ、県立高森みどり中学校の廃校計画についての反対運動の話です。
1.20年前に玖珂・周東地域の唯一の高校の活性化策として設立された中高一貫校の高森みどり中学校ですが、それを機に地域が、地域教育活性化の為に必死になって共に進んできました。それは、今日(こんにち)地域が過疎地域になりながらも、高森みどり中学校が下関中等教育学校と同じく1.3倍もの志願者を集める結果となっています。それを、最寄りの高校の再建策の一つとして駒のようにその地域と共に20年歩んだ中学校を無くすことは、玖珂・周東地域をあまりにも無視した施策と思われます。過疎化が進んできた地域が盛り返す一つの柱を、地元協議を一度も開かず山口県教育委員会の一存で募集停止にする権利はあるのでしょうか?また地域振興を進める県の他部署との話し合い、調整などはされたのでしょうか?お答えください。
2.山口県教育委員会はパブリックコメントへの回答で、「中学校段階の学校教育は、市町教育委員会が担うことが基本であると考えています」と、山口県としての考えとして、中学校の運営は市町村が行うべきであり、そのために県立である高森みどり中学校を募集停止にすると言われています。これは、例えば、国や県の少子化対策が功を奏し、児童減少の流れが改善された場合など、今後、状況に変化があった場合にも、県立の中学校は絶対に作らないという意味でしょうか?お答えください。
3.山口県立大学附属中学校を山口県東部のどこかに作る予定であるとの話が聞かれます。それは事実でしょうか?県教委の管轄ではなくとも、当然山口県全体としてどのような計画があるかを把握して、県教委としての将来構想を描かれているものと思います。もし、数年~十数年のうちに、県立大附属中のような新しい中学校を山口県東部に作る計画があるのであれば、今までに県教委が高森みどり中学校を廃校にする理由として上げられてきた、「山口県東部で生徒を集めるのは難しい」「中学校の運営は基本的に市町村が担うべき」という理由は全て意味をなさず、それでも廃校を強行した場合、県民を騙したことになると思います。県教委として、そのような計画があるかどうかを県に質した上で、その結果を県民に示していただきたいと考えます。山口県が関係する中学校の新設予定があるのか?あるとすれば高森みどり中学校を廃校にする理由も無くなるのではないか?お答えください。
質問のポイントは「もう県は、(今回作る岩国付属中と下関西付属中を最後に)県立中学校なんか作らない。市町に任せる。だから高森みどり中も整理する」という県の言い分、あるいは「覚悟」と言い換えてもいいと思いますが、それが本当なのか?ということです。
特に、例として上げている「県立大付属中」は管轄が教育委員会ではないので、数年後にしれっと、例えば周防大島町あたりに作るという話が出てくる可能性があります。「いや、教育委員会は関係ない」とか「県立大付属中は『県立中』ではない」とか言いそうですが、県民からしたら全部同じ「県立中」です。どこが主管かなんか関係ない話です。
もし、そんなことになったら、本当に「新しい学校を作るために、高森みどり中を犠牲にしたのではないか?」という疑いは拭えず、それは高森みどり中の関係者を悲しませるし、なにより議会・教育委員会が手を結び全山口県民を騙した詐欺的行為となります。
もちろん、柳居県議会議長や繁吉教育長のように清廉潔白で立派な方が「権力を使って」地元に利益誘導をするような小汚いことをされないということは信じていますし、重々承知はしているのですが、そもそも今回の廃校話が騙し討ちのように出てきた経緯があるので、念のために質問させていただいたってことです。
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