野外活動: 2021年2月アーカイブ

2/11(祝)、2/13(土)と連続で絶好調(合わせて 9ヶ所廻ってボウズだったのはゴミばばぁに遭遇して 5分しか滞在しなかった「小松の堤防」のみ)で、俺は驕っていました。もう、俺が釣ろうと思えば必ず魚は釣れるのだと・・・

そんな俺の鼻をへし折られるように、2/21(日)、2/23(祝)と連続ボウズ。ただの一尾も釣ることができず、自分の思い上がりに気づきました。今後も驕ることなく、フィッシング道に精進してまいります。

まあ、しかし、この 2日はあえてメバリングには厳しいポイントばかりを廻ったのも事実。ええ、そのせいですよ、そのせい!!ぷぎぃーー!!←反省無し(笑)

逗子港
2/21(日) 6:50~7:50

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この日は長潮で、満潮・干潮の差が60cmほどしかなく、時合でもほとんど潮が動かない悪条件ではあった。一応時合は下げ潮 6:07~8:23だったので、釣れ釣れタイムは  5:10~7:10ってところか?一応、最初の 20分ほどは釣れ釣れタイムだったんだな。その間に、一度だけ船の出入り口の突堤でアタリあり。その後は完全沈黙。
港は、沖側の長い防波堤の周りは砂底でメバルなどのロックフィッシュは寄り付かないだろう。
港の横のテトラを積み込む埠頭?の方がいいみたいで、家族連れのルアーマンが途中で参戦した。(俺が見ている間は結果出てなかったみたいだけど)

潮が悪い&ロケーションも駄目では結果は出ないという典型のような釣りになった・・・(たまたま隣でキャンプやってたのでついつい・・・)

椋野漁港
2/23(祝) 6:40~8:00

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基本、この港は餌釣りのための場所ですね。まあ、ジギングはできそうだけど。
沖側の長い堤防には、時合になると餌釣りの人たちがわらわら現れてルアー投げにくいし。
港内も船を係留するロープだらけで投げられない。いや、中にはロープの隙間を狙って投げるやつもいるんだろうけど、ほんま、漁師とのトラブルのもとだからそういうのやめて。
結局、Mイ紳士が船のロープを避け、足元に落としたワームでメバルを 1尾上げたので、紳士リストには◯付いた。よって、もうこの港はけっこう。
もう二度と行くこともないだろうなあ。他に良い港がたくさんあるからな。

弁天埠頭
2/23(祝) 8:20~9:00

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ここもルアーフィッシングには不適な釣り場やね。
東の護岸に少しだけ岩場があって、実際そこでは魚影を見たので、カブラ仕掛けを投げてみたけど根がかりでロスト。ジグも投げてみたけど反応無し。
河口側の長い防波堤からはジギングで青物も狙えるようだけど・・・
港内は砂底(泥底?)なので俺らが狙うロックフィッシュ系は居ついてなさそう。回遊してくる魚をじっと待っていればルアーでも釣れるだろうけど、それじゃサビキ釣りと変わらんやん!
ただ、リスト上で〇がつくまでは時々来なければ・・・

弁天トンネル横の堤防
2/23(祝) 9:05~9:20

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初めて行ってみた場所。水位が低かったので基礎の石垣が露わになっていて、とてもジグを投げれる状態ではなかった。まあ、投げたけど(笑)
タダ巻きだと石垣の角にジグが引っかかっちゃうので、それを避けるためになんか不自然な動きになっちゃって、これじゃ魚もかからんわな(^^;
水位が高い時に再チャレンジだね。防波堤の根元に岩場があるんだけど、ここも大潮の満潮でもないと魚は寄ってきそうにない(^^;

大崎の波止
2/23(祝) 9:30~9:50

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ここも初めていった場所。Mイ紳士が、ここから青物を釣る動画を見つけ発見したポイント(笑)
メバリング的には・・・うーん・・・。小さな港で、港内は砂底で超浅く、ロックフィッシュが居つくことは絶対ないだろうな。
あとは、マズメや時合に回遊してくる(かもしれない)メバルを釣るしかない。そうなら、他にもいっぱい回遊する魚を狙える良いポイントはあるからなあ。メバリング的にはまったく価値のない場所だが、リストに載せてしまったのでたまには顔を出してみるか・・・程度の港であった。

以上、せっかくの祝日の午前を無駄にすごした釣り師の記録である。
いや、この無駄がいつかは結果に結びつく糧でありますように・・・
メバリングやアジングでは、釣れない場所で粘るなんてことは愚策で、釣れなきゃさっさと次の場所へ移動する。これを、ラン(走りながら)&ガン(敵を撃つ)ということで「ランガン」という。

20210213_kabou1.jpg餌釣りのように、「餌の匂いで離れた場所にいる魚を集める」ということができないので、ルアーフィッシングの基本はランガンである。魚がいるところにこっちから出向くのだ。

んが、粘って結果が出ることもある。ま、粘ってるうちに時合が来たり、マズメが来たりでたまたま魚の方からやって来たってだけの話しだが(^^;

先日、2/13(土)の家房港がまさにそれだった。

港に入ったのが 18:00。
この日は 16:08干潮で、18時は上げ潮の時合が始まったばかりで潮的には悪かったのだが、日没が 17:53でもろに夕マズメ。何かあるかなっと(笑)

でも、何もなかった(笑)

すでに防波堤の突端には餌釣りの人が一人入ってて、港外に投げるにはテトラに乗るしかないんだけど、最近歳のせいか暗くなってくるとよく見えなくて(^^; 薄暗くなってからテトラの上を歩きたくない(^^;
仕方ないんで港内にワーム投げてみたんだけど、水が引いて基礎の石垣が露出しているような状態で、まともな釣りにならず・・・

で、普通ならランガンなんだけど、ここで事件が。
テトラが少ない防波堤の根元の付近で期待せず港外にルアーを投げてみたら何かヒット。多分チビメバル。でも、上げてる時にラインがテトラに絡んでばらしてしまった・・・(^^;

こうなると「この付近にメバルおるやん」ってなってしまって動けなくなってしまった(^^;

ただ、この場所はテトラにラインを絡めてしまう恐れがあるので、船の出入り口にある突堤の先端に移動した。港に回遊してくる魚狙いだ。ジグを 1.3gにして力いっぱいキャスティングすると、沖の防波堤の手前に落ちる。そこから船の出入り口を横断して引いてくるというわけだ(こうした港内での移動もランガンである)。

しかし、あっという間にアタリのないまま数十分・・・
投げてるうちにルアーの飛距離が伸びてくるのが面白くて時間を忘れていたが、なんか風が冷たくなってきた。ボウズだが、もう帰るか・・・と思ったそのとき、大したアタリもなく強い引き。これは!!?

やっぱりカサゴだった(笑)

20210213_kabou2.jpgリリースサイズだけど、これが家房港で釣れた初めての魚。
気づけば 19:20。上げ潮の場合、時合が終わる一時間前後が美味しい釣れ釣れタイム。時合は 17:49~20:04。気づかないうちに釣れ釣れタイムに入っていた!!こりゃ、もうすぐメバルが来るぞ!!・・・と。

しかし、メバルは来なかった。それから15分の間にもう 2尾のカサゴを追加。2尾目のカサゴはしっかりキープサイズだったので、一夜干しにして美味しくいただきました(笑)

沖側の防波堤から釣ればメバルがいそうだけどなあ・・・と思いつつも、餌釣りの人はランガンしないので(^^;、釣座が空くこともなさそう(全然釣れてなかったけど、粘るよねえ、餌釣りの人。餌を使い切るまでってのもあるのかね(^^;)

というわけで、19:35納竿。結局 1時間半も粘ってたのか。疲れた(^^;
ま、でも、良いサイズのカサゴも釣れたし、たまには粘ってみるのもいいかもね・・・という話(笑)

いやあ、先日、2/11(祝)に 7ヶ所の港・波止を廻り、ボウズだったのは 1ヶ所だけだったという自慢話は他のエントリーにも書いたと思うが、その「 1ヶ所だけボウズだった」のが「小松の堤防」である。

小松地区はとにかく調子が悪くて、「小松港」では何度目かの釣行でやっと釣果を上げ、「小松の波止」では最少記録更新しかねないチビメバルを 1尾釣っただけ。「小松開作港」で釣れたのは「ナマコ」(笑)。一応、ナマコも生き物なのでOKとなりリストには〇を付けたが、いまだ魚は釣れていないのである。

そして、「小松の堤防」・・・未だ釣果無し。

こんなに地区全体で苦戦しているのは、小松地区と安下庄地区くらいである。

その「小松の堤防」に 2/11(祝)は 6:45 に入ることができた。この日の釣れ釣れタイムは 6:30~8:00くらいの間と読んでいた俺は、ウハウハ気分で堤防に乗り込んだのである。
この堤防は小松開作港の北西数十メートルの場所にある突堤で、すぐに水深が深くなるので良いポイントらしい。
俺は前回来た時に、小さなハゼ(カサゴだったかも)を釣ったのだが途中まで上げたところでばらしてしまった。

小さな突堤なので、釣座には一人しか入れない。そんなところに釣れ釣れタイムに入れるので俺はウハウハだった。

ところが俺の前を地元のばあさんが手にレジ袋を持って堤防に歩いていくのである。

「ありゃ、地元のばあさんがサビキでもしよるんかいな?そしたらもう堤防には入れんな。残念」と思いながらばあさんのあとをついていくと、防波堤に立ったばあさんはそのレジ袋を海に投げ捨てたのであった。

ええ!!!?あまりのことに言葉を失う俺。ばあさんに声をかけることもできなかった。
見てみると、海に浮かぶレジ袋の中には、みかんの皮などの残飯や紙くずなどが・・・完全にゴミ袋である。

20210211_komatsunoteibou.jpgどうする?ばあさんを呼び止めて叱るか?でも、ばあさんの知り合いが出てきて「わりゃ、よそもんが文句言うなや」とかすごんできたらいやだなあと。俺は、釣果が出ないので小松地区に良い印象をもっておらす(こらっ(^^;)住民も皆ガラが悪いと思っていた。
まあ、実際、俺の横を悪びれる様子もなく通り過ぎ帰宅するばあさんも、つばでも吐くように海へゴミを投棄していったんだから、ガラが悪いのに間違いはない。見た目は普通のばあさんだったがな(^^;;

いや、実際、そうなんですよ!!
確かに釣り師も馬鹿なやつは仕掛けやゴミをそのへんに捨てていったり、ろくでもないことをするんだけど、多分、もっと海を汚しているのは古くからの地元民や漁師なんだよね。

海に浮かぶゴミ袋二つを見ながら、俺にはどうすることもできなかった。防波堤から海に降りる階段などもないし、俺のライトタックルでは、ゴミ袋を持ち上げることもできない。先にロッドが折れるか糸が切れるか・・・

俺は暗澹たる思いでキャストし、一発目でカブラを根がかり。無理に引っ張ったらリーダーがぶっつり切れてロスト。滞在時間 5分で「小松の堤防」での勝負は終わった。

そう、俺も海底に「カブラ仕掛け」というゴミを放置することになった。
こういうとき、必ず「お前だって海にゴミを捨てたんだから、ばあさんを責める資格はない」みたいな素っ頓狂なことを言い出す人間が出てくるが、冷静に考えろ、カス!どっちが海へのインパクトが大きいかを!本気で海のことを考えろ!俺たちフィッシング紳士のように・・・と、俺は 1個 100円もするタングステンシンカーが沈んだ海面を見つめるのであった。

周防大島の港はどんどん釣り禁止になっていっている。

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出井港の長い防波堤は、雑誌などでも紹介されるほど釣果が期待できる場所だったようだが、我らフィッシング紳士が活動を開始したときにはすでに「釣り禁止」のフェンスが堤防の根本に設置されていた。残念ながら、昨年釣り禁止になったばかりのようである。

2/13(土)。午後2時まで客先でPCのメンテナンス作業をしていた俺は、夕方になって活動を開始した(笑)。

時間的にあまり遠くには行けないので、以前からMイ紳士に「一度行ってみろ」と言われていた出井港に向かった。俺「でも、あそこ釣り禁止でしょ?」、Mイ紳士「釣禁なのは沖の長い防波堤だけで、港内は釣っていいんらしいんで」、俺「そうなん?」と。

出井港は戸田港と家房港の間にある。県道4号線を鋭角に右折して、堤防の横の車1台しか通れないような細い道を走っていくと出井港に着く。
港内には広い駐車場があるが、ロープが張ってあって入れない。出井港が釣り禁止になった理由は、釣り客の通行・駐車場問題だったのかもしれんなあ(^^;

そして出井港だけど、駄目やね(^^; 近所の人ならまだしも、わざわざ岩国から釣りに行く価値は沖の防波堤が釣り禁止になって 0%になったみたいね(^^;;;

釣り人が同時に 2名しか入れないもん、ここ。釣り禁止になった防波堤の根っこのところと、船の出入り口の堤防の突端の 2箇所しか釣りできるところがない(^^;
いや、水位が高い時に行ったら、港内も少しは魚影があるかもしれんけど、俺が行ったのが 17:15~17:45 の 30分間。この日は 16:08が干潮で、17:49から上り潮の時合が始まるという潮汐(ちょうせき)。日没が 17:53なので、夕マズメということだけが頼りという状況。

釣り禁止の防波堤の根っこにはルアーマンのお兄ちゃんが入っていた。ここは一人でいっぱい。マジで、二人目が入るスペースまったくなし。
そして、もう一箇所のポイント、出入り口の波止ではおっちゃんがサビキ中。ということで、釣るところが無いので、一応港内の岸壁の際にワームを落としたりして魚影を探したんだけど発見できず。

結局、「とりあえずチビでいいから釣って帰ろう」と思って、サビキしているおっちゃんがいる防波堤の根本、港外側。水位が落ちて基礎の石積みが顕になっているところ、「もし、メバルがおるとしたらここしかなかろう」とカブラを投げてみたら見事ヒット。なんか、もう、俺、開花しちゃった?メバリストとして(笑)

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そして、わずか 1分後にも同じ場所でヒット!
元々、俺が(場所取りできず)しょうがなく釣ってたところは、連続ヒットが期待できない場所。海藻が茂っていて隠れる場所はあるが、何せ底が見えるほど浅いし。2尾も釣れれば十分ということで納竿した。

というわけで、釣って釣れない港ではないけど、防波堤が根本まで「釣り禁止」ではわざわざ出かけていくほどの価値は無い。
周防大島には、幸いなことに今でも釣り人を迎え入れてくれる港がたくさんあるからな。わざわざ条件の悪い出井港に出かける意味はない。
ちなみに、港から更に奥に行ったところに磯場があるのだが、そこにはたくさんの人がいた。人気スポットなんじゃね(^^;
いやぁ、2/11(祝)のランガン(ポイントを小刻みに変えながらライトタックルゲームを楽しむことね)の最後の地「日向泊港」で、俺もついにメバリングアングラー、いや、メバリングフィッシャーマンと堂々と言えるような実績を残すことができた(笑)。

20210211_hyugadomari1.jpgと、その話の前に、日向泊って地図で見ると油宇港のすぐ隣なのに、車で直接行ける道がない。
俺たちは、まず県道60号線(橘東和線)で油宇港から山を越えて伊保田港へ出て、そこから車一台がやっと通れる県道351号線(油田港線)を両源田方面へ。途中で右折してまた山越えしてやっと日向泊に入ることができた。本当に最果てのポイントだ。

そこで俺はMイ紳士と別れ一人で「日向泊港」へ。Mイ紳士は港のさらに奥にある磯を釣座とした。

11:20に港に入り、10分ほど港内の堤防の足元などにワームを落としてみたが反応無し。
それから港外に投げてみるために防波堤の外のテトラに降りる。防波堤の中央にはサビキをされている夫婦連れがいらっしゃったので、その邪魔にならないように防波堤の突端側へ。

これがもうメバルの海だった。

テトラの先まで出て、キャストしてすぐに足元でチビメバルがヒット!
よく見ると、3~4mほど向こうの表層から中層にかけてメバルの群れが・・・。(潮の流れに乗って?)徐々に東へ動いているが、その後ろにもまた別のメバルの群れが・・・

1gのジグヘッドに「TICT メタボブリリアント 1.5インチ C-24 銀粉オキアミグロー」と「月下美人 ビビビーム 1.5インチ 玉露クリア」というショートワーム(パドルテールワーム)を付け替えながらキャスト。狙ったメバルの頭の上を引いてやると見えてるところでガンガン食いついてくる。

面白れぇ~(笑)

11:30~11:55までの 30分足らずの間に 14尾のメバルがヒットした(+ばらしたメバル数尾(^^;)。まあ、ほとんどがチビメバルだったけど(笑)
りんたこ氏も言っているように、メバリングはサイズじゃないのよ!チビメバルでも十分なファイトを楽しめる。ああ、楽しかった~(笑)

20210211_hyugadomari2.jpgこの日の時合は、大潮の下げ潮で 10:51~13:14。まだまだ時合の真っ最中。食いは渋くなったけど、最後の群れがまだ目の前に・・・。こりゃ、20尾以上釣れるぞ・・・と。

しかし、俺はここで竿を置いた。いやあ、きつくなってきたのよ、不安定な体勢でテトラの上に立ってるのが(^^; 痩せよう・・・(^^;;;

紳士仲間と「一晩でメバル20尾をゲット」みたいな動画を見て、「嘘ですね。メバルはそんなに釣れないですからね。何日かに分けて釣った映像を一本に編集してますね」などと悪態をついていたのだが、俺もそんなアングラーの仲間入りだ!!(笑)

磯ではMイ紳士が着実に釣果をあげていた。やっぱ、釣りは「良い潮」のときにやらないと駄目だよね(笑)

結局この日は午前中だけで 20尾のメバルを釣り上げた。俺は大満足で自宅に帰り、プログラミングを再開したのであった・・・。納期が(^^;;;

油田港から油宇港には車で 1分である(笑)
油田港と比べると大きいし整備もされている。しかし、釣りをできる場所は絞られる。

20210211_yuu1.jpg港に向かって左側の奥から沖に伸びている防波堤が一番釣果が期待できそうだが、どうもここは釣り禁止のようである。
フェンスなどは設置されていないが、「関係者以外立ち入り禁止」と書かれた大きな看板が防波堤の根元に置かれている。
フェンスはないので入れないことはないが、そんなことをすればフェンスが設置されるだけの話だ。釣り人がマナーを守っていれば、立ち入り禁止の看板は外される可能性だってあるが、フェンスが立ってしまったら、もう二度とそこが釣りのできる場所に戻ることはない。

実際、港の中では地元のおじさんたち 3、4人が楽しそうに井戸端会議中だったが、その目はロッドを持って港の外をうろうろしている俺たちの姿をずっと追っていた。怖ぇ~。

Mイ紳士が地元のおばあさんに確認してくれて、港の中に車を停めても大丈夫じゃないかということだったが、そのおじさんたちが怖いので港の外に路駐した(^^;;;
ロッドを持って港に入るのもはばかられたが、おばあさんは釣りをしても大丈夫と言うし、そのうち、竿をもったおじいさんが一人、港の中をうろうろしているのを発見。やっと俺たちも港内に足を踏み入れたのであった。

以前、Mイ紳士がこの港を訪れたものの、怖くて入れなかったと言っていたのだが、やっとわかった。これは怖い(^^;;;。なんなの、港の中から釣り人に鋭い目を向ける自警団の人たち(^^;

20210211_yuu2.jpg結局、広い港なのに釣座にできるのは、港の右端の突堤だけである。
釣果は、その防波堤の際に俺が月下美人の 0.8gタングステンヘッドに、同じく月下美人の「ビビビーム 1.5インチ 玉露クリア」をセットしたリグを投げて釣ったチビカサゴ 2尾だけであった。
そろそろ下げ潮の時合だということで、沖(すぐ目の前にでっかい一文字の堤防があるので、沖って感じがしないが(^^;)に投げてスイムもさせてみたんだけど、メバルのアタリはなかった。

というわけで、港内のおじさんたちの視線も気になるので、10:35~11:00の 25分だけの滞在で納竿。最後の目的地「日向泊港」に向かう俺たちなのでありました。

県道60号線(橘東和線)は油宇港から山を越えて伊保田港に向かう。油宇港から直接日向泊に移動できる海岸線の道はない。いや、多分デジタル中継局のある山を越えて日向泊に出る道があるんじゃないかと思うが、普通の乗用車で踏破することは考えないほうがいいだろう。
県道60号線で一旦山を越えて伊保田港の前に出て、そこから車一台がやっと通れる県道351号線(油田港線)を両源田方面へ。途中で右折してまた細い山道を走り、下りきったところが日向泊である。まさに周防大島最果ての地である。
2/11(祝)周防大島釣り行脚(ランガン)の後半戦。

9時までに「小松港」、「小松の堤防」、「戸田港」、「家房の波止」の 4ヶ所を攻め、色々事情があって 5分しかロッドを振らずボウズだった「小松の堤防」を除き、全ての場所で結果を出した。後半戦に向けてテンションも上がる。

20210211_yuda1.jpg「潮が悪い時にがんばるのは時間の無駄」という真実にたどり着いたMイ紳士と俺は、潮止まりの時間を移動に使い、島の裏側で一番遠い場所にある日向泊港、その途中にある油田港、油宇港を攻めてみることにした。

その後半戦最初のポイント「油田港」。
まず、車を停める場所がないのに苦労した。港内に駐車スペースはあるのだが、そこに車を停めるとあきらかに漁師仕事の邪魔になってしまう。
港を通り過ぎて少し進むと道路が広くなったところがあり、そこに釣り人は車を停めるらしいのだが、既に何台か車が停まっており、我々が駐車するスペースはなかった。

結局、港の近くの民家の横に停めたのだが、Mイ紳士が交渉してくれ、家の人も気持ちよく駐車をさせてくださった。人見知りの俺だけだったら、泣きながらそこを立ち去るしかなかった。Mイ紳士、ありがとう(笑)

港には、既にメバリングをするお兄ちゃんが一名、防波堤の外側のテトラの上でロッドを振っているが、まだ潮の動きがよくないせいか苦戦しているようである。地元の人からMイ紳士が聞いた話によると、「よく広島から来て、いいサイズのメバルを上げているお兄ちゃん」だそうである。

20210211_yuda2.jpg人見知りなので、そのお兄ちゃんに挨拶をすることもなく我々も防波堤に展開(笑)
結果から言うと、俺もMイ紳士も港内の足元でチビメバルを一尾ずつゲット。それが唯一の釣果だった(笑)

最初に俺が一尾釣った時(ワームは「月下美人 ビビビーム 1.5インチ 玉露クリア」)「リストに〇がついた~」と大騒ぎしたので、常連のお兄ちゃんは港を去っていった(^^; さわいですみません。

その後、お兄ちゃんがいなくなったテトラの上でロッドを振るという火事場泥棒(違う(笑))的なこともしてみたけど釣れなかったので納竿(^^;

港に居着いている野良猫に「早く釣って、俺に魚をよこすニャ~ン」「まだ釣れないニャンか?下手くそニャ~ン」とずっと圧力を受ける、つらい釣りだった(笑)。魚、やらなかったけど(笑)。

滞在時間は 9:55~10:25の 30分。
下げ潮の時合開始は 10:50頃から。そろそろ美味しい時間の始まりである。「油宇港」に移動。
二度ボウズを食らってたポイント「家房の波止」でやっとメバルをゲット・・・という話。

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ここは小松港と違い、魚影は見えるんだけど全然釣果の出ない波止だった。あ、魚影つっても、ほとんどスズメダイばかりだけど(笑)

防波堤の足元も丹念に調べ、沖に向けてキャストもしたけど、全くアタリすら無い。そういう意味で、小松港と同じくらい「難攻不落」であった。

ただ、マズメや潮の良い時間など、ちゃんと考えて攻めてみたことがない。その点は、色々考えて攻略してもなかなか結果の出なかった小松港とは違った。

そしてこの日は、その小松港で「潮と時間と場所の3つの条件が完璧に揃ったとき、死の海でも魚は釣れる」ということを学んだ。

思えば、家房の波止にはいつも水位が低いときばかり来ていた。家房の波止の周りは浅い。紳士たちと「あそこは水量の多いときでないと駄目そうですねえ」とか言いながら、水位の低いときに寄って、やっぱりここは釣れん・・・とかチグハグなことをしていた。

この日、波止に入ったのが 8:00。あと 1時間ほどで大潮の満潮を迎えるという時間帯だ。水位は高い。
もう時合は終わっているし、満潮の 1時間前なんて潮的には最悪だけど、たっぷり水量なら何とかなるかも・・・と淡い期待(笑)。今回は少しは「釣り場の状態」のことを考えて現地入りした。

最初の 20分は小さなアタリが一度あっただけ。しかし、アタリがあったことすら初めてなのだ。やっぱり釣りは「考えないと駄目」だな(笑)。

20210211_kabounohato1.jpg
チビメバルがワームを飲み込めてないと判断し、「Mozu セラビート 2.1インチ S-13 ピンクDG」から短めの「月下美人 ビビビーム 1.5インチ 玉露クリア」に変えてみる。

津梅木で釣っていたMイ紳士が合流するためにやってきたその時、今までにない強いアタリ。すぐに合わせる。チビだけど、念願のメバルヒット!!

ああ、やっぱり、「水位があるとき」を狙って来たのが結果につながったのだろう。潮は止まって「食わない時間」だけど、水位があるときはメバルはいるので、粘っていれば釣れることもある・・・ということだろう(笑)。

この後は、合流したMイ紳士と 30分粘ってみたけど、結局釣果の追加はなし。時間は 9時。満潮を迎えた。潮的にはやっぱ厳しかったんだなあ(^^;;;
難攻不落の小松港をついに攻略した俺は、気分良く次の港に移動。ランガンだ(ルアーフィッシングで、次々とポイントを変えながら釣っていくことね)。

20210211_toda1.jpg小松港同様まったく結果が出てない安下庄界隈を目指していたんだけど、移動中、紳士の会リストに入っていない港を発見。というか、以前から存在は知っていたのだが、駐車場がないなあと思っててポイントとして認識してなかった。
しかし、道路を挟んだところに駐車場を発見。試しにキャストをしてみたのである。ちなみに駐車場から沖の防波堤までは遠い(^^; U字の左上が駐車場、右上が防波堤突端という感じなのだ(^^;

時間は 7:10。この日の日の出は 6:59なので、まさに朝マズメ真っ只中である。潮は 9:04の満潮に向けての上げ潮の時合が 7:00までだが、なんとなく経験上だけど、周防大島の上げ潮の釣れ釣れタイムは、時合が終わるときの前後1時間だと思う。
つまり、まだ釣れ釣れタイムは続いており、朝マズメと重なってかなり期待できる。

とは言うものの、初めての港だし、今までこの港の情報をネット上で見たこともないので、どこで釣って良いのかわからない。
とりあえず防波堤の突端まで歩く。常夜灯があるので、夜釣りもできそうだ。
突端はぐるりとテトラで囲まれ、防波堤の上から直接キャスティングするのは難しい。巻き上げるときにリグがテトラに引っかかるの必至という感じだ(^^;

というわけで、港外側のテトラに降りてキャスティング。
結果から言えば納竿までの 25分間に、メバル3尾を上げ、足元まで引いてきてばらした 1尾も含め、なかなかのメバリングゲームを楽しむことができた。

何が楽しいって、どれも表層を引いてくるワームを追いかけ、足元で食いついてヒットするのである。ルアーのトップウォーターゲームが一番興奮すると言われるのも、魚がルアーに食いつく瞬間が見れるからだ。

やっぱり、時間(マズメを狙う)と潮(周防大島は浅いポイントが多いので、満潮への上げ潮の終了前後、あるいは満潮から下げ潮の開始前後を狙う)をちゃんと考えて釣行するという当たり前のことが大切だと思い知らされる。

20210211_toda2.jpg今まで何も考えず闇雲にやりすぎた。昨年 11月中旬からの 2ヶ月ほどで、我々「フィッシング紳士の会」は周防大島の港や磯、突堤を 50ヶ所以上まわり、半分はボウズに泣いた。その中にはただ「寒いから昼からでかけた」「仕事帰りに寄ってみた」という無計画な釣行がたくさん含まれている。

しかし、それが全部無駄だったかというと、そんなことはない。その経験があったからこそ、時間と潮はやっぱり大事だなあという結論に自然と導かれたのだ。

経験・実践の中で蓄積された知恵は深く強い。ただ書籍から得た知識と違い、例外にぶつかった時の迷いもない。いや、ないとは言わないけど、「あわわ、なんで?なんで?」ではなく、「ああ、なるほどね。こんなこともあるんだ。なんでだろ?」と受け止められるものだ。

よーし、これは、3月の卒業式で読む祝辞のネタになるぞ(笑)
毎週末、家族サービスもせず釣りに出ててよかったぁー!!(←言い訳(笑))

いや、別に小松港と戦(いくさ)してたわけじゃないけど・・・(笑)

「小松港、なんでも釣れます。最高です」という熱烈な小松港ファンのブログを見て、それを信じて何度も足を運んだものの、アタリすら無い連敗続き。「嘘ばかりついてんじゃねえぞ!!」と会ったこともないブログの作者に対する恨みつらみを増大させていましたが、ついに釣果あり!小松港陥落!!俺は勝ったのであります(笑)

20210211_komatsu1.jpg
今日は大潮で、上げ潮だけど朝マズメと時合が重なるというなかなかグッドな日。
こういう日に、わざわざ魚がいるのかどうなのかすらわからないような死の港に行って空振ったらもったいなさすぎるやろう!!と、小松港に行くかどうか直前まで悩みましたが、「これで駄目なら、本当にあそこには魚はいないと諦めよう。なんか、港内の水の色も絵の具を溶かしたような透明度のない緑色してるし、隣の町立病院からやばいものが漏れ出してるんだろうな」と考え、最初の戦場は「小松港」に決めました。

ただ、港の右側から沖に伸びる防波堤が、大きく左に曲がっていく場所。あそこ以外でルアーゲームはできないと最近わかってきたので、そこに人がいたら諦めようと思っていたのですが、幸いなことに誰もいない。常夜灯のところに二人釣り人がいたけど、一人はでっかい電気ウキの付いた仕掛けを港外に投げてじっとアタリをまっているし、もうひとりは港内でサビキをしてるみたい。俺がルアーを投げる場所に来そうにはありませんでした。

ルアーのキャストを開始して何投目か。投げるのを失敗して仕掛けを絡ませてしまいました(^^; 明るいライトを点けないと絡んでる箇所がよく見えなかったので、光で他の人の釣りを邪魔しないように、一旦防波堤の根本まで戻りました。スパゲッティ状態のラインを解いて再戦。

最初に釣っていたところまで戻る前に、ちょっと足元を攻めてみました。防波堤と平行にカブラを投げてみると・・・これが正解でした。
すぐに、グイグイと竿を引き込まれるアタリあり。引っ張り上げてみると・・・

やった、メバル!!

ついに「死の海」と呼ばれる(呼んでるのは紳士の会の面々だけだけど(笑))小松港で魚が釣れた!!

タックルは、「20 月下美人 メバル 610L-S・N」ロッド+「18 月下美人 MX LT 2000番」リールに「Hayabusa 夜光カブラ ハゲ皮グリーン&白毛」の 6号を付けて。
前回、ピンク色の皮の 7号カブラに全然来なくて、カブラへの信頼感が揺らいでいたんだけど・・・。やっぱカブラ最強伝説がまだまだ続きますなぁ~(笑)

その後、もう少し手前で同じように足元を攻めてみると、同じようなサイズのメバルがヒット!わずか 4分後のヒット!!今までずっとアタリすらなかったのが嘘のようにヒットする。やっぱ、潮と時間と場所は大事だなあ・・・と改めて。

20210211_komatsu2.jpg
今日は大潮であり、釣ってた時間は上げ潮の時合の最後の方。そして、ここ以外で小松港でルアー投げても釣れる気がせんという良い場所(かどうかはわからなかったが、結局当たりだった)に入れた・・・と、いい条件が重なって、やっと町立病院からの排水で生き物の死に絶えた小松港でメバルに出会うことができました。

2尾とも、決して大きくはないけど、プリっと太ってて、一夜干しにしたらちょうど良さげ。でもやっぱ病院からの排水が怖いなあ~とリリースしました(笑)

その後、ちょっと沖の方に投げてみるとアタリがあったんですが乗りませんでした。でも、まあ、小松港で 2尾も釣れれば十分です。俺は勝ったのだ!満足、満足です(笑)

というわけで、入港してから 20分で納竿。俺は次のポイントに向けて車を発進させたのでした。

もう二度と小松港に来ることもないでしょう。今日はたまたま良い場所で投げれたけど、先に入っている人がいたらもうどうしようもない港です。他の場所でルアー投げても何の反応もない。たとえ朝マズメであろうとも。色々試して遊ぶというワクワク感皆無なんですよねえ、ここ・・・(^^;
何度かこのブログで書いているように、岩国の釣り秘密結社「フィッシング紳士の会」では周防大島の釣りポイント 55ヶ所をリスト化し、そこを廻っている。実際に細かくリスト化すれば、70~80ヶ所くらいになるんじゃないかと思うけど、例えば出井港と出井周辺の磯をまとめて「出井」で登録してるのを港と磯に分けるとか。でも、まあ、そこはあまり細かくなりすぎないように(笑)。55ヶ所でも十分多いからね(笑)。周防大島釣り天国!(笑)

20210207_ryougenda1.jpgこの日曜日も、夕方からMイ紳士と未踏の港への攻略を行った。
現在×が付いている伊保田港で 17時ジャストに合流。そこで 30分ほどロッドを振ってみたが魚影すら拝めず×を上塗りし(^^;、我々が向かったのは「両源田港」。そう、周防大島の表側の最果ての港である。

伊保田で国道 437号線は海に入り、瀬戸内海を横切って愛媛につながる。代わりに、両源田に,向かうのは県道351号線。離合する場所もほとんどない、海と崖に挟まれた初心者ドライバーなら泣き出してしまうような道である(^^;
実際、この日も対向車に出会い、俺の車を数十メートルもくねくねとハンドルを切りながらバックさせる羽目になった(^^;

そして 17:50、「両源田港」到着。

結論から言えば、俺はボウズであった。ただし、Mイ紳士が、道路のそばから港内に伸びる突堤から魚子ラバを投げてメバル 2尾をゲットしたので、紳士の会のリスト上は○となった(笑)

俺は沖の長い防波堤の方へ移動しロッドを振ったのだが・・・選んだリグが大失敗だった(^^;

「船釣り用メバルサビキ仕掛け」である。カブラばり 5本がついた仕掛けだが、船釣り用(投げるのではなく、船から海の底に落としていくだけ)なので、長さが 2.8mもあるのだ・・・

もう辺りは薄暗くなっていた。マズメの始まりである。
なのに、まず、その 2.8mの仕掛けがからまった・・・(^^;;; もう、ぐしゃぐしゃに。ヘッドライトの灯りを頼りにそれをほどく。ほどき終わった時には、もう辺りは真っ暗。

そして、何も見えない暗闇の中で、2.8mの仕掛けをキャストする。できません(笑)
6フィート(約 1.8m)しかないロッドで、2.8mもある仕掛けを投げられるかいや!いや、明るかったら投げられる。まったく仕掛けが見えない状態では無理だ。
それでも何とか投げたが、2mくらい前の海にポチャッと着水するのであった。

20210207_ryougenda2.jpgなぜ、防波堤用の短い仕掛けがあるのに、わざわざ 2.8mもある船釣り用の仕掛けを投げようと思ったのか?それは、ネット上で「カブラサビキは船釣り用がいい。エダスが長いから、防波堤仕掛けよりもゆらゆら揺れて魚へのアピールが強い!!」という情報を見たからだ。

ネット上の情報なんか信じたから、簡単には来れない最果ての港で夕マズメを台無しにしてしまった。適当な情報を載せてたヤツ、許すまじ!」と怒り心頭で帰宅し、改めて情報をチェックしてみた。すると「そのままでは長すぎて投げられないので、針 2本ずつに切り分け、3本の仕掛けを作ろう」と書いてあった・・・

教訓。途中でつまらなくなっても、ブログは最後まで読もう。そう、この俺のブログもね!
この日曜日は、土曜日が仕事だったこともあって午前中は家の用事や持ち帰り案件のプログラミングなどをして、16時に自宅を出発。夕マズメから紳士の会のMイ紳士とともに周防大島の伊保田港、両源田港を廻り、最後のゲームの場所に選んだのは和田港であった。

20210207_wada1.jpgここは港内には車を入れられないので、国道を挟んだ向かいの空き地に車を停め、徒歩で和田港に入る。時刻は 19:05。港にはもう人影はない。

手前の船が係留されている岸壁には 3本の常夜灯が立っているが、沖側の長い防波堤には突端で小さな緑の光を発する航路標識以外に灯りは無い。
ヘッドライトの灯りを頼りに長い防波堤を突端まで往復しつつ港内にルアーを投げてみたが、アタリすらなかった。

高い防波堤の壁にはところどころ梯子がかけられ、壁の上から港外を攻めることもできたが、真っ暗闇、しかも強風の中を、高い壁(2.5m~3mくらい?)の上で釣りをする勇気はなかった(^^;;

常夜灯のある岸壁まで戻ってくる。
コンクリートの上に放置されている乾いた海藻があるということは、ここで釣りをする人もいるということだ。しかしここには、船と、それを係留するロープもぎっしり並んでいる。

港利用者と釣り人がもめる原因のひとつが「ロープにからまったルアーの放置」である。ごめんなさい。俺もやったことあります。あれで手を怪我する漁師も多い。それを知って以来、ロープの近くでキャスティングするのはやめた。

もう車に戻ろうかと歩いていると、船と船の間に大きくスペースが開いているところがあった。奇跡!

この時ラインの先には、岩国の小さなルアー工房 Emui51 で作られた、カブラバ・プロトタイプ・グリーン・ロングテールが付けられていたのだが、港内のチビバスが吸い込むにはでかすぎるので、1.3g の丸ジグヘッド+「TICT メタボブリリアント 1.5インチ C-24 銀粉オキアミグロー」に付け替えた。

ボトム狙いのスローリトリーブを 3、4投繰り返したところでヒット!
小さいがナイスファイトを見せるメバルだった。

港内にメバルがいるとわかると俄然やる気がでる。

メバルが釣れた場所をMイ紳士に譲ると(Mイ紳士もここで 1尾ヒットさせた)、今度は岸壁の端っこに移動。
メタボブリリアントでボトムを探っていると駆け上がりになったところで何かヒット。足元まで寄せたのだがバレてしまった。おる、おる。魚がおる。

その後ワームを「NejiNeji 50mm 18 ドットグローオレンジ」、「Mozu セラビート 2.1インチ S-13 ピンクDG」とローテションしつつ攻める。ぷるぷるぷると小さなアタリはあるのになかなか乗らない。
Mイ紳士に「ごめーん。なんかわからんけどアタリがあるんよ。こいつ釣り上げたいけえ、もう少し待って」とお願いしつつロッドを振る(^^;

そしてその時は訪れた。ついにフッキング。アタリがガツンとくる感じじゃなくて繊細だったので、チビメバルかなと思っていたのにけっこう引く。なんだ、これ?と思いつつ一気に巻き上げ引っこ抜くと・・・

20210207_wada2.jpgカサゴだった(笑)

12月に入ってからは、すっかり姿をみることもなくなっていたが、この日は日中少し暖かかった。季節を間違えて飯を食いに出てきてしまったのか?(笑)

和田港の前に伊保田港、両源田港でボウズだったので気も沈んでいたが、最後に気持ちの良い結末を迎えさせてくれた。
ありがとう、名も知らぬカサゴよ!春にもっと大きくなって帰ってきて、俺の胃袋に収まっておくれ・・・と、ナイスファイトのカサゴを海に還すのであった(笑)
俺は今「サイズとか何より、そこでメバルが釣れるのかどうなのかを調べることを最優先にしている」ので、防波堤から港内の足元を探ることが多いんだけど(おのずと対象はチビメバルとなる(笑))、この間の土曜日(1/30)に「大積港(大積の波止)」を攻めたときには、水量が少なくてとても港内に魚がいそうにも思えなかったので、水面からけっこうな高さのある防波堤から港外のメバルを狙ってみたのである。

20210130_ootsumi1.jpgちょうど二人連れの釣り人(多分、餌釣り)が帰るところで、防波堤の中ほどにルアーマンが一人いるだけだった。

俺はそのまま先端へ。
一応、先端部は港内にも岩や海藻が茂り、メバルが隠れている可能性もあったのでカブラを投げてみたがアタリはなかった。

ちなみに大積の波止は、広い堤防の上が釣りで使い放題の素晴らしい港だが、突端の緑に光る航路標識のところだけはフェンスで囲まれているため、突端にはいけない。まあ、ほんの 2mくらいのものなので問題ないけどね。いくらでも投げられるところはあるから(笑)

で、最初からいたルアーマンの兄ちゃんは苦戦しているようだったが、俺は 5分ほどでヒット。
2.5gのシンカーを付けた緑の魚皮の夜行カブラ(小さい 6号)を。防波堤から沖に向かって投げ、ときどき「止め」を入れつつ巻いていたらガツンとヒットした。カブラ最強伝説、いまだ健在!(笑)

釣れたのは良い形のメバルだった。煮付けにして食べても大丈夫なギリギリの大きさだが(笑)、港外を泳いでいる個体だからか肉付きは良い。食べたら美味いだろうなあ。

20210130_ootsumi2.jpgしかし、今、猫用の魚の身は冷凍ストックしているものが十分にあって、無理してお土産に持って帰らなくてもいいんだよ・・・とリリース。
防波堤の上から、海に向かってメバルを放ったところで思い出した。高校時代からの友人であるとん平の「メバルの一夜干しも美味いよ」という言葉を。

ああ~。持って帰って一夜干しにすればよかった~(^^;;;

その後、「一夜干しにするメバル、釣れろ~」と 5分ほどロッドを振ってみたけどアタリなし。
まだまだあっという間に暗くなる。ラインもよく見えなくなってきたので納竿。17:55~18:05 のわずか 10分間のルアーゲームだった。

結局俺がメバルの一夜干しにありつけたのは、これから一週間後、他人の釣果を譲ってもらってであった(^^;;

先日、「フィッシング紳士の会」の紳士たちの間で盛り上がった話題は「磯用のスパイクシューズ欲しい!!」であった。

スパイク着いた長靴はもってるけど、あれは農作業用だからな(笑)。草刈りのときとかに履くやつ。だって釣り場で長靴でうろうろしてるの、紳士らしくないじゃん。
やっぱ紳士はスニーカータイプのスパイクシューズで軽やかに釣りをしたいよね(笑)ってことで、早速「point 岩国店」を覗いてみる。

お、あった、ダイワのや・・・と値札を見ると、11,000円。高っ!買えんわ。
安いのを探すと、タカミヤ(REAL METHOD)のシューズなら 5~6,000円でも。うーん、なんかデザインがダサい(^^;

というわけで、10月に本格的に海釣りデビューしてから履いている、ワークマンの防寒ブーツでしばらく我慢しますわ・・・(^^;

20210205_boots.jpgこれ、ワークマンのプライベートブランドである FieldCore(フィールドコア )の「ラークス」という防寒ブーツ。形としては、ハイカットのバスケシューズみたいなんだけど、下半分が全部ゴム。なので高さ 5cm くらいまで防水。

防波堤の上ってけっこう水たまりあるじゃん。でも、5cm以上に深い水たまりもあんまりないのよ。なので、防波堤の上では一切水に濡れることを気にせず歩けて良い。
よく見ると「ああ、長靴」って感じなんだけど、半分くらいチノパンで隠れてたりするので、他の人からは普通のスニーカーにしか見えんやろう。

靴底は地下足袋の底みたいな黄土色のゴム。安っぽいというか、おっさん臭いというか、そんな風にも見えるんだけど、これがなかなかのグリップ力を発揮して良い!
今のところ、濡れたテトラの上でもズルっと来たことはない。

これが税込 2,900円なんだから、ワークマン恐るべしだよね(笑)

そうそう。やはり安いだけあってチープな作りの部分もある。
靴を履くときに手でもって引っ張り上げる後方のプルストラップは一発でちぎれた(^^;
ボンドでくっつけて見た目だけは直してるんだけど・・・(油断して使ったら、あっけなくまたちぎれた(^^;)

あと、コンクリートの上に生えた緑色の苔の上を歩いた時は、つるつる滑ってまともに歩けないほどだったので、どこでも大丈夫なわけではない。そういう意味だと、やっぱスパイクシューズ欲しいなあ(笑)
ほんとにこの日は魚影を見なかった。

14:00に家を出て、14:45に最初のポイント「西安下庄港(仮称)」でロッドを振ってから、地家室港、佐連港(北東の端の小さな石波止)、そして沖家室に渡って白木港と釣り歩いてきたが、まったく釣果なしのボウズ。その間、スズメダイやフグの姿さえ見ない。

周防大島の海は、エヴァンゲリオンの赤い海か!!と思うほど生物の気配はなかった。
だから、沖家室の本浦港で、足元にたくさんのスズメダイの魚影を見たときには嬉しくて嬉しくて。狙ってる魚でも無いのに笑顔がこぼれてしまった(笑)

もう時間は 17:00。14時に家を出て、やっと3時間後に魚に出会えた(笑)

本浦港は魚影の濃い港なのだろう。同じ沖家室の隣の港、白木港には釣り人の姿が一人しかなかったのに、本浦港は釣り人であふれている。

俺は一番東側のL字型の防波堤に入った。
既に突端には人の姿が(でも寝てる。場所取りして、夜釣りに備えているのか?(^^;)。さらに真ん中の辺りの壁の上にもおじさんが一人いて、港内、港外に交互にサビキの仕掛けを投げ込んでいる。

というわけで、俺は根元の近くでカブラ投入開始。
この港は、港内でも十分な深さがあり、足元にはたくさんのスズメダイの群れが。ただし、メバルらしきものはいない。
一度、スズメダイがかかって足元まで寄せたがばらしてしまった(笑)。リストに「〇」つけるだけだから、スズメダイでもよかったのに(笑)

足元に魚影はあるのに結果が出ないので、俺はシンカーを 1.5gから 2.5gに変え遠投してみた。
タダ巻きでカブラを引いてくる。イメージ的には、水面の 30cmくらい下を泳がせてるつもり。

20210130_honura.jpgおじさんがサビキを投げ込んでいる 3mくらい横を通り過ぎた時だった。コンコンと当たりが。しかし、合わせるタイミングを逃してしまった。するともう一度コンっと当たり。すぐに合わせる。
グンっとロッドの先が沈み込む。けっこうな力で引っ張られる。底に潜っているようだ。おじさんのサビキのエサにつられて寄ってきてたアジか?しかし、あの当たり方にはなんか記憶が・・・

ドラグを緩めていたので糸が出ていく。ドラグをしめるとさらにロッドが曲がる。「糸切れるんちゃうか?」と心配になるほどの抵抗。「大物かも!!?」と期待が・・・

24~25cmのサバでした(笑)。ちっちゃ(笑)。やっぱ、あの当たりはサバか(笑)

よく見てみると、カブラの針ががっつりとサバの肛門に突き刺さってる(^^;
スレかかりだった(^^;;

スレかかり(針が魚の口以外の場所にかかること)の魚はよく走る(抵抗する)。口を引っ張られないので、泳ぐ向きを変えやすいからかな?
だから、魚体の大きさの割に「糸切れるんちゃうか?」って心配になるほどのファイトをしてくれたのである。

しかし、肛門に針が突き刺さるとは・・・
俺くらいの年齢になれば誰しも、肛門が切れてトイレットペーパーを潜血で染めた経験があるだろう。肛門の痛みの記憶がよみがえる。「肛門、痛かったか?」と俺はサバに同情した。そして鮮度を保つためにすぐにサバ折りにして、晩御飯のおかずにしたのであった(笑)

片添港は俺にとって特別な港だ。

すぐ近くにある片添ヶ浜オートキャンプ場に、娘が小学生の間は毎年来ていた。
しかし、キャンプの時に釣りをしたのは一度だけ。何せ、俺が海釣りを始めたのは 2018/9/23のことである。それまで、近くに港があることすら意識したことがなかった(笑)

翌 2019年の片添ヶ浜のキャンプでは、娘たちが寝ている間に片添港にエギングをしに行ってみた。ボウズだったけど楽しかったなあ。翌 2020年はコロナのせいで中止。
今年は・・・娘もちょっと身体を壊してるんで、キャンプは無理だろうなあ。

そういう、娘との楽しい思い出の場所だから、片添港でボウズのままというのは許されないのだ(笑)

去る 1/5、俺は真っ暗闇の片添港でロッドを振り、防波堤の岸壁に PE ラインを貼りつかせ、ボウズのまま思い出の地を去った。俺の人生にとって、この港でのリベンジは必須だった。

1/30(土)。俺は3時間余りで周防大島の港を 6ヶ所周り、2勝4敗。負け越したまま片添港を訪れた。時間はすでに 18:15。辺りは真っ暗。防波堤の常夜灯の下には既に何人か釣り人が陣取り、赤い電気ウキを投げ込んでいる。サビキか?横でルアーを投げられる雰囲気でもない。
晩飯までに家に帰りつくことを考えると 10分ほどしかロッドも振れないだろう。ここで釣果を上げても 3勝4敗で負け越しは決まっている。それでもロッドを振る必要があるのか?

ある。もう一度言うが、この港でのリベンジは俺の人生の必須事項である。

20210130_katazoe1.jpg
いい場所は取れなかった。防波堤の根元の方の浅い場所である。第一投。俺は娘の顔を思い浮かべながら足元にカブラを投げ込んだ。しかし、常夜灯の光も俺のところまでは届かない。カブラがどこに着水したのかもよくわからない。俺はポケットからヘッドライトを取り出し、急いで頭に取り付けた。

上下逆だった。あかん!!俺はライトを落とさないように注意しながら、今度こそ正しい向きに取り付けた。

「やれやれ・・・やっと釣りになるわ」と思いつつ、ほったらかしにしていたラインを巻く。ピクピク!!「あれ?」ピクピク!!「アタリやん!」俺はすぐにラインを巻き上げた。
8cmほどのチビメバルだった。
慌ててヘッドライトを点けて釣果写真。赤いライトのままで撮ったので不思議な写真に(笑)。

ははは!俺はやったぞ!!圧倒的不利な条件下で、8cmだろうがなんだろうが、魚を釣り上げ、リベンジしたのだ。きれいな思い出を取り戻したのだ!

家に帰った俺は娘に「片添ヶ浜で魚を釣ったぞ!」と報告した。
娘はチラっと俺を見ると、無言で部屋に消えていったのであった。
日曜日。午前中は自宅で持ち帰り案件のプログラミングをして、午後から息子の引っ越しを手伝うために山口市へ。
すると、俺のスマホがぶるぶると震え、LINE に嬉しい知らせが入った。
「釣り紳士周防大島ポイントリスト」で俺が「✕」(釣行したけど釣果なし)を付けていた「神浦漁港」で、Sポ紳士がメバルとアイナメを釣ったという知らせである。
よし、神浦漁港は「✕」から「○」へ。

現在、リストには 55箇所のポイントが載っており、うち49箇所で「フィッシャーマンズ紳士の会」の紳士の誰かがロッドを振っている。そして、24箇所で釣果あり。つまり 25箇所でボウズを食らっているので、今は 24勝25敗で負け越している・・・
ひとつでも「○」が増えるのは、釣った本人のみならず、紳士の会の他のダンディーたちにとっても喜びである。

俺が「神浦漁港」を攻めたのは 1/24(土)15:50であった。
中潮の上げ潮が止まり、17:23の満潮までほとんど潮の動かない時間帯に入ったばかりで、まあ、潮もよくなかったんだけど、問題は強風と高波であった。強い風による波が防波堤に当たり瀬戸内海とは思えぬ飛沫を高々とあげていた。

20210124_izaki1.jpg 20210124_izaki2.jpg 20210124_izaki3.jpg

防波堤の壁の影に隠れ、風を避けながら準備をしたのだが、強風のため物陰でも空気が巻いており、PE ライン 02号の道糸に 4lb のフロロカーボンのリーダーという超ライトなタックルだと、糸の先が常に震えててスナップを取り付けるのさえ一苦労状態・・・

そして、やっとカブラを取り付け、防波堤の壁の上に上がり、ちょっと幅の広い平均台を歩くようにして中ほどまで進み、足元を覗き込んだときにそれは起きた。
突然背中からの突風に押され、俺は前のめりにバランスを崩した。危うく港外の海へ真っ逆さま・・・。中潮で潮位もあまりないし、神浦港は小さな港だが、防波堤は高い。海面まで 3~4mはあるだろう。土台の石もあるし、落ちたら死んでいただろう。

自分でも信じられないくらい俊敏に身体を前後に動かしバランスを取ると(端から見たら、俺が激しく怪しげな創作ダンスを踊っているように見えただろう)、なんとか落下は免れた。しかし、もう膝がガクガクですよ、恐怖で。
俺は相撲取りのように重心を下げ、すり足でそろーり、そろーりと防波堤の端まで戻ったのでありました(^^;;;

ついつい、初めて来たところだったので「強風で釣りになりそうにないけど、何回かキャスティングしてみよう」と欲張ったのがいけなかった。
「せっかく来たんだけど、危なそうだからやめておこう」と思う勇気を持たないと。(って、50代のおっさんが今更気づくようなことか?(笑))

そんな、俺を殺そうとした港で一週間後、見事釣果を上げてくれた紳士仲間よ、ありがとう(笑)

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