ラーメン登山。劔岳から滑落・・・

今年に入ってから娘が妙に二郎インスパイアラーメンにハマってて、ほんじゃ、俺もまだ行ったことないんだけど、光市に二郎マニアの間で有名な「雷文」って二郎インスパイアラーメンの店があるから行ってみようぜってなったわけよ。

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で、その数日前にバイク仲間のあんちゃんが雷文でブタマシを食べきれずに大失敗していたのを見ていたのだ。あの二郎系ならではの分厚いチャーシューを追加し死ぬ目にあっていた。二郎初心者にありがちなミスやな・・・と。
しかし、メニューで「ブタマシ」の文字を見てしまうともう駄目やね、肥満児として(笑)。年寄りが肉増しなんてとんでもないと思いながらもその肉欲(笑)に抗うことができない。

ブタマシで行こう。そしてアブラとニンニクもマシにするのだ・・・と俺の心は決まっていた。

・・・が、なんとこの店、ニンニクマシは有料なのである。代わりにヤサイマシが無料だ。

俺は迷わず「雷二郎(小)」を「ブタマシ、アブラマシ、ヤサイマシ」で注文したのであった。

この「ヤサイマシ」が大失敗であった。

注文したあとに「この店ではヤサイマシにして残したら罰金」というのを知った。なぜヤサイだけ?と思ったのだが、ま、ちゃんと麺の量も「小」サイズにしたし、大丈夫だろうとそのときは思った。

・・・が、出てきた「ヤサイマシ」の雷二郎!!そのシルエットは・・・山や!剱岳や!!何人もの登山家の命を奪ってきた、日本百名山の中でも屈指の難山とされる剱岳!!一般登山道最高難易度と言われる死の山が俺の前にそびえていた。

「無理や!こんな山、登れん!!」俺は錯乱し、涙目で娘を見た。娘は俺とヤサイマシの雷二郎を交互に見ながら困ったような笑みを浮かべるだけであった。

で、結論だが、俺はなんとか罰金を回避することができた。
何度も途中で挫けそうになりながらも、娘の前でラーメンを残し、店主に怒られながら罰金を払う姿など見せたくない。

本当に辛い戦いだった。俺は二郎系でもレンゲですくえる限界までスープを飲み干すのが常だった。ラーメンの「身体に悪いものが全部凝縮された濃いスープ」を飲み干し、血圧を限界まで上げきるのが俺の生き様だった。

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しかし、雷二郎のスープのほとんどを残してしまった。腹はパンパンである。もう、一口でもスープを飲めば、それが銃爪となって盛大にリバースしてしまうのは必至だ。麺と具をすべて食べきるだけでもう限界であった。

・・・嘘です。
少しだけヤサイ、残しました。食べ切れませんでした。麺も、マシにした極厚煮豚もすべて食べきった。しかし、もう、それが限界だった。あと少しのヤサイ。その「あと少し」がもう腹には入らなかった。

俺は残ったヤサイを均しながらスープに沈めた。脂で濁った濃いスープは残ったヤサイの姿を隠してくれた。そこにはすべてを食べ尽くし、「でも、スープは身体に悪いから飲まないんよね、俺」という状態のスープだけ残った偽りの丼があった。

「これで、ヤサイも全部食べたということでよかろう。だってヤサイ全然見えないもの」俺は心の中でそうつぶやき自分を納得させた。

ふと視線を感じ横を見ると、娘がジッと俺の手元の丼を見ていた。能面のような顔で。

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このページは、shinodaが2026年4月30日 07:42に書いたブログ記事です。

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