「原田裕規:ホーム・ポート」展、ピンと来ず

随分前、今年の 1月13日の話。久しぶりに広島現代美術館を訪ねた。

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広島現代美術館を訪問したのも 2年ぶりくらい?
土日の仕事をするようになってなかなか行けなくなった。

ああ、やっぱ今このブログを見てみたら、2年以上前に「アルフレッド・ジャー展」観にきて以来だ。

今回は、「原田裕規:ホーム・ポート」展を観に。
原田氏は広島出身の作家。いわば里帰り展。
岩国市にも住んでいたことがあるようで、灘から見える山をモチーフにした作品もあった。

・・・が、どうも俺にはピンとこなかったね。
作品の説明文を読めば「ああ、なるほどね」とは思うが、だからといってその意図が全然響かないというか・・・

多分、俺という人間は「映像作品」ってやつがあまり好きではないんだろうなあ・・・知らんけど(笑)
どんな作品を見ても、冗長にしか感じないんだよなあ。映画のような「わかりやすい」物語性のあるものは好きなんだけど。
絵や写真のように「その時」を切り出した作品の方がやっぱりインパクトがあると感じてしまうのよね。

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ただ、「廃棄された写真」を集めた展示作品は面白かった。
テーブルの上に、何千枚、何万枚もの古い写真が雑に置いてあるだけなんだが、観客はそれを自由に手にして観ることができ、そのどこの誰ともわからない人の写っている写真に、観客自らが物語を作っていくことのできる作品。

持っていた人が死亡したり失踪したり、あるいはゴミとして出されたりして、廃棄業者のもとに持ち込まれた写真を、ただ原田氏が集め、まとめてドンっとテーブルの上にばら撒いただけの作品。でも、作品として色々な意味づけや展開のできる可能性のある作品だなあ、これ。

というわけで、ピンとはこなかった特別展だったのだが、それなりに得るものもあった広島市現代美術館でのひと時なのであった。

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このページは、shinodaが2025年5月 6日 17:41に書いたブログ記事です。

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