テレビとか映画とか: 2010年1月アーカイブ

12/17(木)に観に行った「宇宙戦艦ヤマト 復活編」の感想をメモっとくのを忘れてた。

yamato_fukkatsu.jpg俺はそもそも「ヤマト正史」は「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」の方だと思っている。だから、金儲けのために「愛の戦士たち」を"無かったこと"にして続けられた「ヤマトよ永遠に」「宇宙戦艦ヤマト 完結編」という系譜は「パチもん」だと思っている。

古代進も森雪も、そしてヤマトも「愛の戦士たち」で死んだのである。
どうしてもシリーズを続けたかったのなら、死んだと思っていたヤマトが例えば冥王星の氷原の中で発見され、凍り付いていた古代と雪の蘇生に成功・・・くらいの無茶苦茶をしてもいいから、「愛の戦士たち」の続編として続けるべきだったのだ。
それを、テレビシリーズで「古代も雪も死なない設定」にして、それ以降の映画もそこからの続きにしやがって。なんじゃそりゃ。ルール違反にもほどがある!恥を知れ、恥を!>西崎義展

なので、俺はテレビシリーズの「宇宙戦艦ヤマト2」を見終わった瞬間に俺の中でヤマトという物語は"無かったこと"にしたのだ。「新たなる旅立ち」以降のヤマトシリーズは一切見てない。汚い大人たちに弄ばれた物語など、誰が見たいと思うものか!

・・・が、「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」から実に 31年振りのヤマトの映画なのだ。
そりゃ、見にいっちゃうだろう。(^^; 汚れた系譜上の物語だとしても・・・

だから、勝手に"午前休"にして、木曜日の朝 MOVIX 周南に走ったのである。

以下、感想(ネタバレ注意)

・う~ん、わざわざ見るほどの作品ではなかったな。ま、メンズデー価格(1,000円)なんで良いかって感じ。1,800円払ってたら怒ってたかも。
・ヤマトがアクエリアスの氷の海から発進していくシーンは最高!これは、ヤマトファンなら絶対見るべき。ま、見所はここだけ。(^^;
・でも、女子のぴっちりユニフォームは良いな。くっくっく、折原真帆め。良い身体をしおって。(笑)
・やっぱ、松本零士のキャラデザインでないと違和感が。つーか、ヤマトって感じが全然しねえ。別のSFアニメ見てる気分。
・ほんと、キャラデザインは駄目駄目。敵の親分がどんな顔してたかなんて思い出せもしない。無個性。
・巨大要塞が出てくるまでの SUS との戦闘シーンも退屈。長すぎる。途中で何度も寝てしまったぜ。(笑)
・相手の正体が異次元人はねえだろ。自由自在にヤマトの艦橋の中に姿を現したり・・・実力差大きすぎ。(^^; なんか、取りあえず相手に事情があって勝ちました的な印象。頑張っても勝てる相手じゃないでしょ感が大きすぎて何かねえ・・・
・特殊攻撃艇信濃・・・さいてー。(^^; 大きく船体に「しなの」とか書いてあるし。で、それで特攻しちゃうわけで、これじゃあ「右翼映画」の誹りを受けても仕方ない。「その手の人」のウケ狙いなのが見え見えで、サヨクではない俺でさえ気分が悪くなった。
・ひとつひとつのシーンが全然つながってなくて、2時間かけて「ダイジェスト版」を見せられた気分。これでは「一本の映画、一つの作品」とは言えないな。監督(西崎義展だけど(笑))の力不足と言われても仕方ないんじゃないの、これじゃあ。

この映画を見るまでは「実写版」の企画に対して「ヤマトはアニメだけでええんじゃ!」と怒っていたのだが、今は「実写版に最後の望みを・・・」という気分。
多分、実写版を見て、俺は再びヤマトを封印するであろう。このアニメの続編じゃ、正直見る価値無し。

「訳もわからず涙があふれ出す映画」というネット上の感想を読んで、こりゃいかん、舞台が山口県防府市だと言うし、こりゃ山口県民として絶対見にいかんと!・・・と岩国ニューセントラルに飛び込んだのが 1/6(水)。
そう、メンズデーであります。(笑)

maimai1.jpg朝いちの上映を見たんだけど、男ひとりの観客なんて俺だけ。後は皆女の子連れのママさんたちばかり。何かヤダなぁ、俺、変態扱いとかされてないかなあ。小太りでメガネかけてるからなあ。変なロリコン親父とか思われてたらいやだなぁ~と思ってたら、上映開始間際に男子一人客登場。

よし!見るからに俺よりオタク風だぞ!神様!ありがとう!

・・・などと思っているうちに上映開始。

で、実は、前半は咳を止めるのに必死、後半はシッコを我慢するのに必死で、映画に入り込むことが出来なくて涙ボロボロという感動は味わえなかった。良い映画だと思っただけに残念。
やはり、映画には万全の体調で臨むべきである。(^^;

以下、感想(完全にネタバレです。気をつけてね)

・俺はアニメはそんなに見ないので実際のところはわからないが、これ、線もきれいだし、色も良いし、カメラワーク(と、言うのか?アニメでも)とカット割りも良い感じじゃん。品質高いアニメなんじゃないの?
・貴伊子が香水を水に混ぜてしまって金魚を殺しちゃう失敗。あったあった、こういうこと。この手のよかれと思ってやったことが裏目に出ちゃう失敗で子供は傷つき成長していくんだよな。大人は「子供が適度に傷つく」環境をちゃんと与えてやらないとな。
・これ、本当に子供向けの映画なのかよ?文科省、ちゃんと映画見ずに「特選」付けちゃったんじゃねえの?子供の出てくる映画だから子供向けって思って。小学生にはこの映画の言わんとするところ、絶対理解出来んじゃろう。
・だって、新子たちが憧れてる優しい女先生。実はどろどろの不倫の結果、その思いを断ち切るために愛しても無い男と結婚するし。
・それに、タツヨシの親父。正義感に溢れ、剣道の猛者で、清廉潔白な村の駐在さん・・・と誰もが思っていたのに、女と博打で借金作って自殺って・・・(^^;しかも、家の中では家族に暴力ふるってたみたいだし。(^^;
・そういう大人の「汚い面」を見て、俺たち大人は「タツヨシの親父、二重人格のキチガイかよ!」「いや、誰しもこういう二面性はある」「弱さの裏返しで暴力ふるってたのかよ!?」「周りが彼に正義漢であることを求めすぎたのでその反動で・・・?」とか色々考えることがあるわけだが、小学生はどうなのよ?
・こうやって大人の世界で色々なことがあっても、子供は子供の世界できちんと強く育っていくんだよ。そういうことを「甘やかすことしか出来ない」大人に知らしめる映画だな。子供の心を傷つけることを無用に恐れちゃいかんよ。
・時々挿入される新子が想像する千年前の話。これ、必要?俺は正直邪魔だと思った。
・コトリンゴの「こどものせかい」、良い曲だなあ・・・最後にこの歌が流れて、初めてこの映画は完成という感じ。それくらい重要な歌。歌詞が完全に映画とシンクロしてる。
・ああ、ほんとに、必死でシッコ我慢してなかったら、絶対泣けたのに。

まあ、見てない人は是非見てください。
ここまでネタバレな感想読んじゃうと、果たして感動出来るかわかりませんが(^^;

あ、そうそう。一番の感想書くの忘れてた。

・劇中の山口弁はなかなか良い感じ。あまり不自然に感じることはなかった。
・貴伊子たちを駅に迎えにくるお父さんの会社の人。この人の山口弁だけ違和感あり。「もう」の意味で使う「はぁ」の言い方とかがわざとらしい。「はぁ(もう)、疲れちゃったでしょう」とかの言い方が何か・・・
・と思ってたら、この人だけ本物の「防府の人」なんじゃね。防府市役所の人だって。(笑)つまり、方言が下手だったわけではなく、演技が下手だったという話(^^;

 ちゃん、ちゃん。

kondowa.jpgいやあ、よかったわ。

今度は愛妻家

ベタな恋愛物をちょっと引いた目線で撮らせたら敵無しの行定勲が、俺の好きな豊川悦司と薬師丸ひろ子を主演に添えて撮った映画なんだから、そりゃ、観に行かんといかんじゃろう。

つーか、かつて薬師丸ひろ子主演の角川映画を楽しんでいた世代にとっては「税金」のような作品だ。「観に行くのが義務」である。(笑)

ということで、午前中いっぱい休みをもらって MOVIX 周南に観に行ってきたのである。

やっぱ、あれだねえ、薬師丸ひろ子は良いねえ。映画業界人の中にも未だにファンが多いというのも頷けるね。確かに小じわは増えたし、肉付きも若干よくなっているが、基本的に「角川映画の三人娘」だったときと変わってないよ。基本が。人間がしっかり形成されてるんだ。

話自体は「失って初めてわかる伴侶の大切さ」系の「良くある話」で、まあ、ベタな夫婦愛の話なんだけど、あまり話が複雑だと、じっくり薬師丸の姿を楽しめないからこのくらいの話がちょうどいいのだ。

・・・とは言いながら、まったく予備知識無しで行ったので、あの意外な話の展開にも「へぇ~、そういうことかっ!」と驚き・・・(^^; 楽しめましたぞ。話も伏線をはりながらしっかり作り込まれている。

「俺の想像出来ないことをしてくれよ」とトヨエツに言われた薬師丸が、クリスマスツリーの飾りを手で弄びながら「ん?」と笑みを浮かべるところ。可愛さ、哀れさ、怖さ、そして虚無感。色々な感情がわき上がる。「嫁さん、大切にしなきゃな」とも。(笑)

良い話なんだよ、やっぱ。

そして今更ながら、やっぱ石橋蓮司は天才だな。
彼の存在があればこそ成立した作品。

ところで、映画を見ながらずっと「舞台みてえだな」と思ってたんだけど、やっぱ元々舞台でやってた作品なんだ。
行定監督は意識して「舞台っぽく」してたのかな?

さて、ここ数年、映画館で映画を見るのは年に一、二本。年によってはゼロ本ということも・・・という感じだったが、昨年末にヤマト復活編を観に行ってから妙に映画づいている。

実は今までメンズデーって利用したことなかったんだけど、昨年から MOVIX 周南や岩国ニューセントラルのメンズデーのみ利用して観に行くようになった。
ニューセントラルは水曜日、MOVIX は木曜日と、指定曜日がずれてるのも良いんだよな。

俺の感覚では、映画一本 1,800円というのはやっぱり高い。
ハードカバーの本が一冊買える価格だからな。
でも、1,000円であれば「スクリーンで見る迫力」への対価として不満はない。喜んで 1,000円くらい払うよ。
ま、この辺は個人的な感覚の問題で、1,000円でも高いと思っている人が多いから、映画館は閑古鳥が鳴き、ビデオ屋は大盛況なんだろうけど。

さて、この週末は月曜日の納品に向けてずっと働いていたので、今日の午前中は休ませてもらいますぜ。

今日は MOVIX 周南の「MOVIX デー」で誰でも 1,000円の日なので、今から「今度は愛妻家」を見に行ってきますぜ。

オタキングが「ヤマトを見るのは、俺らの世代の税金みたいなもん」って言ってたけど、もう一つ。「薬師丸ひろ子映画を見るのも税金みたいなもん」だろう。俺らの年代にとって。(笑)

つーことで、そろそろ行ってきます。

やばい・・・

オタキングがブログで紹介してたけど、宇宙戦艦ヤマトの実写版。格好良いかも・・・(^^;

まあ、予告編はどんな糞映画でも格好いいので、これで判断するのは無理なんじゃけど、キムタクが思ってたより格好良くて悔しい。


公開まで、あと 327日か・・・えらく時間をかけるな・・・
まあ、しっかり時間をかけてもらい、けっしてチャチくない作品に仕上げてほしい。

もう、まったくギャグにしか思っていなかったのだが、これなら往年のヤマトファンも作品として楽しめるかも。(少なくとも、復活編よりは(笑))

ところで、イスカンダル行きの物語を実写化するんじゃね。
オリジナルの話にするのかと思ってたので、これもびっくり。ハードルの高いものに手を出すなあ・・・(^^;

ま、お手並み拝見ってことで。:-)

今日は初詣の後で、家族揃って岩国市内に出かけた。
親父と嫁さん、子供たちはフジで買い物をするため。
そして俺と弟は、岩国ニューセントラルに話題の 3D 映画「アバター」(Avatar)を観に行ったのである。

まあ、映画の難しい話は、マニアの方々のブログなりを参考にしていただくこととして、俺は自分の備忘録代わりに思ったことを書いておく。

・3D はさすがに凄かった。誰かもブログで書いてたけど、何かがこっちに向かって飛び出してくるような「3D を強調するためのわざとらしい演出」が無かったのが素晴らしかった。
・CG もすげえなあ。あの化け物(ナヴィ族)の表情がちゃんと読み取れたもんなあ。顔の動きだけで。
・ナヴィ族の大きさの設定も素晴らしい。人間と同じような大きさの異星人が描かれることが多いが、あの大きさは、ナヴィ族が人間とは違うのだと言うことを本能的に認識させる効果が凄くあると思う。
・しかし、CG で描かれた生き物、機械の躍動感がすげえなあ。どうして、アニメは得意なのに、日本人は CG でこういうことが出来ないんだろう?意外に、その手のソフトウェアの日本語化がされていないので、使いこなせる道具(ソフトウェア)が無いだけだったりして。
・主人公たちの仲間になる女パイロット(ミシェル・ロドリゲス)がキュートで格好良いな。この映画の中で、一番好きなキャラはこの子だ。私生活は随分暴れん坊のようだが(^^;
・単純で分かり易い(しかも、最近流行の「エコ」思想につながる)ストーリーのおかげで、レベルの高い 3D と CG を純粋に楽しむことが出来たと思う。
・この映画の真の勇者は「大佐」だな。あの不死身ぶりはすげえ。(笑)

結論として、「あれは劇場で観ておいて損はないよ」と他人に勧められる作品かなっと。

まあ、上に書いているように「ストーリーは単純」なので、日本の映画ファンにありがちな、「単純に楽しむだけ」の映画にすらあれこれ難しい意味をくっつけないと映画が見れない人・・・にはお勧めしませんけどね。:-P

ところで、映画好きの友人から「字幕は 3D じゃ読みづらいので吹替版の方がええで」と聞いていたのだが、既に見た人に聞くと「全然問題ない」ってことだったので、やっぱオリジナルを尊重して字幕版を見た。

確かに、見づらいとか読みづらいってことは全然無い。
ただ、「字幕も浮いて見える」ので、けっこう邪魔くさいなあとは感じた。字の色も黄色だし。かなり目立つ。そういう意味では吹替版の方が良いかも。判断、難しいけどなあ。

ちなみに、岩国ニューセントラルは指定席じゃないし、上映の合間に客の入れ替えもしてないようなので、字幕版と吹替版の両方を見るのも可能かも。(いや、本当に観客の入れ替えをしてないのか知らないのだが、完全に上映が終わって明かりが点いても、ほとんどの人がそのまま座ったままだったので、ああ、この人たち、次の上映も観るんだ・・・と思ったのだが(字幕版と吹替版を交互に上映してるんで))

まあ、俺も、独身で時間が自由になれば是非とも吹替版を観てみたかったのだが、映画を観てて帰りが夜遅くなるなんて、我妻が許すわけもなく・・・(笑)

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