テレビとか映画とか: 2009年9月アーカイブ

イージー・ライダーを見た。
実は、今までちゃんと見たことがなかったんだよなあ。

まずは難しいことは抜きに、アメリカの大地をオートバイで気持ちよく走り抜けていく映像を楽しもう。

ああ、気持ち良さそお~!

easy_rider.jpgそして次に見えてくるのは、人間の「差別意識の汚さ」である。
下(げ)の下(げ)の人間ほど、他人を自分より「下」だと差別して、相対的に自分の価値を高めようとする。自分が糞野郎だということをちゃんと認識して、努力してそこから脱しようという考えに行く前に、「他人を差別する」という楽な方に走っちゃうんだな。
無学(学歴の問題じゃないよ)な馬鹿だから。

ちなみに、「"下の下の人間"というお前の言い方こそ差別ではないか」という指摘を時々いただくのだが、それはまったくの理解不足だと言うしかない。
「人」の「ランク」というのは絶対に存在している。だから「下の下の人間」というのも当然存在する。自分の快楽のために、正当な競争によらず人を貶めるようなヤツとか、あなたの周りにも「下」の人間はいるはずだ。

でも、これは「差別」ではないよね。

なぜなら、これは本人の考え方や努力のみでランクアップ出来るものだからだ。

「差別」は違う。
生まれた場所や肌の色など、本人の努力ではどうすることも出来ないものを対象に「ランク付け」を行うことを差別というのだ。

話がずれちゃったけど、アメリカの田舎町に住む無学なヤツラの「差別意識」というのは本当に醜悪だ。

それは、劇中のジャック・ニコルソンの台詞「(アメリカ人は)個人の自由についてはいくらでも喋るが、自由な奴を見るのは怖い」とも結びついて、悲劇的な結末を迎える。

今の日本でもいるわな、こういう人。
自分の権利は声高に主張するのに、他人の「オートバイに乗る」自由は認めたがらない馬鹿とか。(笑)
「いい大人がオートバイに乗ってフラフラするなんて」なんて思ってるヤツ。イージー・ライダーに出てくる「南部の無学な糞オヤジ」たちと同じだ。オートバイ乗りに不快感を持つヤツは、「いい歳してオートバイに乗っているオヤジ」より「下」の人間だと言いたい。

最終的に、俺も「謂われ無きオートバイ差別」とこれからも闘っていくぜ!・・・という気持ちにさせる作品です。(いや、そんなことを言いたい作品ではないということはわかってるんだが(笑))

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