趣味の世界: 2012年9月アーカイブ

金曜日は久しぶりに広島市現代美術館に足を伸ばした。

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以前うちから納品したPCが上手く起動しないという連絡があったので、比治山にあるお客さんのところまで行ったのだが、原因はPCを移動した時にお客さんがケーブルを一本つないでなかっただけの話しで、到着後 3分で解決。
時間が出来たのと、まあ、その脱力感解消のために(^^;、近くの現代美術館を訪ねてみた次第。

で、やってたのが、ス・ドホ展。
ス・ドホ氏は1962年生まれの韓国人アーティストで、繊細さとダイナミック感を併せ持つ作品が特徴的だ。

いや、ほんと。そのとおりの作品よ。

まず、入ってすぐ目につく「墜落星 1/5スケール」に心を掴まれる。
巨大なドールハウスのようなものだけど、その精巧さと 1/5 スケールの迫力に、マジ、いつまで見てても見飽きない。
芸術性云々抜きに面白い作品なので、こういうの、恋人どうしで見に行くと楽しいかもよ。

その「墜落星 1/5スケール」を展示してある部屋の壁にかかる「標本シリーズ」という作品も、これまた楽しい。
Tシャツや靴の本物とそのミニチュアを並べた作品だが、これも芸術性云々の前に、ミニチュアの精巧さに興奮する。
今回の作品群は、(カルマ(業)を扱ったものなど、難解なものも勿論あるんだけど)割とアート素人にも素直に感動出来る作品が多くて、上にも書いたが、友人や恋人と連れだって来ると楽しいと思うよ。

あと、次の部屋で「アメリカ合衆国ニューヨーク州 10011 ニューヨーク市 348 西 22番通り アパート A、廊下と階段」という、布(蚊帳のようなシースルーの布)で実物大の建物を再現した作品の、これまた繊細さ(何せ、蛇口や配電盤のスイッチのひとつひとつまで、全て布を縫って作成)とダイナミックさを楽しみつつ地下に下りると、そこでまた強い感動に包まれる。

それまで、作品の「見た目の魅力」を単純に楽しんで来たのだが、ここに展示されている作品群は作品の向こうにあるス・ドホ氏の複雑な心の中を自然に推量させられる。

特に、「Some/One」という膨大な数の軍隊の認識票(ドッグタグ)をつなげて作った鎧にも見える軍服の迫力は凄まじいもので、それが表しているのが「力の賛美」なのか「戦争の悲しさ」なのか、はたまたまったく別の何かなのかわからないが、ただ、その迫力に圧倒されながらも、必死にそこからス・ドホ氏の思いを読み取りたいという欲求がわき上がってくる。
「何か、芸術作品見ながらアレコレそれが何を表現しようとしているか考えるってのが苦手。だから現代アートってヤダ」みたいに思っている人は、是非、「入門編」としてこの「Some/One」を見てみるといいかも。
自然に、何かを考えさせられる作品です。

ということで、このス・ドホ展はお奨めです。

今回は、午後からの仕事のことを考えて 1時間くらいでパパパッと見て歩いたのと、「Some/One」が実は作品の上を歩いてみてもよかったのを後で知ったってのもあって、少し心残りもある。
もしかしたら、もう一度俺も行くかもしれんよ。
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土橋の Guitar Top に出したテレキャスターの修理、1日で終わって翌日には取りに行った。

スカンク・ストライプの「浮き」は綺麗に削られててバッチリ。
ひっかかりはまったくなくなった。

コントロールも、本来のテレキャスターの並びになって、これで操作性もばっちりだ。
まあ、俺、演奏中にピックアップを切り替えたりとか、そんな高度(?)なことが出来る腕前じゃない・・・というか、そんな風に演奏途中で音を変えるほど、まともな曲演奏できんから実際には操作性は関係ないけどな。

ま、見た目だよ、見た目。

俺は、奇をてらったスタイルがあんま好きではないので。トラディショナルなものはノーマルなスタイルが一番良いと思っている。
テレキャスターのコントロール部の並びは、やっぱ、スイッチ、ボリューム、トーンだよ。

つーことで、取りあえずはこの Fender Mexico が俺のメインギターになるな。
(すみません。今更スケール練習してるレベルなので、メインギターもへったくれもないんだけど(^^;)

あ、ちなみに修理代は、全部で 6,825円でした。
20120815_guitar1.JPGこのブログでもチラっと書いたことがあるような気がするが、最近(つっても数ヶ月前だけど)Fender Mexico の ROAD WORN シリーズのテレキャスターを買った。

高校卒業してから、ほとんどギターって弾いたことなかったんだけど、何か最近高校の同級生と飲んだりすることがあって、バンドとかやってた思い出が蘇ってきた・・・というわけでもないんだけど、まあ、何となく(^^;

ROAD WORN シリーズってのは、レリック加工されたギターなんだね。レリック加工っていうのは、ジーンズのダメージ加工みたいなもんで、新品なのに、わざと「汚し」や傷を入れて、ビンテージギター風の使用感をもたせたもんなんだね。

まあ、その加工がちゃちいのは置いといて、いざ買ってはみたものの、問題点が2つ。

一つ目は、「スカンク・ストライプ(スカンク・ライン)が浮いてるやんけぇ~」ってこと。多分、Fender に連絡したら無償で修理してくれそうだけど、元々福山の方の店で買ったので、あれこれ手続きが面倒そう(^^;

二つ目は、「コントロールが、本来、スリーポジションスイッチ、ボリュームノブ、トーンノブとなってるはずが、多分、ROAD WORN シリーズは激しいプレイを想定してるんだと思うが、スリーポジションスイッチがトーンノブの後ろに移動している」というもの。
俺、他にもテレキャスター持ってるので、それと操作感が違うのはなんだかなあ~(^^;
20120815_guitar2.JPG自分で配線し直そうと思ったんだけど、ちょっと回線の長さとかが足りないみたい。部品揃えてくるの面倒だなあ・・・と。

つーことで、土橋のお客さんのところの近くにある、ギターのリペアショップ「Guitar Top」にリペアに出すことにした。

まあ、あんまり高いようならやっぱり自力で・・・とも思ったのだが、聞いてみると、「コントロールを普通のテレキャスターの形に戻すのが 3~4千円」「スカンク・ストライプの出っ張ってるところを削るのが(元々塗装の無い加工のネックなので、再塗装は不要)3千円」で、合計 6~7千円(税別)ということだったので、そのまま処理をお願いした。そのくらいなら小遣いで払えるからな(笑)

高校生の頃は、自分でハンダゴテ持ってピックアップ交換したり、ワンボリュームに改造したりしてたけど、そういうことは金で解決するのが正しい大人だ(笑)
この春から次男坊がドラムを習ってるのだが、ピアノの先生に無理を言ってドラムのコースを作ってもらったので、(当然ドラムセットなんかないので)先生が本を重ねたり色々苦労して練習用の環境を作ってくれてるらしい(^^;前からそれが申し訳ないなあと思っていた。

20120905_drum1.JPGそしたら、この間、しばらく品切れ状態になっていた廉価な練習用ドラムセットが Amazon に復活していたのだ。「おお、これ、これ」と、思わずポチってしまった(^^;

で、事後承諾で、「練習用ドラムセット、教室に持っていってもいい?」と聞くと快諾してもらえたので助かったよ(^^;
駄目って言われたら、嫁さんに折檻されるところだった。

いや、俺の小遣いで買ったので、文句言われる筋合いではないのだが、やっぱ家においてると邪魔になるからねえ(^^;
値段は、ホント、安いんよ。8,500円ですから。「え?単なる消音パッドのセットつっても、そんなに安いの?」ってびっくりですわ。

で、昨日それが届いたんだけど、俺が帰宅したのは深夜 0時前で、さすがに組み立てる気にはならず放置。
で、今朝、朝飯食う前に組み立ててみた。

いやあ・・・やっぱ、チャちいね(^^; ま、8,500円だからなあ。
まあ、太鼓関係は「こんなもんか」って感じなんだけど、シンバル、それもハイハットがかなり安っぽい。
プラスチック製なので、ペダル踏んでクローズにしただけで「カポっ」って音がするし、実際に叩くとけっこうペコペコ音がしてうるさい(^^;
ハイハット叩いてずっとリズム刻み続けるわけだから、このカポカポペコペコな音は厳しいなあ(^^; もっと消音できる材質ならいいのに、もろにプラスチックって感じだからなあ(^^;

20120905_drum2.JPG太鼓関係は一応ゴムっぽい材質で、音はそんなに気にならないけど、タムタムの取り付けステーがかなりチャチなので、ちょっと強く叩くと曲がりそうで怖い・・・(^^;

まあ、8,500円だからねえ(^^;

使い物になるかどうかは、教室の先生に判断してもらおう(^^;

ちなみに、買ったのは、「ZENN 練習用ドラムセット DPP05」というヤツです。ホント、8,500円なので、ドラムに興味がある人は買ってみたら良いと思うよ?失敗だったとしても痛手は小さいじゃん(笑)
ただ、組立説明書は入ってないので、実際のドラムを見たことも触ったこともない人がいきなり組み立てるのは無理だと思う(笑)
そう言えば、この間(8/19)山口県立美術館で見た「ロベルト・ドアノー展」のことを書いてなかった。

20120819_robert.JPG
フランス、パリの写真家です。
生誕100周年記念の写真展なので、まあ、既に故人です。

200点もの作品が展示されていて、実に見応えのある写真展でした。けっこう見入ってしまって、最後の作品まで随分と時間をかけてしまったので、マジで足が痺れちゃったよ(笑)

写真そのものというより、ロベルト・ドアノーという人間への興味がそそられる作品展だったね。

すごい人見知りだったということで、初期の作品はまるで隠し撮りみたいな世界(笑)
皆がカメラに気づく前にささっと撮りました・・・とか、いや、べつにあなたを撮ってるわけではないんですよ感を醸し出しつつ撮ったんだろうなっていうのがヒシヒシと伝わってくる作品群。

こんな人見知りの男のくせに、仕事は遅刻と無断欠勤の連続でクビになった・・・というエピソードにも惹かれる。
結局、芸術家なんだよな。仕事のことなんかほっといて、撮影旅行とかに行ってたんだろう。

まるで隠し撮りみたいなのに、ちゃんと主題がピシっとわかるという作風は、そういう「気が弱いくせに、自分が好きなことには他人に迷惑をかけてものめり込む」という性格が反映したものなんだろうな。

何気ない日常の一瞬を切り取る天才と言われていたようだが、結局、ロベルト・ドアノーの性格ではそういう路線でいくしかないし、だからこそ、そういう作品を生み出すための技術や感性が磨かれ、洗練されていったのだろう。

いや、久しぶりに「わあ、この写真良いね!」というのではなく、「わあ、やっぱドアノーはこう撮るんだな。そうだよな。ドアノーという人間には、これはこういう具合にしか撮れないんだよな。」みたいに、写真家と写真作品を一緒に楽しめる写真展に出会えたって感じ。

いや、ホント、楽しかった。これは当たりだったね!
20120831_guitar.JPG
俺の持ってるギターの中の一本。
Candy Apple Red カラーの偽物テレキャスターカスタムに、これまたビグスビーの偽物のトレモロユニットが付いているという中々楽しい一品(笑)

これは以前、店ではなく直接人から買ったおもちゃみたいなギター。
買った値段も、おもちゃ買うような値段だった(笑)

元々こういうモデルがあるわけではなく、メーカー不明のテレキャスターに、素人のオッサン(ギター職人ではないというだけで、ギターには詳しい人)がビグスビータイプのトレモロユニットを後付けしたというブツだ。

ピックアップは銅線の巻き数が少ないのだろう、すぐに音が割れる。芯が通って無い音って感じ。ZOOM G7.1ut という真空管内蔵のマルチエフェクタに突っこんで、真空管の歪みを有効にするエナジャイザーをフルにかけると、(昔、ラジカセのラインにギター突っこんで無理矢理歪ませてた時を思い出すような)バリュバリュバリュバリュって感じの安っぽい音に・・・(^^;

ボディも薄いし、アンプにつながずにコードを鳴らすと、ベベンベンベン・・・って感じの安っぽい三味線みたいな音が・・・安い木材使ってるんだろうなあ(^^;;;

でも、ネックとか、すごくしっかり作ってあって、けっこう弾きやすいんだよね、これ。

ちゃんとボディ裏から弦を通すようになってるし、このギター、安っぽい音はするけど、1万数千円のギター入門セット(こんな値段で、ギターやアンプ、チューナー、ケーブル、教則本、それにソフトケースまでセットで(笑))に付いてくるベニア板で作ったようなギターとは違うぜ・・・と思ってたんだけど、やっと、ベースのギターが分かった。

・・・これ、荒井貿易の Legend(レジェンド)っていう廉価ギターブランドの LTE-CST ってモデルやん。

Candy Apple Red カラーのテレキャスターカスタムがあって、しかも、微妙に本物のテレキャスターよりピックガードが小さいという特徴で特定した。あと、もれなく付いてくるソフトケースも同じ(笑)
オープンプライスだけど、Amazon なんかじゃ 13千円くらいで売られてるようだ。

荒井貿易は、Aria Pro II というちゃんとしたエレキギターブランドを持ってるんで、言ってみれば、Legend は Fender の Squier みたいなもんか。

しかし、13千円で売ってるようなギターで、こんなにちゃんとしたネックが付いてるんだ。すげえな。まあ、Squier の 1万円台のギターもしっかり作ってあるし、こんなもんか。

でも、思ったより安いんだな。1万円切ってる店もあるよ。俺、このギターを 2万円以上で買ってるから、何か、損した気分だな(^^;

ビグスビータイプのトレモロユニットが、いくら偽物とはいえ、取付のためのプレートとかも含めれば 1万円近くはすると思うんだけど(ビグスビーのコピー品って、Fender のトレモロユニットみたいに「安く偽物を作ろうと思ったら、全部品をプレスで作れるぜ!」ってわけにいかなくて、原価もかかっちゃうのよ)、それでも原価は 2万円はかかってないだろうからなあ。

ま、こういうオモチャみたいなギターって好きだし、差額は取付工賃だと思えば、ま、いいか(笑)

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