いつ、俺は「山賊弁当」を口にできるのか?(^^;

なかなか口にすることができない・・・

「山賊弁当」である。

いつも数日で九州に帰ってしまう長男坊が珍しくこの週末まで帰省していたので、地元山賊の味を久しぶりに堪能させてやろうと、先週木曜日は(前回19時すぎに寄った反省を踏まえ)定時で逃げるように大竹の職場を出て 18:15に山賊着。

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前回は時間が遅かったので「いろり山賊」の横の売店は閉まっていて、「竈(かまど)」の売店で弁当を買おうとして売り切れだった。

この日の「いろり」の売店には女性客が 3人ほど、「竈」の売店には客無し。しかし、弁当は本来「いろり」側で買うものだという思い込みがありそちら側に並ぶ。これが実は大失敗だったのである。

俺が並んだ時点で先頭にいた若い娘さんが、時間をかける、かける(^^;

あれこれ商品について質問したり、後ろに客が並んでいるのにおかまいなしである。後でわかったのだが、後ろに並んでいた女性も、この若い女性と同じグループだった。並んでるのも知り合い・・・という甘えか!!後ろに赤の他人のおっさんも並んでいるのに!!注意力散漫!!

そして、やっと俺の番である。

「山賊弁当ありますか?」
「ありますよ。残り2つだけですが」
「じゃあ、弁当2つと、山賊焼きを2つください(4人分ほしかったので)」
「おむすびを別に2つ買われたらお弁当と同じになりますよ」
「いや、弁当2つと山賊焼き2本だけでいいです(後述するが、むすびが目当てで弁当を買ってるわけではないので)」
「はい、では・・・」
「あ、(嫁さんに弁当の代わりに)餃子ももらえますか」
「焼くのに時間かかりますけど、お待ちいただけますか?」
「あ、そうなんですか?これは?(と、レジの前の餃子を指差す)
「それはサンプルです。餃子は注文いただいてから焼くので」
「どのくらい?」
「えーと、10分くらいですね。よろしいですか?」
「うーん・・・(車に娘を待たせていたので)じゃあ、いいです。以上で会計お願いします」
「はい」

とここまでレジ係のおばさんと会話したところで、「竈」の売店のおばさん登場。レジの後ろにある弁当をガッと手に取ると、

「弁当、最後の2つもらっていくねえ」
「え?こちら(俺ね)のお客さんが購入されたんじゃけど」
「こっち(「竈」の売店)の方が(売ったの)早かったけえ」
「でも・・・」

と言いつつ、二人でじっと俺を見る。

「じゃあ、いいです。山賊焼きだけ4本ください」
「本当によろしいですか?」

とレジ係のおばさんは申し訳なさそうにしているのだが、「竈」のおばさんは抱え込むように弁当をガッツりホールド。まったくこちらに譲る気が無いのがじんじん伝わってくる。俺は苦笑いで「いいです」と回答した。

「すみません。いいですか?おむすびを単品で買っていただければお弁当と同じに・・・」
「むすびはいいです。」

そう。我が家で山賊弁当をもとめるのは、山賊むすびが食べたいからではないのだ。高森牛の牛串が食べたいからである。弁当についてくる牛串が家族みんな大好きなのだ。でも、あれ、単品で売ってないから。だから弁当を買うのだ。山賊むすびは無ければ無いでかまわないくらいだ(笑)
そして、「竈」のおばさんは満足げに弁当を手にし、去っていったのであった。
多分、「いろり」のおばさんとの力関係でも上なんだろうなあ(^^;;;

「ちょっとの差でしたね。前のお客さんが長かったから・・・」とおばさん。

まあ、それもあるけど、俺が山賊弁当を注文したあと、餃子のやり取りとか他にも色々会話があった。純粋に弁当だけ買ってさっさと金を払ったら間違いなく俺が購入できていた。つまり、本来はちょっとの差で俺の勝ちだったのだ。

俺がまず生まれながらの紳士であったこと。そして、山賊には色々知り合いも働いているからゴネて騒ぎを起こすのもあれだなあというのもあったことで丸く収まったが、実際にはこれ、(俺がよそから来た観光客だったら)確実にトラブルになっている。

「竈」のおばさんの正しい対応としては、弁当を置いている売店側で既に注文が済んでいれば(まだ金は払ってなくても)、そっち(俺ね)を優先するべきである。

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プロの接客係ならそうするであろう。「こっちのほうが注文が早かった」と言っていたが、実際には俺も注文はさっさと済ませ、その後、「むすびはどうだ?」とか「餃子は時間がかかる」という話をして会計が遅くなっただけである。実際にどっちの注文が早かったかなんてわからない。そこで「うちは○分前に注文をもらってたから」みたいな話をしても意味はないし。
しかし、自分が注文を受けた客に「やっぱり売り切れてました」と言うのはいやだったのだろう。

正直、高校生の時から「君の接客はいいね」と「坂の茶屋」の社長に褒められ、他のバイトとは別に 2万円の特別ボーナスをもらっていた接客のプロの俺(笑)、また東証一部上場企業の名古屋以西の営業マンで競うプレゼンテーション大会で優勝し、常務から「よかったぞ」と2万円の小遣いをもらった(2万円ばっかや(笑))営業のプロの俺からすると「チッ、素人め」な案件であった(笑)

まあ、俺の弁当を横取り、いや、最後の弁当を購入できたお客さんが小柄で上品なおばあちゃんで、孫のお土産にでもするのか、にこにこ嬉しそうな顔をしていたので許すけど(笑)

しかし、俺が「山賊弁当」を手にするのはいつの日なのか・・・

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このページは、shinodaが2021年3月29日 07:15に書いたブログ記事です。

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