野外活動: 2020年12月アーカイブ

12月。初心者ソルトルアーフィッシャーマンには厳しい時期になりました(笑)

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冬はやっぱり魚の活性が落ちて、ルアーへの食いつきが悪くなるので・・・。2ヶ月あまりロッドを振ってきて、やっと何か掴みかけてきた初心者の我々にとっては実釣経験こそが上達への早道だというのに、その実釣経験を積むために知識やテクニックが必要という因果性のジレンマに陥っているのです。

それでもなんとか魚の活性がよくルアーに食いついてくれるのが「朝マズメ」。
そのため、寒い冬に早起きなんかしたくないのに、我々はせっせと朝マズメの港に通うのであります。

今週の火曜日の朝も、そうして俺は朝 4時には起き、12月でも朝マズメであればアジングが楽しめるという噂の周防大島・秋港に出撃したのであります。

5:15に秋港着。小さな港なのだが、駐車スペースは広い。良い港ですな。
ただ、駐車スペースが広いが故に不届き者も呼んでしまうようで、港との境にはロープが張られ「港内でのキャンプ、バーベキュー禁止」の札が下がっていました。
こうやって漁協とトラブル起こすの、ほんとやめてほしい。今回は釣り禁止にはなってなかったけど、こうやって港にフェンスが張られ、釣りをする場所が減って行くんだよな。ほんま、マナーを忘れたチンパンジーが多くていやですね、最近。

さて、気を取り直して。初めての秋港なので、まずは防波堤の際にワームを落としつつ、魚の存在を確認。
10分ほどで、左側の短い防波堤の内側でチビメバルがヒット!これでボウズはなくなりました(笑)。

しかし、ここでアクシデント。港の右側から「逆くの字」を描きつつ外海に伸びる防波堤(こっちが釣り場所の本命)に移動しようとしたところで強烈な便意が俺を襲いました。少し腹痛もありますが、それよりなにより強烈な便意!便意!便意!!

トイレはないので、肛門に全神経を集中し、全力で肛門をキュッと締めます。そして、ゆっくりと防波堤の突端に向けて移動を開始します。そろり、そろりと。もし、俺の姿を見た人がいたとしたら、まるでそれは十字架を背負い、ゴルゴタの丘へと歩を進めるイエス・キリストの姿そのものに見えたことでしょう・・・
やがて、十字架ではなく、アジングロッドとメバリングロッドを抱え、俺はなんとか防波堤の突端までたどり着いたのです。

ロッドを一振りしては、しばらく肛門に全集中。またロッドを一振りしては、また肛門にすべての力を集中する。
来たるべき朝マズメの饗宴に向けて、激しい便意と戦いながらも、俺は釣り場を確認していきます・・・

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が・・・駄目でした。力尽きました。便意は一向に収まりません。
俺も色々な経験を積んできた大人です。「これ以上の戦いは大惨事を呼ぶだけ」ということがわかりました。便の力が肛門の力を上回るのも時間の問題である・・・と。

そんな状態で一時間近く頑張った俺を褒めてほしい。俺は涙を飲んで撤退を決意しました。
そこから車まで帰るのも一苦労だった。十字架を背負ったイエスのように、一歩一歩。時々俺が足をクロスさせて立ち止まり、まるで酸っぱい梅干しを口にしたかのような表情で「コ、コ、コ、コ、コ・・・」と鶏の鳴き声のような苦しみの声を漏らす姿を信心深い人が見たとしたら、泣きながら俺に手を合わせたでしょう・・・

6:20、撤退。

あと、20分、いや、10分もすれば朝マズメの饗宴が始まったかもしれない時間に、俺は泣きながら港を後にしたのです。悔しい、悔しい!なんのために朝 4時に起きたのだ!!

俺は左足をピーンとフットレストに突っ張ることで肛門に力を注ぎ込み、脂汗だらだら、失意のまま車を走らせたのでありました・・・
この土日は日中が仕事他で埋まってて釣りに行く時間などなかったのだが・・・

新兵器を試してみたくて、夜の小松漁港に突撃してしまいました。
この間Mイ紳士と寄ったときには竿を出さなかったしね。

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小松漁港
19:45~21:00
ちょっと冷たい風が吹いているが、ルアーを投げるのに影響はあまり無し。

この日の大島は、18:08干潮、19:42~21:47が潮が流れるいわゆる釣れ釣れタイム。時合でした。つまり、釣れる時間のまっただなかで(しかも港にいたのは俺だけ!)釣りをしたわけですが・・・

結果はボウズ(^^;

使ったリグは、新兵器「虫ヘッド」。ワームの代わりに餌を付けることを考慮して設計されたジグヘッドです。
これに、青虫やゴカイ、エビ、貝など色々なものを装着して使います。

それ、エサ釣りじゃ・・・って?

フィッシング紳士の会(Dandy Fishermen's Club)は「生き餌を使わない」「魚に挑む武器はルアーのみ」という正に騎士の心を持った者どものみが集う会ですが、LINE によるリモートミーティングにより「寒い冬は虫ヘッドはギリギリルアー」ということに決定しました。なので、これはあくまでルアーゲームの一環。決して「エサ釣り」ではないのです(笑)

しかも、この夜は「くそ寒いので、30分くらいで帰りたい」と思っていたので、釣具屋にも寄らず、餌はその晩の酒の肴になる予定だった「イカソーメン」(笑)

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で、気がつけば 1時間15分も港の隅から隅まで釣り歩き・・・ボウズ(^^;
小魚が餌を突くような、小さなアタリすらなかったのです・・・

原因は色々考えられますが・・・

    • そもそも餌がイカソーメンでは駄目だ
    • 虫ヘッドへの餌の付け方が悪い(ワームみたいにつけたり、チョン掛けしたり色々してみたんだけど。ワームみたいに付けると、さすがに動きが変だったが(^^;)
    • ロッドが 8フィートの、適合ルアー重も 4-21g の振り出し竿だったので、繊細なアタリが取れなかった
    • 強いライトで海面を照らしてしまった(これ、あるかも(^^;でも、照らしてない遠くの堤防の下も探ったけど全然あたりがなかった)
    • 使った場所が悪い(でも、足元から海路を挟んだ向かいの防波堤の際まで、広範囲に攻めたけど・・・)
    • 虫ヘッドへのアクションがよくない(落としたり、引いたり、色々やったんやけどな~(^^;)
    • そもそも魚がいなかった

俺的には「そもそも魚がいなかった」を推したいんですが、やっぱ、まったくアタリがなかったことを考えると、「そもそも餌がイカソーメンでは駄目だ」かなあ・・・

なにはともあれ、ちゃんと赤い光に切り替えられる、釣り用のヘッドランプを買いに行きます(笑)

あ、青虫やゴカイを触るとき用の指サックも。我が紳士の会では、直接餌の虫を触ることは下品とされ、紳士ではないとされているのです(笑)
先週土曜日は、朝 9時からWebサイト構築のプレゼン、午後からお客さんと二鹿でキャンプ・・・というハードスケジュールなのに、さらに「朝マズメにアジング」という予定を入れた(笑)

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なぜかというと「翌週から寒波がくるらしいので、身体の衰えが実年齢よりも進行している我々紳士には朝の釣りは無理になる。今週行っとかなきゃ」ということ(^^;
この冬シーズン、最後の早朝釣行・・・の予定である。

となるとポイントも熟慮しなければ。結局、34の社長や九州の釣り番組もアジングに来たことがある「周防大島のアジングの聖地」と呼ばれる伊崎漁港に決めた。

港はメインの道路(と言ってもいい加減狭いが(^^;)から外れたところにある。ナビが示した道が通行止めになっていたので若干迷った(^^;
5:50に現場到着。6時頃から竿を出す。

周りに数軒の家があるだけの崖に囲まれた最果ての港・・・という感じで寂しい。俺が釣り始めた直後、別の二人連れの釣り客が来てテトラの方で赤い電気ウキを投げ始めたのが嬉しかった(笑)。人恋しくする港である(笑)

しかしこの日も強風で、防波堤の突端から外に向けて投げたルアーは全部港側に押し戻される。しかたないので、突端の足元から港の中にかけて広範囲にルアーを投げて探っていく。

最初は 6.10フィートの月下美人のメバリングロッドで投げていたのだが、なんとなく底の状況もわかってきたので、途中で 5.8フィートのアジングロッド AJIST TZ に持ちかえる。エステルラインを巻いたやつだ。
しかし、2投目で根がかり。ラインを持って引っ張ると、トリプルエイトノットでリーダーと結束した部分で切れた(^^;
この日も AJIST は 2投で終わりである。暗い港でリーダー付けるの無理(^^;

しかし、AJIST、根がかり率すごいな。やっぱ、エステルラインが PE ラインに比べて沈みやすいこととか関係してるんじゃろか?まあ、根がかりしたあと、PE ライン(FG ノットでリーダーと結束)は手で引っ張っても先のルアー結んでるところのほうが先に切れるけどな・・・

というわけで、再びメバリングロッドを手にした 6:30頃、やっと祭りが始まった。

「ん?アタリ?」ロッドを立てるとその先にはサイズは小さいがアジの姿が。「おお!!」っと慌ててしまい、アジは再び海の中へ(^^;;;

「本命のアジや!!」俺はすぐに気を取り直し、前日に買ったばかりの「ブリーデン NejiNeji(ネジネジ)50mm ドットグローオレンジ」を付けた 1g ジグヘッドを最初のアジがヒットしたあたりに投げフォールさせる。

すぐに次のアジがヒット!!15~16cmのチビアジだが、アジは、アジ。アジングに来てるんだから本命や!!

同じようにしてもう一尾のアジをゲット。しかし、その後はまたかかりが浅かったのか海ぽちゃ。最後は「ん?アタリ?」と思って合わせたけどフッキングせず・・・

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この後、アタリが出なくなる。回遊してきたアジの集団だったのだろう。
7時すぎまで振ってみたが、アタリを感じることもできなかった。プレゼンに行かないといけないので(^^;ほどなく納竿。

しかし、ついに(2尾だが(笑))複数アジの釣果である。明確なアタリは 5回もあったし(笑)

今まで、安い 5.6フィートのトラウトロッドでやっていたときはアジのアタリも全然わからなかったんだけど(アタリすら無かったのかもしれないけど(^^;)、やっぱ、良いロッドは感度もいいのか?(メバリングロッドだけど)

こうなってくるとアジングが楽しくなる。この感覚が残っているうちに次の釣行を!!・・・と思ったのもつかの間、今週は予報通り大寒波到来。初雪も降ったし・・・(^^:

さすがに朝 5時からの釣行は厳しいのお・・・老体には・・・

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12/5 7:50~8:20

土居港でメバルとサバを釣った日は、午後から仕事でFS作業があったので、まだまだ朝マズメ中の 7:40頃には納竿。もう少し粘れたのだが、ちょっと新しく発見した港を確認したかったから。

それが、日前(ひくま)港。
いや、437号線に看板出てるんで、一般には土居港より有名だと思うんだけど、釣り師的には土居港ほどの実績は出てないみたいで情報が少ないのよ。
浮島航路の発着場になっているので、土居港より全然規模も大きいけどね。

ただ、メインの釣り場はきれいにコンクリートで護岸された浮島航路の桟橋側ではなく、西側の石積みの堤防が残る古い漁港側。やっぱ、石積みの防波堤は味があって好き(笑)

港の中にはあまり魚影はない。
港の外側が攻めるポイントになるんだろうけど、防波堤は途中でフェンスが張られ立ち入り禁止。しかも、釣りが可能な場所は半分は目の前が砂浜で、釣りができるのはせいぜい一人か・・・

一応、試しにここで振ってみたが、一発で根がかり。納竿(笑)

港の外に、2か所突き出た防波堤があるんだけど、そこも一人ずつしか入れそうにない。そして、すでに先客がいた。

というわけで、土居港より大きいのに、同時に釣りができる人は 3人程度という超タイトなフィッシングポイント(笑)

土居港が人で一杯で、試しに来てみたらたまたま一番乗りだったみたいな時以外、わざわざこの港で釣りをする必要もなかろう・・・という感じであった。(あ、ルアーマン視点ね)

<追記(2021/3/12 )>
ここは日前港ではなく、日良居港でした(^^;
20201205_saba_sashimi.jpg12/5に土居港で魚子バイブで釣ったサバ。
22~23cmのチビサバだったけど、刺身にして美味しくいただきました(笑)

青魚はあまり猫にやっちゃいかんからね。まあ、うちの場合は釣ってきた魚は必ず火を通してから猫に与えるので、量さえ気を付ければ青魚を与えても問題はないんだけど、たまには人間が食べてみようと思って。

ま、普通、22~23cmのサバなんか刺身にせんけどな(笑)
可愛いサバを三枚におろし、皮を剥いて、腹骨をとり、スライス、スライス。

ちょっと青臭ささはあるけど、総合的に美味い。あっという間に(ま、量も少ないけど(^^;)飯と一緒に完食。遅めの朝食が充実の膳となりました(笑)

釣りたてでないとサバも刺身にできんからね。「鯖の生き腐れ」って言うくらいで(笑)
新しいロッドのお試しに、朝も早よから土居港にやってきたというのに、2投目でラインが切れ(風と暗闇の現場でのリーダー結束はできん(笑))、tailwalk AJIST TZ 58/SL という剣は折れた(^^;。そして、俺の手には新たな剣、月下美人のメバリングロッドが(笑)

20201205_doi_saba1.jpgま、この、20 GEKKABIJIN MEBARU は外入港の戦いでアジとサバを上げてるからな!それに、さすが大手メーカー製で、1.2フィートも短い AJIST TZ 58/SL よりも数グラム軽く、リールと合わせても 257グラムしかないからな。まるで自分の手の延長のように扱える。アジを釣る武器としては申し分ない!

で、土居港なんだけど、今まで俺は真昼間にしか来たことがなかったので知らなかったが、朝マズメの土居港、むっちゃ興奮するな。いたるところでナブラが湧いている。

俺はナブラの近くにポッパーでアタックを繰り返すが、なかなか反応がない。
そして、アジの群れが俺の足元を走っていったときに、俺は衝撃の事実を知ることになる。絶対に釣れると信じて投げていたポッパー「REINA JW 50mm 3.1g オーシャンレッドヘッド」が近づくと、明らかにアジの群れがそれを避けるように泳いでいったのだ。

このルアーに全然興味ないどころか、おびえてるやん!!なんや、この糞ポッパーが!!とルアーが入っていた箱を見ると「メバルプラッキングの扉が開く」なんて書いてある。そうだよな。リトリーブに来るのはメバルで、アジはフォールなんだよな。俺が悪かった。

ここから前回外入港でアジが来た実績のある「RUDIE'S 魚子バイブ キンアジゴ 2.5g」にチェンジ。引いては止めてフォール・・・を繰り返してみる。
すると、ゆっくりと引き始めた時にコツコツと微かだが明らかなあたり。これか!!これがアジのアタリなのか!!とロッドを上げ合わせてみる。

ヒット!

6:58。日の出の 2分前(笑)、ヒット!(笑)。やった!!アジや!!ついにアジのアタリがわかるようになったぞ!!やっぱ、いいロッドは繊細なあたりもちゃんと拾うな!!と興奮しながら走り回る魚を寄せてみると・・・。

20201205_doi_saba2.jpgサバやん(^^;

いや、ええんやけど(笑)
なんか、小さなあたりを捕まえて合わせるという釣りのだいご味も味わえたしな(笑)

後日、周防大島でよくアジのサビキをされている先輩からお聞きしたところによると、今年の大島はアジの代わりに 20cm台のサバが入ってくることがよくあるそうだ。
そうか、それで外入港に次いでまたもサバだったのか(^^;

しかし、魚子バイブはよく釣れるなあ。他の色もそろえておこうと思って岩国の point に寄ってみたら、2.0グラムと 2.5グラムは全色売り切れ・・・
やっぱ、釣れるんだな、これは・・・

先週の土曜日。前日に届いたばかりのアジングロッド(tailwalk AJIST TZ 58/SL)を使ってみたくて、本当に使ってみたくて・・・
俺は朝 5:50に、周防大島・土居港の「簡単に車で入っていける方」の防波堤の突端に立っていたのである。

土居港は死の海である・・・と書いたのは(笑)、2週間前に上げた「周防大島、色々攻めてみたけどボウズ・・・」というエントリーの中だ。

20201205_doi1.jpg今まで一度も土居港で釣れたことがない。なのに、なぜ、結果の出ていない港を新ロッドの勝負の地に選んだのか・・・
自分でもわからない。「そんな気がした」のである。頭の中に、なぜか「土居港でアジが釣れる」イメージがあった。

この日の周防大島は(反対側の安下庄の情報だが)、干潮 5:38。時合が 7:44〜10:34。次の満潮が 12:41の中潮であった。日の出は 7:00ジャストなので、5:50はまだまだ真っ暗闇である。

ヘッドライトの明かりだけを頼りに「バービー人形の髪の毛くらい」の細いエステルラインをガイドに通すのは本当に苦労した。
俺は基本的に「釣り場についたら 3分でロッドを振り始める男」なのだが、前日の夜(つまり数時間前)にロッドとリールが届いたばかりである。リールにエステルラインを巻いたのも寝る前だ。まったく準備できていなかった。

暗闇に加えて風も吹いていた。風にそよぐ「髪の毛」を、悪戦苦闘しながらガイドに全部通した!!と喜んだら、あろうことか一番下の、一番大きいガイドに通してなかったりして・・・。また一からやり直し。そんなことの繰り返しで、初めてロッドが振れたのは 6:15頃。実に 20分以上準備に時間をかけたということだ・・・。なんという屈辱!!(^^; これが加齢との闘いか!!

上に書いたように 6時すぎは時合前のアフター潮どまり時間(釣れない)。しかも干潮直後で水位が低い(釣りづらい)。唯一の救いが「朝マズメ」(釣れる!)であることぐらいだ。

新アジングロッド。記念すべき第一投。0.8gのジグヘッド(34 ダイヤモンドヘッド)にハヤブサの「あじクルー ケイムラオキアミ 2.5"」ワームを付けて。

エステルラインの「飛ぶ」「沈む」という動きを確認するために、いきなりスパっと思いっきり正面に投げてみたいところだが、どうせまだ真っ暗闇である。50歳をすぎた熟年男子に暗闇のエステルラインは見えん(笑)。
・・・というわけで、まずは防波堤の周りを丹念に探ろうと、突端から少し身を乗り出すようにして、防波堤の裏側にキャスト。「秋冬のアジはボトムにいる」という某動画を信じ、リグが底に沈みきるまで待つ。いや、まあ、沈むのにどのくらいかかるかわからないので、その辺は適当で(^^;

で、巻こうとしたら大きくロッドがしなる。「???根がかり?」。でも、巻けなくもない。ぐいぐいとラインを巻き取ると、その先にいたのは魚であった。久しぶりに「人間が食べてもおかしくない」サイズのメバルだ。

一投目で結果が出るなんて!(アジじゃないけど(笑))
このロッド、もってる!!

20201205_doi2.jpg俺は喜々として第二投目を!一投目の少し左の方を狙ってキャストした!!

根がかり!!今度こそ本当の根がかりだ。巻いても巻いてもドラグが鳴るばかりで巻き取れない。岩にかかったフックを外すために、俺は激しくロッドの先をひゅんひゅんと上下に振った。

あっけなかった。本当にあっけない幕切れだった。エステルラインはあっけなくプツリと切れた・・・。竿のしなりで急激にラインにテンションをかけたのが「瞬間的な衝撃に弱い」というエステルラインの弱点を突いてしまったのか・・・

まだ薄暗い港で、リーダーを結びなおす気力のない俺は、たった二投しただけで、AJIST TZ をそっと車に仕舞ったのであった・・・
先々週の日曜日に久賀漁港でメバル 3尾(うち 1尾はナイスサイズのタケノコメバル)を釣った話を書いたが、その後偵察に訪れた漁港でのボウズ記録もしておこう。

橋を渡って右側。安下庄方面やね。

まずは、俺らの「道を示す者」である「かめや釣具エギングマップ」にも名前の載っている「小松港」からスタート。

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小松港 9:10~9:15

町立大島病院の横を入って右が病院、左が小松港。
滞在時間でもわかるように、実は釣りはしていない。なので、厳密にこれをボウズ記録というのかどうなのかだけど、まあ、一応、釣る気はあって行ってるので(^^;

小さい港なので、防波堤の主なところにはすでに人がいて、そこに割り込んでルアーを投げるのはマナー違反だと思い釣りをしなかったのだが、海に向かって左側の防波堤には空きがあった。
3人くらいしか入れなそうな小さな防波堤だが、突端でおっさんが一人釣っているだけである。で、様子を見に俺たち紳士二人が防波堤に近づくと、おっさんが急に防波堤の真ん中あたりに移動して竿を出し、俺たちを睨み付けるのである。荷物は突端に置いたままだ。
どうも、防波堤を独り占めしたいようだ(笑)

こっちは二人、向こうは一人なので強引に釣りをしてもよかったのだが、そういう我々紳士の対極にいる下品な人種と絡みたくないパーフェクトフィッシャーマンの我々は、さっさと小松港をあとにしたのであった(^^;

ここはまたリベンジしよう。

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小松開作港 9:20~10:10

小松港から島の奥に向かって 5分も走れば着くのが小松開作港である。
河(用水路レベルだけど)の流れ込みもあり、なんかシーバスとか、沖に投げればカレイとかもルアーに来るんじゃないかという雰囲気のある港だったが、死の海だった(笑)

防波堤の足元なんかもワームで攻めてみたが、カサゴもかからない。
防波堤の際を落とし込みでチヌをねらっているおばあさんとか、どうやらここはチヌ師天国のようである。
チヌもルアーに来ることがあるんだけど、これだけ餌釣りで攻められていては、わざわざルアーに来ることもないだろう(^^;

港の一番奥の角っこで戯れにルアーを垂らしてみると、コツコツとアタリがあるので合わせてはみたが、多分、このとき着けていた 2.5インチのワームくらいしかない魚たちなんだろうな。フッキングせず(笑)

後日、Mイ紳士とSボ紳士がリベンジに訪港したが、やっぱり死の海だったようだ(笑)。ここはもうルアー紳士的に無しってことで(笑)
先々週の日曜日の周防大島「久賀漁港」。

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とりあえずボウズ回避してからの・・・」に書いたように、早々にチビメバル 2尾を釣り、ボウズ回避、猫へのお土産もできた俺はすっかり余裕で、その後漁港内の色々なところでリグを投げ込んでみたのだが・・・

全然釣れん!!(^^;

一番外側の防波堤でひたすら沖にジグを投げるMイ紳士の横で、足元のテトラ周辺にワームを投げ込んでみたが、フグのアタリすらない(笑)。こんだけ何の反応もないとフグすら愛おしくなるわ(笑)

2尾めのメバルを釣ってからちょうど 2時間。
漁港内での釣果をあきらめた俺は、港の西側の防波堤に向かった。

防波堤の真ん中あたりにフェンスが設置され、それより先では釣り禁止である。
ここで釣りをしたことはない。防波堤の西の海は砂地に岩が点在している。水はものすごく澄んでいる。水深が浅いので、底の白い砂地に波と太陽が描き出す光の波紋が美しい。目の前を、ナポレオンフィッシュが泳いでいった(笑)

フェンスの横から身を乗り出すようにして、沖の岩場にジグヘッド+ワームをキャスト!そして、小刻みに一応アクションいれつつ(笑)、ボトムを引いてくる。

その二投目。いきなりラインが巻けなくなった。ロッドを立ててみるとドラグが滑る。「ああ、根がかりだ」と落胆しつつ、ラインを手で引っ張ってみる・・・と。

「あれ?動く」

もう一度リールを巻いてみる。まるで大量の海草をひっかけてしまった時のようなどっしりした重みがあるが、それでもじわじわとラインを巻き取ることができた。

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途中で魚であることはわかった。あまり暴れることはなかったが、それでも時折生き物が抵抗する感触がロッドから伝わってくる。

良いサイズのタケノコメバルだった。ルアーでこのサイズの魚を釣るのもひさしぶりだ。嬉しぃ!!強引に 5.6ft 竿で引き上げる。重いぃ~!!でも嬉しいぃ~!!

あとで気づいたのだが、このメバルは子持ちであった。
腹にたくさんの卵を抱えていた。だから腹もぷっくりしていたのだ。
煮付けにしようと思って捌いたとき気がついた(^^; そうか、ああいう腹だと子供を持ってるんだな。その場でわかっていればリリースしたのに・・・。将来俺の獲物になる子供を産んでもらうために(笑)

この後、ほどなく納竿。
5:30~8:50まで、たっぷり 3時間20分の釣行。最近は数十分の超駆け足釣行が多かったので、久しぶりにこんなにじっくり攻めたなあ。リフレッシュ、リフレッシュ。釣果は 3尾だけだけど(笑)
ええと、釣りに興味が無い人にはまったくちんぷんかんぷんだと思いますが・・・(^^;

俺はいつもルアーフィッシング用に使っている 1500〜2500番のリールには、6lb(1.5号)のナイロンラインだけを巻くか、0.3〜0.4号の PEライン(極細のポリエチレン繊維を編み込んだ糸)を道糸に、その先に 4lb(1号)のショックリーダー(リーダー)を付けてます。

例えば、この間買った 6.1フィートのメバリングロッドにつけているリール(月下美人 MX LT 2000S 2018モデル)には、Rapala の 0.4号の PE ライン(PAPINOVA-X)を道糸に、SUNLINE の 4lb(1号)のフロロカーボンライン(LEADER FC2)をショックリーダーにして巻いてます。

20201206_line.jpgナイロンラインというのは、ナイロンがストッキングの材料として作られた合成繊維だということからわかるように、引っ張ると伸びます。もちろん、びよーんと伸びることはないですけど(笑)、でも明らかに伸びる。だからアタリが取りづらいという性質があります。
ウキ釣りならいいですけど、ルアーフィッシングのように、ルアーを魚が食べた瞬間のアタリをライン伝いに感じ取って合わせる釣りでは不利になります。
コツコツくらいのアタリだと、ナイロンラインが吸収してしまうんですよね。

ま、ルアーフィッシングの中でも、バスフィッシングみたいに相手合わせで大きなアタリがくるものはナイロンで全然問題ないと思いますが・・・

で、PEラインというのは、ナイロンラインと比べると格段に伸びが少ないので、小さなルアーのアタリを正確に伝えてくれます。糸が柔らかいので軽いリグでも飛びやすいし。同じ太さならナイロンより丈夫だし・・・

じゃ、PE でいいじゃん!完璧じゃん!!という話になるんだけど、PEラインには「水に沈みにくい」という欠点が・・・
アジをルアーで釣るアジングでは 1g前後の軽いジグヘッドにルアーを着けて沈ませる(フォールさせる)ことが多いんですけど、10m、20m先まで投げて沈ませようとすると、その間の PEラインが水面に浮かんで沈まないので、結果ジグヘッドもなかなか沈まないという(^^;;; 足元近くに投げてる時はそんなに問題ないんですけどねえ・・・

で、出てきたのがエステルラインです。ポリエステルの「エステル」。
ポリエステルの糸って、ビニール人形の髪の毛とかによく使われてますよね。リカちゃんとかバービーとか。さらさらしたあれ。
PEラインと同じく伸びが少ないので繊細なアタリが取りやすく、水に沈みやすいので軽いジグヘッドのフォールを邪魔しません。

20201206_line2.jpgおお!!アジングするには完璧なラインじゃん!!・・・と。

なので、新しく買ったアジングロッド(tailwalk AJIST TZ 58/SL 16845)に取り付けるリール(月下美人 X 1000S-P  2020モデル)には、34(THIRTY FOUR)の「Pinky 200m 0.3号」というエステルラインを巻いてみました。
リーダーもいつもの 1号フロロではなく、SUNLINE の 0.6号のフロロにしてみて。

で、エステルライン、どんなもんかというと・・・

いやあ、別のエントリーで書くかもしれませんが、けっこうトラブル続きです(^^;
現場のライントラブルで釣る時間が減るのは本当に悲しい。

この、Fishingmanさんの、
福岡フィッシングマンの釣行記"エステルライン「Pinky ピンキー0.3号」を1ヶ月使ってみた感"
の内容が「ほぼ俺」です(笑)

さてさて、このまましばらく我慢して使うか、別のラインに巻きなおすか・・・

Mイ紳士が教えてくれた「極細 PEライン 0.06号」も魅力的ですが、それ以上に「フロロxナイロン=カーボナイロン」という胡散臭い糸が気になっています(笑)

誰か、使ってみた人、います?(笑)

金曜日の夜に釣りなんかいかなきゃよかった(^^;」というエントリーに書いたように、先週金曜日の夜の釣行は徒労に終わった・・・

20201129_mebaru1.jpg「ボウズの記憶はなるべく早く消すべし」。フィッシング紳士の会のモットーである。

さっそく翌々日の日曜日。早朝 5:30。俺は周防大島の「久賀漁港」の中に立っていたのであった。

この日の大島は、1:53干潮 8:29満潮の大潮。日の出が 6:55。そして時合が 3:51~6:30。つまり、朝マズメと釣れ釣れタイムがほぼ重なる最高のコンディションだったのである。
風もほぼ無い。

こうだよ!!こういう日に釣りしなきゃ!!なんだったんだ金曜日!

しかし、港の中にアジが回遊してきた気配はない。
前の週に外入港でアジを釣った実績のある「魚子バイブ キンアジゴ 2.5g」や、新たに購入した「月下美人 タングステンスプーン 豆タン ブルピン 1.5g」を投げ、巻いて、止めて、フォールして、巻いて、止めて、フォールしてとアジ向けのアクションで攻めるが何の反応もなし。

もしかして、この中にはアジは回遊してこんのかいな???(あとで釣り情報など見ると、最も外側の防波堤の突端あたりがアジの実績がよく出ている場所らしい・・・)

20201129_mebaru2.jpg30分ほどそうしてアジを狙ったが、まったく反応がないので諦めて、1gのジグヘッドに「三蔵工業(Mozu)ワーム セラビート 2.1インチ S-13 ピンクDG」を付けて足元の根魚を狙う。
久賀漁港は古い石垣が残っていて、いかにも根魚が付いてそう(笑)

ほどなくメバルゲット!!チビだけど。
数分後にはもう一尾メバルゲット!!チビだけど(笑)
ちなみに、メバルでも種類が違うんかな?ちょっと体色やヒレの形が違う。

ま、俺は学者じゃないんで、メバルっぽいものは全部「メバル」でええけどな(笑)

というわけで無事ボウズを回避!!一安心(笑)。金曜日の悪夢も忘れた!(笑)

これであとは色々なルアーを使ってみながら朝マズメを楽しめるわぁ(笑)

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