中村征夫の写真展を見た帰り、広島県立美術館で開催されている「トーベ・ヤンソン生誕100年記念 MOOMIN!ムーミン展」に寄ってみた。
大人 1,200円のところ、ちゅーピー割引で 1,100円。まあ、たった 100円というても割引があるのは嬉しいもの。ちゅーピーカードを財布に入れてて良かった(笑)
さてさて、チケットを買うところではそうでもなかったのだが、3階の会場に入るとものすごい混み具合(^^;
なんか、みんな一列に並んで順番に絵を見ていっている。だから入口がむちゃくちゃ混むんだよ(^^;
別に順番に見ていく必要ないんだから、中に入ったらばらけようぜ(^^;
それに、全部の絵をじっくり見ていく必要はないんだよ。ざっと見て、面白そうな絵だけじっくり観ればいいのに。
絵の前でいちゃいちゃしてなかなか前に進まないアベック、うぜぇ~!!(^^;
日頃美術館にあんまり来ないような人が多いんだろうけど・・・
俺が列から離れてさっさと奥の別の絵を観に行ったら、「何、あの人、列に並ばないないなんて」みたいにこそこそ話しつつこっちを見ているアベックいたしな(笑)
まあ、それはそれとして、やっぱ、トーベ・ヤンソンの絵は人を引きつける魅力というか、力があるね。
一本の線が実に魅力的。
それはきちんとした画力によって担保されているんだよな。
なにせ、白い紙に黒いペンで描いた絵(濃淡無し)で、「ああ、今、朝焼けの海を眺めてるんだなあ」ってことがちゃんと伝わってくるのだ。
太陽が描かれているわけではなく、黒い線で描かれた朝もや、それは短い直線の組み合わせなんだけど、その朝もやが朝焼けの光に淡くオレンジがかったピンク色に染まっている様が思い描けるのだ。黒い線だけの絵なのに。
ささっと描いたイラストのように見える絵も、かなり細かく修正液で直されていたりして、実際のところ、かなりの産みの苦しみの末に誕生した挿絵達なんだろうなあ。
ま、凡人は、どんなに苦しんでもこんな絵は描けないんだけどね(^^;;;
いや~、でも、マジで、本物の絵が持った力を感じることが出来るよ。
もし、あなたの子供が絵描きを目指しているのなら、一度見せてあげたほうがいいよ。
ところで、漫画の世界でも、長く連載してると最初の頃と主人公の顔やタッチが全然変わってしまってることあるやん。
両津勘吉もそうだし、ドラえもんなんかも最初に登場した時はもっとごっつかったよな(笑)
実は、ムーミンも凄く変化してる。
最初の頃のムーミンは、デーンとでかい鼻がのびた化け物(笑)だし、それが 1960年代くらいに日本のアニメでやってたムーミンにかなり似た感じになって可愛さも出てくるんだけど、それが完成形ではなく、それからも変化を続け、なんかまた可愛くなくなっていく感じ(^^;
そういえば中学生の時、ムーミンの原作本買ったんだけど、ムーミンの姿があまりにアニメと違うことにショックを受け途中で読むのをやめたな(^^;
まあ、日本人とフィンランド人では「かわいい」の基準が全然違ってそうだからな(^^;
でも、絵は本物です。可愛く無いムーミンの絵ですらパワーを感じますよ(笑)