UNIXやLinux: 2009年9月アーカイブ

うちで運営している地域 SNS のお知らせメール(デイリーニュース)が今朝は配信されてなかった。

サーバに入って maillog を見てみると、

Sep 30 08:01:32 snsserv postfix/qmgr[58514]: 94EE75096C: from=<sns@snsserv.exsample.com>, size=4796, nrcpt=1 (queue active)
Sep 30 08:01:32 snsserv postfix/qmgr[58514]: 94EE75096C: to=<hogehoge@xxx.xxxx.ne.jp>, relay=none, delay=7268, status=deferred (delivery temporarily suspended: connect to mail2.exsample.com[202.XXX.XXX.XXX]: Connection refused)

なんてログが山のように・・・

ああ・・・そうだ・・・以前、この地域 SNS サーバを非固定 IP で運用していたとき、怪しいサーバと判断してメールを受け取ってくれないサーバがあったので、固定 IP の mail2.exsample.com を経由(RELAY)するよう設定してたんだった。

で、実は、昨夜、mail2.exsample.com は SMTP を止めたのよ。
以前、ここでも書いたように、このサーバを預けていたデータセンターがハウジングのサービスを止められるもんで。今日、実際にサーバを撤去したんでね。前夜に SMTP サービス自体は止めてたって話。

ということで、Postfix の設定を変更を。

/usr/local/etc/postfix/main.cf の中に、

relayhost = mail2.exsample.com

という記述があるのでコメントにして、

# /usr/local/sbin/postfix reload

で設定ファイルを再読込させる。これでOK!

後は、queue に溜まっているメールを、

# postqueue -f

で、強制排出。

ま、こんなことせずにほっておいても、そのうち配送されるんだけどねえ。

いやあ、しかし、Postfix を使っているのはこの SNS サーバだけなので、毎度コマンドを思い出すのに時間がかかるよ。(メモしとけって話だけど(^^;)

ま、そのうちこの地域 SNS もサーバを移すので、その時には Postfix ではなく、qmail の利用に変更しようてえ。

これも移行したサーバでの話。

tDiary を動かしているサーバを別の場所に動かしたんだけど、そしたら

env: ruby: No such file or directory

というエラーが出て、tDiary が動かなくなってしまった。
どうも、Ruby のパスが取れてない様子。

tDiary のスクリプトは、シェル宣言で直接 /usr/local/bin/ruby という Ruby のパスを指定せず、

#!/usr/bin/env ruby

という具合に、env コマンドで ruby のパスを指定している。(ruby のインストールディレクトリがどこになってもいいようにだろう)

で、/usr/local/bin にある ruby が No such file or directory になるということは、プログラムファイルを探す経路情報である環境変数 PATH に、/usr/local/bin が含まれていないということだ。

実際、CGI で取得出来る環境変数を調べてみると、PATH は、

/sbin:/bin:/usr/sbin:/usr/bin

となっている。/usr/local/bin は確かに含まれていない。

これに関しては、Apache の起動スクリプトで、apachectl を実行する前に、環境変数 PATH に /usr/local/bin を足し込んでやればいい。
こんな感じ。

#!/bin/sh

export PATH=$PATH:/usr/local/bin
/usr/local/apache2/bin/apachectl startssl

しかし、マシンを再起動するまでは、問題なく動いていたのに何故?

同じ OS(FreeBSD 5.X-R)で、マイナーバージョン違いの Apache を動かしているうちのサーバで調べてみると、Apache の環境変数 PATH に、/usr/local/bin は含まれている。

/sbin:/bin:/usr/sbin:/usr/bin:/usr/games:/usr/local/sbin:/usr/local/bin:/usr/X11R6/bin:/root/bin

あれれ、これ、.cshrc 内で指定しているパスじゃん。

set path = (/sbin /bin /usr/sbin /usr/bin /usr/games /usr/local/sbin /usr/local/bin /usr/X11R6/bin $HOME/bin)

そうか・・・
以前、tDiary をインストールした時、こういう問題が発生せずにすんなり動いたのは、自動起動された Apache ではなく、ユーザが apachectl コマンドをシェル上から実行した Apache だったからかぁ。
謎が解けた。

つまり、/usr/local/etc/rc.d 以下の自動起動スクリプトで起動された時は、PATH には /etc/rc で指定されている

PATH=/sbin:/bin:/usr/sbin:/usr/bin

この値がセットされるのだろう。
で、ユーザが起動した時は、そのシェル上の環境変数 PATH の値がセットされるというわけだろう。

このサーバ、既に4年近くノンストップで動いてて、再起動したことなかったもんな。
それまでに、Apache は何度か STOP/START してるんで、/usr/local/bin へのパスも通っており、tDiary でもエラーが出なかったんだな。

つーことは、/etc/rc の PATH に /usr/local/bin を追加しておけばいいということか。
システムファイルを編集するのは少々気持ち悪いが、/usr/local/bin は追加しても全然問題無い気はするがな。
ま、取りあえず tDiary 以外で問題は発生していないので、暇が出来たら実験してみるということでよかろうてえ。

ちなみに、FreeBSD だと /etc/rc だが、Linux なら /etc/init.d/functions の中でディフォルトの PATH は設定されているようだ。

ああ、原因が分かってすっきりした。寝よ。
新しいサーバにうちのメールサーバを移したら、なんと特定のアカウントだけメールが届かない現象が・・・

どういう基準で「届く/届かない」状況になっているのかよくわからなかったのだが、やっと先ほど判明した。

ちなみに、qmail-1.03 + ucspi-tcp-0.88 + vpopmail-5.4.28 という環境である。

で、どうも、VirtualDomain のユーザディレクトリの下に置いた .qmail ファイルに、配送先として Maildir を書いた場合に、

delivery 3: deferral: client_connect:_warning:_config_begin_failed/Aack,_child_crashed._(#4.3.0)/

というエラーが出て(warning って出てるけど、実際にメールが配送されないんで、これはエラーだ)、メールの配送に失敗してしまうのだ。(Maildir/new にも入っていないし、その下に書いていた転送先にも転送されていない)

で、.qmail を置かなければ問題なく Maildir/new にメールデータは書き込まれる。
.qmail を置いた場合も、転送先が書いてあるだけなら(Maildir が書かれていなければ)、問題なくその転送先に転送される。
つまり、他のアドレスに転送するだけなら、そのアドレスだけを書いた .qmail を置けば問題なく動作するし、転送をしないのなら .qmail を置く必要もないので、これまた何の問題もない。
問題になるのは、他のアドレスに転送しつつ、Maildir にもデータを置きたいという場合である。

ちなみに、Maildir の指定方法は、

./Maildir/
/home/vpopmail/domains/exsample.com/hogehoge/Maildir/

のように、相対パスでも絶対パスでも、どちらでも駄目。

一応、解決策も見つけてて、ドメインのディレクトリ直下に、

.qmail-hogehoge

というファイルを作って、そこに、

/home/vpopmail/domains/exsample.com/hogehoge/Maildir/

と絶対パスで書いてやれば正常に配送されることが確認出来た。
何か気持ち悪いけど、取りあえずはこれで行くしかないなあ。何せ、古いサーバは 9月いっぱいしか使えないので。

ググってみても、同じ現象に遭ってる人はいないなあ。
この話が一番近いくらい?多分。
 ↓
http://search.luky.org/linux-users.9/msg04669.html

取りあえず、ユーザディレクトリの下に置いてある .qmail をチェックして、Maildir が指定されているものはドメインディレクトリ直下に .qmail-XXXX を作成していこうてえ。

めんどくさ・・・

centos_dvd.gif

 

あり?

CentOS 5.3 64ビット版の DVD ISOイメージって壊れて伝播してる?

どこのサイトに言っても、サイズは 4.2GB って出てるのに、実際にダウンロードすると 250MB って・・・
DVD の ISO イメージが 250MB なんてこと、あるかーーーー!(^^;

本家が壊れたファイルをアップしたのが伝播したって感じ?
ようわからんなあ。

ということで、CentOS 5.3 って、インストールディスクが 7枚あって、ディスク交換が面倒なので DVD にしたかったのだけど、しかたないので CD の ISO イメージを地道にダウンロードしてインストールディスクを作成。

やっと、あと少しで 4台目のサーバのインストール終了。
たかが OS のインストール 4台だけで、1日かかってしまったぜ。(^^;

あとは、sshd 起動して、家からリモートでセットアップしよ。
観音の秘密基地、暑すぎ(^^;

室内で熱射病になりそう。(笑)

他サーバのWebサイト(PHP)から結果を取得して、それを編集・表示させる CGI を組まないといけない。
こういう時は Perl で LWP モジュール使って作っちゃうんだけど、調べてみると、実行予定のサーバに SSLeay モジュールが入ってない・・・

アクセス先が、https プロトコルなのですよ。なので SSLeay 必須。

ということで、Crypt::SSLeay モジュールをインストールしようとしたんだけど、include する OpenSSL の header ファイルとかも入ってないので、それも用意しないといけませんぜ。

OS が CentOS なので、RPM で openssl-devel とかを入れるのが「Linux 使い」の王道なのでしょうが、わしは FreeBSD の人なので、最新の OpenSSL をソースから make することに。
つか、FreeBSD なら、標準で header ファイルも入ってるよなあ。(^^; やっぱ、Linux 系OS は「クライアント OS」なんだよなあ。
ま、いいけど。

# wget http://www.openssl.org/source/openssl-0.9.8k.tar.gz
# tar xvfz openssl-0.9.8k.tar.gz
# cd openssl-0.9.8k
# ./config -fPIC shared
# make
# make test
# make install

これでインストールは終了。

この後、/usr/local/ssl/lib/ を共有ライブラリのパスに追加しておくこと。
これを忘れてたので、この後の Crypt::SSLeay モジュールのインストール時にバタバタしてしまった。(^^;

まず、/etc/ld.so.conf.d/openssl_0.9.8.conf という名前で、中に、
/usr/local/ssl/lib
とパスを書いたファイルを作成。

で、ldconfig コマンドを実行すれば、このパスが共有ライブラリのパスに追加されると。

これで、OpenSSL のインストールはばっちり終了。
もとからインストールされている OpenSSL 0.9.7a とも共存問題無し。

# /usr/bin/openssl version
OpenSSL 0.9.7a Feb 19 2003
# /usr/local/ssl/bin/openssl version
OpenSSL 0.9.8k 25 Mar 2009

このアーカイブについて

このページには、2009年9月以降に書かれたブログ記事のうちUNIXやLinuxカテゴリに属しているものが含まれています。

前のアーカイブはUNIXやLinux: 2009年7月です。

次のアーカイブはUNIXやLinux: 2009年12月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。


月別 アーカイブ

電気ウナギ的○○ mobile ver.

携帯版「電気ウナギ的○○」はこちら