俺思想: 2008年9月アーカイブ

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スペースワールドでサターンV型ロケットのJ-2エンジンを見て思った。

「溶接が汚い・・・」

自然の摂理に逆らって、何十トンもあるロケットを強引に宇宙に押し上げるエンジンの溶接としては、意外なほどぐにゃぐにゃと汚らしい。俺が宇宙飛行士で、ロケットに乗る前にこの溶接痕を見ると、不安になって泣いちゃうよ。実際。

まったくもってアメリカ人の仕事って感じじゃのお・・・とか思った。

ちなみに、最近のロケットエンジンにはこんな溶接痕は無かった。
何か、色々技術が進んでいるのね。

しっかし、ほんとに、アフェリエイトのための人集めブログの存在は迷惑だよなあ。

「法的になんら問題がない」というのと、「人としてやっちゃいけないこと」は一致しない。というか、「人としてやっちゃいけないこと」の中の一部が法令化されているにすぎない。
だから、法で裁かれなくても非難は受けてしかるべきということが存在するわけだ。

ま、そこまでオーバーな話でもないんだけど、あるニュースに関する皆の反応を見ようとして検索すると、そんな「そりゃ、許されちゃいるけど、こういうことすると迷惑でしょ?そういうことはしちゃいけないんじゃないの?」という「アフェリエイトの集客目的」の空っぽブログが何件も引っかかって上位に並んじゃうと、ほんとムカつくのだ。

たとえばさぁ、「タイ邦人殺害」で引っかけると、

ニュースの部屋
http://newslegend.cocolog-nifty.com/blog/
シミュレーションゲームに関する情報
http://blog.livedoor.jp/bison22/
出来事いろいろ
http://americanelm1.cocolog-nifty.com/blog/

とか、とか。

「こんなニュースを見つけました~○○」から始まって、ニュースのコピペが続き、「○○な事件がおきるなんて、世の中変わってきましたね」的どうでもいい意見が続いて、「今後も○○については気をつけてみておいたほうがいいですね」的に〆る。なんら中身のないブログ。

鬱陶しいんじゃ!

結局、こういうブログの言い訳は、「禁止されていることをしているわけではない」「他人にどうこう言われる筋合いではない」ってことだけだ。
当たり前。本人たちも「他人の迷惑」はわかっててやってるんだから、これ以上の言い訳は無理だよな。
で、それが「言い訳でしかない」ということは、最初に僕が書いたとおり。

ぜったい、こういうブログでは広告をクリックしないように、皆、気をつけようね!

ちなみに、ここなんかも、絶対アフェリエイト客狙いだけど、タイトルで自分の意見を言ってるだけマシ。
 ↓
運命の岐路
http://uhoho4.blog64.fc2.com/blog-entry-26.html

日経ソリューションビジネス 2008/7/30 号に載っていた、コロンビアミュージックエンタテイメントの廣瀬CEOの「(ITベンダー等が売ることばかりを意識しているから)短期的に売り上げは上がるかもしれない。だが、長期的に顧客と良い関係を築くことはできない。短期的な商売だけにしか興味のない相手に相談しようというユーザー企業は、多くないだろう。」という発言が気になった。

氏の発言の要旨は、「ITベンダーが自社製品で固めた提案しかしない。他に顧客ニーズにあった良いものがあっても、あえてそれは見なかったことにして『今売らないといけないもの』を押し付けてくるので、まったく顧客のためになっていない」ということで、それには大いに賛同するのだが、氏がその後、「昔のITベンダーはその点・・・」みたいな話をしているところにひっかかった。
「すぐに儲からなくても将来の儲けを考えて・・・」的意味合いだったと思う。

まるで、顧客に良いように使われていた昔の営業マンのほうが立派だった的なことを年寄りに言われると、それはさすがに「年寄りが昔を懐かしんでいるだけだろ?」と思うのだ。

昔の営業マンも、今の営業マンとなんら変わらない。昔の営業マンのほうが、顧客のことを真剣に考えていたなんてこたあない。今の営業マンだって、自分の顧客のことは大切に考えているさ。
単に、昔は景気がよかったから「客の甘えに付き合っていても喰えた」だけのことだ。
そして、そんなぬるま湯につかった商売をしていたから今の世の中、今の日本はこんなになっちゃったのだ。
廣瀬CEOたちの世代が悪いのである。
なのに、「昔の・・・」と言われちゃうとなあ。

確かにここに来て、アドボカシー・マーケティングという顧客への滅私奉公を内包した考え方がちょっと注目を集めちゃいるが、アドボカシー・マーケティングなんて俺に言わせれば愚の骨頂だ。世のコンサルや、年寄り経営者どもよ、流行り文句に飛びつくのもたいがいにせえよ・・・と思う。

そもそも、業務革新にかかるコストは100%顧客が持つべきものなのである。
当たり前だろ。自分たちが良い目をみるための見直しなんだから。
それを、「後で儲かるようにしてやるから。長期的な付き合いしてあげるから」と甘言を弄して、タダで業者の頭脳を使おうとする顧客のいやらしさよ。

それに引っかかって、タダで「良い提案」を行なうベンダーこそ恥ずかしい。
いや、「良い提案」をするのはベンダーの務めだけど、その提案を導き出すのにかかるコストは、きっちり顧客が負担すべきなのである。
どんな些細なことでも、自分たちが必要とすることで業者を動かしたら、そのコストはきちんと顧客側で見るべきなのだ。

そんな覚悟もない顧客に、まともな業務改善なんか出来るわけないだろ。

「昔のITベンダーはその点・・・」という言い方は、それがわかってない甘ちゃん経営者の戯言なのである。

先週やってた高校生クイズはすごかったねえ。

ま、開成や灘などの名門の学年一番の連中なので、秀才ではなく天才なんだろうなあ。彼らは。
秀才なら、あんな番組に出ている暇もないだろうし。(^^;

ちゃんと受験勉強すれば、誰でも知識を単純に溜め込んでいくことは可能だ。そして、それを「決まったキーワード(試験問題)」にそって引き出すことも。そこまでは誰でもできる。
「決まったキーワード」ならね。

高学歴といわれる人間でも、大多数は「良い大学出てるのに、実践は全然駄目じゃのお。応用力がないんよ」とか言われる。それはつまり「受験勉強に特化」した「決まったキーワード(試験問題)」に対する反応しかできないやつなのである。

でも、そうじゃないやつがいるよな。
知識を詰め込む努力は秀才と同じようにしなきゃいけないけど、その導き出し方に閃きを見せるやつ。
これが天才だ。このクイズ番組に出てたやつらの大多数はその匂いがする。

だから、うちの嫁さんは彼らを見て「なよっとしてて気持ち悪い」とか言ってたけど(^^;、俺は彼らを評価するし、そのまま素直に育てば大物になる人物だとすら思うよ。
俺は役人どもにあれこれ指図されるのは嫌いだが、素直に育った「すごいまま」の彼らになら、指図をされても素直に従うよ、俺ぁ。

なぜなら、正しい道(もちろん、その時点で最適な・・・という意味であり、絶対の「正」なんかないことはわかっているんだが)を見極めるには、どれだけ情報(本、先人の話、ニュース
etc...)を脳みその中に蓄えているか。そしてそれを様々なケースにそって、動的に、正しく引き出せるか・・・が肝だから。

まさに彼らじゃないか。
高校生クイズを戦うような若者が絶対にこの社会に必要なのだ。

但し・・・彼らが今のまま素直に育てば・・・だけどな。(^^;

悲しいかな、彼らが将来進むであろう大企業や国の役所には、彼らを育てられる人間などただの一人もいないのである。
皆、馬鹿ばかりなのである。
そして、彼らもそんな馬鹿になっていく。
天下りや非常識な額の退職金で、こそ泥のように税金を掠め取る(盗る)「下賤の者」に成り果てていくのである。「指導」の賜物として。

ああ・・・あんな天才たちがなあ・・・もったいないことだ。

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