趣味の世界: 2016年9月アーカイブ

広島市現代美術館で特別展「1945年±5年」を観たときに、地下1階ミュージアムスタジオで開かれていたのが、

夏のワークショップ・プロジェクト2016「あちらの世界? こちらの世界??」

であった。

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アーティストのスサイタカコ氏と関口光太郎氏が、「あちらの世界」にいそうな怪しく不思議な生き物を「新聞紙やガムテープ、布やプラ板や厚紙」を使って作っていくんだけど、そこに一般の子供たちも参加して、子供たちの作ったものがアーティストの作品にどんどん追加され、作品がまるで生きているようにどんどん変化していく様を楽しむワークショップだったようだ。

「お、うちの娘と姪っ子も参加させたい!」と一瞬思ったのだが、どうも残念なことに、 7月にすでに子供たちが参加したワークショップは終わってしまったようだった。
俺が行ったのは、8月のお盆の前だった。ああ、もっと早く知っていれば!!

仕方ないので、そのときに作られた作品の鑑賞を楽しむ。

スサイタカコ氏の怪しげで可愛らしい変なモノたちも楽しいが、何と言っても関口光太郎氏の人魚と城が大迫力である。サグラダ・ファミリアのような禍々しさすら感じる(笑)

写真撮影可だったのでパシャパシャ撮りまくってしまった(笑)

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ああ、これ、本当に子供たちを参加させたかったなあ。絶対子供たちの記憶に残るで!!

さっき現代美術館の Web を見て知ったのだが、9/11には「大人魚姫のお城を解体しよう!」というワークショップがあったんだなあ。
くう!!これまた残念!!9/11には何もなかったのに(俺はカープ優勝で駐車場を走り回り転倒して腕に大怪我を負ってたが(^^;)

ちょっと、広島市現代美術館のワークショップはちょくちょくチェックしとかんといかんね。

とりあえず、10/28から始まる「世界が妙だ! 立石大河亞+横山裕一の漫画と絵画」展に娘と姪っ子を連れていってみようか・・・ああ、でも、まだ無理だろうなあ、美術館での鑑賞は。
あの、まだ進化中の類人猿並に落ち着きの無い二人が、大人しく作品鑑賞なんかしてるわけないな・・・
と言っても、もう 1ヶ月以上前の話だ(^^;

8/12。お盆休みを取ってたんだけど、急遽 FS の仕事が入って市内に出てきたんで、作業が終わったあとでちょっと広島市現代美術館に寄ってみたら、7/30から「1945年±5年 戦争と復興:激動の時代に美術家は何を描いたのか」という特別展をやっていた。

「1945(昭和20)年を境にして、その前後それぞれ5年間の日本の美術をとりあげる展覧会」(Webサイトより)であった。
戦争によって、日本の美術の何が変わり、何が変わらなかったか・・・である。

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まあ、色々な見方はあるし、ちゃんと研究をされている人は俺とはまったく違う意見なのかもしれないけど、「基本的に何も変わってねえ。社会は変わったかもしれんけど、もともと芸術家なんて頭のネジがぶっとんだやつばかりだから、戦前も戦後も、やっぱり大事なネジが抜け落ちてる変人であり、変人が己の欲望の発露として描く美術作品は何も変わってねえ」と思った。

ただ違うのは、1943~1945年の間くらい。
戦争は本当に果てしない負のパワーをもった恐ろしいものなんだなあと実感。なにせ、美術家/芸術家というキチガイでさえ、このわずか 2~3年の、もっとも激しい戦争の期間だけは、どこまで本人の意思が介在していたかは別として、お国のため、戦意高揚のための作品を産み出している。

戦争は恐ろしく愚かなものだと再認識。美術家につまらない作品を描かせる大いなる時間の無駄だ。

・・・が、今回俺が一番強く思ったのはそんな「だから戦争反対!」的なつまらない(語弊があるんだけど、真面目に本意を説明し始めるとすごく文字数を取るので「つまらないとはなんだ!」と腹が立つ人は勝手に腹を立てててください:-P)ものではない。

俺たちが想像している以上に、戦前から日本にはポップでカラフルな芸術が存在してたんだなあってこと。戦前の作品のアバンギャルドさに単純に驚いたんだわ。

間に第二次世界大戦という不幸な時代を挟んでいるので、ついつい俺たちは明治維新から昭和初期までの近代を全て「暗く不幸な時代」と考えてしまいがちだが、そんなことはまるでなくて、「可愛い色を使った絵」や「ゲイジュツハバクハツダー!!と絶叫しながら描いたやろ?」というようなアバンギャルドな作品まで、今の日本のイラストレータや画家が描くような絵は、昭和初期にはもういくつも生まれでてきていたのだ。
明るくポップだったり、あまりに自由であったり、そういう作品を見て「今の時代だからこその」なんて言うのはホントは間違いなんだってことに気付かされる。

まあ、「アバンギャルド」という「前衛、先駆け、革新的」を表す言葉が人口に膾炙されたのは、ヨーロッパでは第一次大戦直後のことだから、当然戦前の日本にも「アバンギャルド」な作品が満ち満ちていたことは、本当は驚くことではないんだろうけどね。

美術館としては「戦争前後の美術の変化の提示」が主テーマなんだろうけど、俺は単純に 70年くらい前から今と変わらない作品が実はたくさん存在していた。そういうしょうもないことに感動した作品展でした。

ま、美術展なんて、観たヤツが感じたことが、それが「真」であり「正義」だから。
それでいいのだ。

ところで、「随分前の話を今更書かれても・・・。ほんじゃ観に行ってみるかって思っても、もう展示は終わってんでしょ?」と思ったあなた。ところがどっこい、この特別展、10/10までやってます。興味を持った人は広島市現代美術館までどうぞ。
都合により(笑)、通勤用&家族抜きで俺個人があれこれ遊ぶ時に使っていた車を、「スズキ エブリィワゴン PZターボ」から、「ダイハツ ハイゼット デッキバン 4WD」に変えた。

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エブリィワゴンは乗用だが、ハイゼットは貨物なので、一気に内装はしょぼくなり、エブリィワゴンでぐいぐい登っていた坂道も(なにせターボなんで、普通車に追い抜きかけてたもんなあ、上り坂で)、ハイゼットは苦しげに、糞でかいエンジン音を響かせながら登っていく。貨物車なんで、エンジンルームからの音漏れもすごいのよ(^^;
由宇のカープ球場の前の上り坂(由宇から祖生に向かって走る方)じゃ、アクセルベタ踏みでも 60km/hしか出ませんよ、ハイゼット(^^;

まあ、でも、山に入って猟をするのに 4WDの軽自動車が欲しかったし、娘たちとキャンプに行くのにジムニーじゃちょっと積載スペースがねえ・・・というのもあったので、これはこれで満足してます。
何より、猪や鹿を撃った時、デッキバンなら車内と切り離された荷台に血だらけの獲物を投げ込んでおけるんでね。
普通のバンでこれやると、猪や鹿から逃げ出したダニが運転席の人間を狙って大移動しちゃうからね(^^; だからデッキバンが良いんです。

それと、「エブリィワゴンはターボだったのもあって、燃費がリッター 9km台で、普通車の VOXY より悪かったからなあ。さすがにハイゼットは貨物車だし、エンジンも非力だし、少しは燃費よくなるだろうな。いや、マジで 10km/L いかないとか厳しいわ。今度は 12~13km/L くらいはいって」という期待もあったのです。

ほんま、エブリィワゴンの時は満タンで周東~広島間二往復できなくて、なんかひっきりなしにガソリンついでるような感じやったわ。田舎走ってて、なかなかガソリンスタンドがなくて焦ったこともあったし。

んで、ワクワクしながら昨夜、ついに初めて満タンからのガソリン注ぎ足しをしたんだけど・・・(入ったガソリン量とトリップメーターの走行量で燃費が出る)

「リッター 9.5km しか走ってねえじゃねえかよ!!」

もちろん 4WD ではなく、2WD でずっと走っててですよ!
坂道で 60km/h しか出ないくせに 10km/L いかないのか・・・消費したガソリンはパワー以外にどこへ消えてるんや(^^;

しかし、ほんまバン型の軽自動車って燃費悪いんやなあ。660cc で走るには車体がでかすぎるんだろうなあ・・・(^^;

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