昨日、入学式で PTA を代表してあいさつをするために母校でもある山口県立高森高校を訪問。校長室で他の来賓の方たちと歓談をしていると、校長先生から「高森高校の卒業生で、東京藝術大学に進まれ、それから大学で先生をされていた方が退任される際に出版された作品集を学校に寄贈してくださいました」と一冊の作品集を紹介された。
それが、武蔵野芸術大学通信教育課程研究室(日本画)の専任教員をこの 3月で退任された、重政啓治氏の作品集「烏兎匆匆(うとそうそう)」であった。
あまり時間がなくて、パラパラとページをめくり「ほう。現代アートですか」なんて言いながら知ったかぶりをしたんだけど、長年日本画教育の場にいらっしゃり、その技法を紹介する本なども多数監修されている日本画家の方だった(^^;;
いや、つ、つまり、日本画の技法や用具・用材を使った現代アートなんですよね??(震え声)
ただ、その作品は妙に心に刺さり、あの作品集欲しいなあとネットで探してみると、武蔵野美術大学出版局で作られた非売品であった。残念。
しかし、高森高校を出て東京藝術大学に進まれた方がいらっしゃったとは驚きであった。倍率などで言うと東京大学に入るよりも難しいと言われている大学である。都会と違って芸大受験のための予備校や塾もないようなこの田舎から進まれたというのは、東大、京大に入るより凄いことだと思う。
大学を卒業された年から逆算すると、俺より10年ほど(東京芸大は何年か浪人するのが当たり前なので 10数年かもしれないが)先輩のようである。
実は俺も第何代目かは知らないが(笑)、高森高校美術部の元部長である。絵も描かずに美術準備室で後輩の女の子といちゃいちゃしてただけだし、卒業後はコンピュータの専門学校を経て今も情報処理の世界で生きている、全然美術の世界には関係ない男だけど、それでもこういう美術界に偉大な先輩がいらっしゃるのは嬉しいし誇りに思う。
ネットでググれば、2021年に数奇屋で行われた個展の記事などで重政先生の作品を観ることはできます。
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