今回の国勢調査からインターネットで(まあ、「インターネットで」というより「Web で」と言うた方が正確だが。「インターネットでできます」は間違いではないが、「素敵なインターネッツですね」の世界と紙一重)回答出来るようになったので、本当に簡単であった。
紙に書いていくのはホントに面倒臭いからなあ。
まあ、アクセスのためのID、パスワードが書かれた紙が封のしてない封筒に入った状態で配られたり、色々と問題はあったが(こっそり ID、パスワードを控えておけば、後で本人が入力した内容を見放題だからな。田舎では自治会長さんが一軒、一軒手渡しで配ったりしてるんであんまり問題はなさそうだが、ポストに投げ込まれてる都会では次回以降大きな問題も発生しそう)、それでも俺的には「利便性の勝ち」と評価したい。
ま、それはそれとして、今朝の中国新聞。
「庄原市が約4500世帯にインターネット回答の案内文書を配っていなかった」だって。
庄原市と言えば、なんで市として成立しているのかわからないような田舎町だ。7市町が合併しても人口 3万7千人だからな。世帯数は 1万5800世帯だそうだ。
そんな庄原市の約3分の1の 4500世帯に「今年からインターネットで回答できるようになりましたよ」という案内文書(接続のための ID、パスワード情報含む)を入れなかったそうだ。
犯人は庄原市の情報政策課の担当者。
「どうせ旧東城町と旧口和町の一部は年寄りばかりなんでインターネットとかよう使わんよ。そんな文書を入れたら問い合わせがいっぱい来てたまらんけえ、案内文書なんか入れんでええよ。あんなところにインターネット使えるような若いヤツなんかおらんよ(笑)」というのが犯行の動機らしい。
いや、敢えて「犯行」という刺激的な言葉を使ってるけど、これ、完全に「自分で判断していい範疇を超えた」、つまり「職務怠慢」じゃん。てか、「詐欺」に近いよね。
この職員、当然解雇相当だし、下手すりゃ刑事事件で送検されてもええと思うレベルの話やで。
俺の知り合いにも東城町関係者がいらっしゃるけど、これ、相当怒っていい案件やで。
「情報政策課として謝りました」で済むレベルの話じゃない。
「あそこは年寄りばかりだからインターネットとか使えんし、そういう情弱なヤツラからの問い合わせが増えたら面倒だから配らんでええわ。」って「自分の仕事を増やしたくないから」って理由で、住民の権利を蔑ろにしたんだよ?
銀行員で言えば、客の金を横領したくらいの罪だと思うよ。
この担当者の処分については、ホントに庄原市の人たちは厳しい目を向けておくべき。
それが出来なかったら、また俺に「そもそもあそこは『市』にしとくような自治体じゃないんよ。住民も市の職員の不正をしっかり追求できんような、田舎もん根性なヤツラばかりだしな」と笑われるよ(笑)