趣味の世界: 2014年5月アーカイブ

もう、5月17日だから先々週の土曜日の話になりますが、今年も日本キリスト教団広島南部教会で開催された桂春雨さんの落語会を拝見しました。
数少ない本物の落語に触れる機会のひとつである祖生公民館寄席をすっかり忘れてて、春雨の会が今年初めての落語体験です。(公民館寄席は東京(江戸)、春雨の会は上方の違いはありますが)

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実はこの春雨の会。第一回第二回と参加してたのに、第三回はどうしても他の用事があって行けず。今回、第四回で復活でした。

今年は、若手として桂塩鯛門下の桂小鯛さんを連れて来られていました。岡山県出身の若手噺家さんです。

まずは桂小鯛さんが「看板のピン」を熱演。
二回目の時に来られてた桂福丸さんも若手にしては上手いと思ったけど、桂小鯛さんも上手だねえ。春雨さん、人選がいいですなあ。
年寄りを演じる時に、まだ若さが出ちゃうというか、えらく溌溂とした老人の姿が浮かんでしまうのがアレですが(^^;、将来が楽しみな噺家さんだと思いました。

そして、いよいよ桂春雨さんの出番。

演目は、NHK連続テレビ小説「ちりとてちん」が再放送(?)されるのを記念して(笑)、渡瀬恒彦演ずる徒然亭草若師匠が得意とする(という設定だが、実際には渡瀬氏の落語が下手くそだったので遂に番組内で演じられることはなかった)「愛宕山」と、番組タイトルにもなっている「ちりとてちん」の二席。

いやあ、まくらから笑わせてもらいました。もちろん本編も。
「愛宕山」の「芸者の頭のアレ」とかの表現。無茶おかしかった(笑)
なんか、回を重ねるごとに面白くなってますねえ。春雨さんが、だんだん広島・・・というか、この「教会の中」という特殊な場所に慣れてこられたのも大きいのか・・・
広島人の笑いのツボを把握してこられたのか(笑)

ということで、神も仏も信じず、いや、神がいるとしたら俺だな、俺のことだな・・・とか思ってる罰当たりな俺ですが(^^;、次回もこの教会での楽しい会に是非参加したいと思います。

次は10月ですかね???
先週、仕事で近くまで行ったので、超久しぶりに広島市現代美術館に寄ってみた。
段原側から自転車押して上がったんで辛かったわあ(^^;

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何か特別展やってんのかなあと思ったんだが、受付で聞くと「今はコレクション展だけです」ってことだった。
ほんじゃ、また特別展やってる時にでも来るかなっと一旦は踵を返したんだけど、やっぱ、ここまで登ってきた苦労を考えるとそのまま帰るのもなあ・・・と思い直し、コレクション展「◯△□-美術のなかの幾何学的想像力-」を観ていくことにした。

そのテーマは「本展は様々な抽象表現世界を取り上げ、単純な形態が背後に持つ、革新的な意味合いと世界観に触れていきます。」とあるが、俺的にはその後につづく「また抽象とは無関係に描かれた具象表現、身体表現や映像表現のなかに、幾何学形や線を見いだす実験的な展示を試み、作品に秘められた幾何学的想像力を浮かび上がらせます。」という部分が面白かった。

具体的には、銅版画家・浜口陽三の「ざくろ」などである。
それは抽象画でもなんでもない、暗闇の中に浮かび上がるモノトーンのざくろの絵(版画)。しかし、その実のつぶつぶがまるで抽象画のように、◯という記号の集合体として何かを表現しているような。
俺はそれを見て、ずいぶん青臭い哲学的意味を感じ取ったが、ホント、言葉にするのも恥ずかしいような青臭~い思考の成果物なので、ここに書くのはやめておく。
「なんだ、しのやん、けっこう真面目やーん」と茶化されるからな(笑)

あと、別のコレクション展でも観たことある、菅木志雄の「集結性と領界性」。好きな作品なんだけど(見た目・・・がね)、未だに意味がわからん。同じく菅木志雄の「限界状況」という作品も展示されていたがこっちはさらにわからん(^^;
その作品で作者が言いたかったことを推理する過程が現代美術の楽しみ方の大きな部分なんだろうけど、ま、菅木志雄の作品は大掛かりで見ててたのしいから良いのだ(笑)

ということで、展示作品数も多いし、見せ方も工夫(例えば、複数のまったく趣の違う絵を、その中の『地平線』の位置を合わせて並べてみたり)してるので、けっこう楽しめるコレクション展だと思うよ。

俺自身は、コレクション展って聞くと、所蔵作品に無理やり共通のテーマを設定して展覧会をでっち上げてるって感じがあって今まで敬遠してたんだけど、反省しました(^^;

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