趣味の世界: 2013年3月アーカイブ

2月の話だけど。

旧日本銀行広島支店でやっていた「ヒロシマ・オー 現在の広島」という展覧会を見た。
たまたま横を通りかかったからだけど。

「ヒロシマ・オー」という展覧会は、2006年から続く現代美術展だそうだ。

20130212_hiroshima_o.jpg
そして、今回の「現在の広島」のコンセプトは、『広島の芸術は、「原爆の落ちたヒロシマ」の歴史に重きをおいたものが多く、今の「広島」が蔑ろにされている。そこで、あえて「ヒロシマ」に囚われすぎることなく、「現在の広島」の課題、問題点を表現した作品を作ってみよう』・・・ということのようである。多分(^^;

そのコンセプトには賛同。
広島の芸術家は「ヒロシマを表現しないと」的な無言の圧力ってのはやっぱあって、それは単なる「足枷」でしかないだろう。
「ヒロシマ」を意識したい人はすれば良いし、中にはまったく「ヒロシマ」を拒絶した形で作品を作る広島の芸術家がいても良いし、というか、いないのが不自然だわ。
でも、年寄りの中には「広島の芸術家がヒロシマから目を反らすことこそ不自然」みたいな考えの人もいるんだろうなあ・・・と。芸術家として終わってると思うけど、そういうの(笑)

で、この展覧会だけど・・・

何か、結局、「ヒロシマ」から抜け切れてないよなあ・・・が正直な印象。
まあ、自由にやってるように見えても、結局、原爆による焼け野原のイメージがどこかにあるようなあ・・・とか、どの作品からも「ヒロシマ」を感じてしまった。
それは仕方ないのかねえ。いや、「現在の広島」を強く感じて、その向こうにルーツとして「ヒロシマ」が見える・・・みたいな感じならいいんだけど、そうじゃなかったなあ・・・
それでも良いんだけど、でも、せっかく「現在の広島」って名前の展覧会なのになあ・・・と。

あと、割とこぢんまりまとまった作品が多かったような。
米田章氏の「ヒロシマの正体」と長沢優希氏の「lunch time」は少し面白かったけど、これは!という作品には出会えなかった。

来年の「ヒロシマ・オー」に期待します。
比治山の麓のお客さんのところを訪問した帰りに広島市現代美術館に寄ってみると、「路上と観察をめぐる表現史 考現学以後」という特別展をやっていたので入ってみた。

20130314_rojyoukansatsu2.JPG
まあ、正直いうと、個人的には「路上観察」というものに「芸術性」を全然感じないので(芸術というより、学術的な感じがするわ)、実際、今和次郎と吉田謙吉の作品は完全に「統計」の世界だし、大してワクワクする展示ではなかったんだけど(笑)、岡本太郎が実は良い写真を撮ってることを知ることができたり(ほんま、10枚程度だったけど、岡本太郎の写真作品が見れただけでもよかったかも)、なつかしの「トマソン」作品を目にできたので、ま、良っか・・・って感じ。

作品を見ながら、「(路上の変なもの収集等)こういうのって、病的な収集癖や他人には理解できないこだわりのなせる技で、結局病気なんだよな、病気(笑)キチガイが己の快楽のためだけに取ってる異常行動なんだよな(笑)」とか思ってたんだけど、まあ、しかし、これって、結局俺のブログなんかにもつながる世界なんだよな(笑)
普通に飯を食えばいいのに、必ず写真を取って、そのことに関してこまめにブログを書いて(^^;キチガイだね、俺も。

昔はこんなものすら芸術家たちがグループ作って雑誌等の紙メディアに売り込んで大々的に発表する大げさなものだったけど、今じゃそれが個人レベルで気軽に発表出来るんだから、キチガイには良い世の中(?)になったもんだ。
実際、個人のブログに載ってる「作品」が、過去の「芸術家」たちによる「トマソン」作品よりよっぽどパワーがあったりすることも珍しくないからな。

ま、俺もキチガイの一人としてがんばるよ!(笑)

ところで、今日は奇跡的に財布の中にスタンプカードが入っていたので、初めて2個目のスタンプを押してもらった。
引き出しの奥の、スタンプひとつしか押されてない何枚ものスタンプカードたちも喜んでくれているだろう。いや、俺たちにも2個目のスタンプを!と怨嗟の声をあげているかもしれない(^^;

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