先日、仕事の関係で並木通りを歩いているときに「焼鳥全品39円」の看板が目に入った。
その時は仕事中だったのであまりはっきりと確認する暇もなく通り過ぎたのだが、数日後、本屋に行こうと思って並木通りを横切ったときにそのことを思い出したのである。
記憶を頼りに探してみたが見つからず、結局、平和大通りに達する寸前、並木通りの本当に端っこにその店はあった。
「やきとりさんきゅう 並木本店」。名前も「39」である。
19時開店ということで、まだ一時間あったが、好奇心にかられて店を確認するため、小さな古ぼけたビルの2階へ。
廊下の先のどん詰まり。そこに確かに「さんきゅう」はあったが、ビルそのものの雰囲気も怪しいし、「焼鳥全品39円」では集まってくる客層もまともではないのでは・・・と不安になり、久しぶりに俺は「一人で入るのが怖い店に一緒に行ってあげる会」の理事をしている呑み仲間のMイさんを呼び出したのであった。
そして、19時前にアリスガーデンで待ち合わせをして、いざ「さんきゅう」へ。
少し早く着いたので店の前で待っていると、本当に19時ぴったりに店の中からおじさんが出てきて、「準備中」の札を「営業中」に変えながら、俺たちの姿に気づき「おまたせしてすみません。どうぞ」と中に招き入れてくれたのだ。
あり?なんかまともな人だぞ。入れ墨だらけの若い男とか、完全なコミュ障のじいさんとか、まともじゃない店主を想像していたので驚くとともに、なんか「一串39円の店が開くのを待っている貧乏くさい熟年男性」という己の姿に少し羞恥を覚えたのであった。Mイさんもそうだったようで、「なんか開くのを待っていたのを店主に見られて恥ずかしいですね」と言うので、俺は激しく頷いたのであった(笑)
で、焼き鳥だが、本当に 39円だった。5本盛り合わせセットも当然 195円である。「マジか!?」と驚き、更に「さえずり」「ぼんじり」「なんこつ」を注文する。全部39円だ(笑)。
ただ、飲み物は普通の値段である(笑)。最初に注文した「りんご酢サワー」は 430円。糞不味かった(^^; いや、この店のりんご酢サワーが不味いのではなく、りんご酢サワーというものそのものが不味いのだ。絶対日頃であればこんな酸っぱいもの注文しないのだが、一串39円という値段に俺も相当動揺していたのだろう・・・
さっさとその酸っぱい飲み物を飲み干して、口直しに「雨後の月」の熱燗を一合。これは 630円。
というわけで、この日の俺のお代は「串 8本と、サワーと日本酒。あ、わさび 30円も追加したわ」で 1,752円。あれ?計算合わんな?と気づかれた方、なかなかの数学脳ですな。そう、ここには「お通し」のお代が入っているのだ。350円也。
日本の居酒屋特有の商習慣「お通し」。いや、まあ、俺的には席のチャージ料くらいに思ってて「お通し文化」そのものには文句ないんだけど、「あのショボい切り干し大根の煮物が 350円!?」と一気にボラれた感が出て、39円串へのお得感も吹っ飛んでしまったのであった・・・。100円でもいいくらいのショボさだったもので・・・(^^;;;
ちなみに 39円の串は「スーパーで買ってレンチンして食べるパックの焼鳥」そのものである(^^;。そんなんわざわざ店で食べたくないって思う人もいるだろう。でも、スーパーで買うと、「ねぎま」「もも」「かわ」くらいしかないじゃん。39円で「ぼんじり」とか「なんこつ」とかも楽しめる(そこそこの味だけど(^^;)のはやっぱり良いね。350円のお通しさえなければ・・・(^^;

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