1000S のメーターの Nランプが点かず、セルが回らない

以前、「MONSTER 1000S のメーター破損」というエントリーに書いたように、愛車 Ducati Monster 1000S i.e で転んでしまって、縁石にぶつけてメーターが千切れて飛んでいってしまった。

ドゥカティのバイクは 20年以上前からイモビライザー(盗難防止装置)を搭載している。もちろん俺の 1000S も。キーから受信したID情報をキーシリンダーがメーターに搭載されたイモビライザー認証用のチップに送り、そこで「そのキーは本物」って認証されて初めてセルが回る。つまり、メーターが壊れてしまうとエンジンをかけることもできなくなるのだ。

カードキーというのがあればドゥカティの整備工場で今までのIDで動くように新しいメーターをセッティングしてくれるのだが、俺が中古で買ったときにこの Monster にはカードキーが付いてなかった。つまり、キー+キーシリンダー+メーター一式をオークションなどで入手して、ごっそり入れ替えるしかないのである。ヤフオクを見てみたが、だいたい、一式で 6~7万円くらいで売買されているようである。

・・・が、金も無い零細企業経営者としては、いきなり「イモビ関連装置一式入れ替え」は経済的に厳しい・・・

ということで、とりあえずなんとか修理できないか奮闘中・・・というのが現在の俺である。

メーターについては、スピードメーター側が針が折れたり色々問題があるのだが、基盤そのものには大きな損傷はないように見える。つまり、イモビライザー関係のICチップは生きてるんじゃないかと淡い期待をもっている。なので、メーターさえ繋げれば、エンジンはかかるんじゃないかと・・・

20230806_duca_meter1.jpg
バイク本体からメーターに繋がっている電気の線、ケーブルが全部で 22本(途中で 2本が 1本に集約されている線があるので、実質 21本)。そのうち、3本が完全に断線。1本が半分ほど千切れている状態だ。とりあえずその 4本を結線。念のためハンダ付けしておいた。

俺、ハンダ付、苦手なのよね(^^;; すぐ玉になっちゃう。しかし今回は「ハンダゴテを当て続けたせいで、熱で往かれてしまう精密部品」は近くにないケーブルの結線である。思う存分コテで熱して、なんとかしっかり結線箇所全体にハンダが染み渡るようにできた・・・と思う(^^;;;

で、さっそくメーターを取り付けてみる。

ドゥカティの場合、キーをONにすると燃料ポンプのキュイーンという音に続いて、一旦メーターの全インジケーターランプが点灯、針が最大値まで振れ、その後針が 0の位置に戻り、ランプもギアがニュートラルに入っていることを示す Nランプ以外が消灯・・・となる。

IMG_3100.jpg
キーを回してみると、ランプが全点灯、針が振れて・・・と正常な動きを見せるのだが、Nランプが点灯しない。ギアはたしかにニュートラルに入っているのに・・・だ。

多分、このせいだと思うが、セルボタンを押してもセルが回らない。ドゥカティはギアがニュートラルに入っていないとセルは回らない。例えばローに入れたままでクラッチ切ってエンジンかけようとしてもかからない。
メーターに正しく「ニュートラル状態」の信号が来ていないからセルが回らないのだと思うのだ。

実は、セルスイッチボックスは Monster 1000S 用ではなく、SS1000DS 用のものだ。1000S 用の出物がなかったので試しに買ってみたのだが、コネクタ形状も同じだしそのまま使えそうではある。もちろん、こいつが悪い可能性もあるのだが、まずはニュートラルランプが点いてからの話だ。

断線しているのか・・・実はメーター基盤が往かれているのか・・・。1000S 復活の道は遠い(^^;;;

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このページは、shinodaが2023年8月 7日 11:53に書いたブログ記事です。

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