趣味の世界: 2013年12月アーカイブ

iRig + AmpliTube でハウリングが発生する問題。

20131226_ipad.jpg
iPad 上の AmpliTube でハウリング問題・・・完全解決」というエントリーで、問題解決を祝いましたが・・・

駄目でした(^^;
確かに、ギターアンプシミュレータアプリ「AmpliTube」を単体で立ちあげた時は、「No Feedback」を ON にすることでハウリングは発生しなくなったんだけど、GarageBand の中で Inter-App Audio として AmpliTube を選択した時は駄目だった。

設定画面で「No Feedback」を ON にしてもまったくハウリングは収まらず・・・(^^;

何か、Inter-App Audio として使っている時は、「Latency」のところに Latency set by another App とか表示されて触れないし(「Latency は別のアプリ(GarageBand)によってセットされました」ってことだよな)、何か、「素」で使う時と挙動も違うんかねえ・・・

俺は、AmpliTube を単体で動かして iPad をギターアンプシミュレータとして使いたいってわけじゃなくて、GarageBand で iPad を MTR みたいに使いたいわけで、そうすると Inter-App Audio として AmpliTube が使えなければ意味がないわけで・・・

ということで、新たな解決策を探す旅に出ます(^^;
先週、比治山本町のお客さんと打合せがあったので、その帰りに久しぶりに広島市現代美術館に寄ってみた。
何か特別展をやっていれば観て帰ろうと思ったのだ。最近、なかなか比治山方面に来ることが無かったからな。

そしたら、「フランシス・アリス展」というのをやっていた。
入り口の垂れ幕には、写真なのか映像の一場面なのか分からないが、列になって海を渡ろうとする人たちの姿が載っていた。
一瞬躊躇した。
正直、前衛芸術の中でも、映像や写真系のものってあんま好きじゃないんだよね。

20131218_genbi.JPG
が、まあ、久しぶりの MOCA だ。
それに、現代美術館の特別展の入場料は大概 1,000円だからな。
ハズレならハズレなりに、それを楽しめる価格設定だ。
ということで入ってみた・・・

・・・が、やっぱり訳わからん世界だった(^^;

展示物の中の一番の目玉は「川に着く前に橋を渡るな」という映像作品なのだが、これがもうわけわからん(^^;
いや、多分、ヨーロッパやアフリカの人には感じるところがあるのかもしれない。
「ヨーロッパとアフリカを隔てるジブラルタル海峡を、2つの大陸双方から渡る子どもたちの列によって橋のように繋ごうと試みた近年最大のプロジェクト」だからだ。
多分、この僅か14kmの海峡を隔てたヨーロッパとアフリカの貧富の差とか、難民がらみの過去の確執とか、日本人にはわからない問題や歴史があって、それが作品のメッセージの源になっているんだろうけど・・・
わからん(^^; ジブラルタル海峡のことなんか、生まれてこのかた考えたことの無い俺にはまったくわからん世界や(^^;

その他にも、「ひたすら氷の塊を押して街中を歩くだけ」とか、「広場でずっと空を見ていたら何事かと人が集まってきた」とか、その手の、如何にも前衛芸術にかぶれた日本の馬鹿な美大生がやりそうな表現作品が多くて、苦笑いであった(^^;

いや、もちろん芸術家の側はもの凄い一生懸命物事を突き詰めていって、この表現方法に行き着いてるっていうことはわかるんだけど。

でも、ちょっとこっちもむずむず照れてしまうというか(^^;
「おう、おう、がんばって『他人と違う面白いことしようとして足掻いてるなあ』感がすげえ・・・」という、そうだな、俗に言う「不思議ちゃん」を見た時のイライラと気恥ずかしさが入り交じったあの感覚というか・・・同じようなものを感じちゃうんだよなあ。この手の作品には。

反対に、これらの作品を見て、その場で「大変な労力を費やしてもそれが報われない社会の矛盾や不条理を浮かび上がらせてるね」とかすぐに感じるヤツって反対に信用できんわ(^^;

ま、それというのも、フランシス・アリスのような「本物」を見る前に、日本の馬鹿美大生の「ひとりよがりの」前衛芸術作品とかに触れまくっちゃったのが原因かな。
ほら、先にアイドルが主役をやってるような下らないミュージカルを見ちゃうと、「台詞をいきなり歌い出したりしてミュージカルって馬鹿みたい」っていうような偏見を持ってしまうのと一緒なんだろうな・・・と。

・・・はい、すみません。精進します(^^;
先々週、仕事の合間にウォーキングしている最中、ひろしま美術館で「オランダ・ハーグ派展」をやっていたのを思い出した。始まった時から行きたいなあと思っていたのだが、そういえば12月23日で終了だった。危ないところだった。
県美でやってたゴッホ展は、仕事が落ち着いたら行こう、落ち着いたら行こうと思ってるうちに終わってたからなあ。

ということでメルパルクの前でコース変更。左折。ひろしま美術館に向かったのであった。

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いやあ、やっぱ、なかなかよかったですなあ、ハーグ派展。

宗教画や理想的な風景画をアトリエで描くというそれまでの絵画と違い、普通の生活や風景を「現場で実際に見て写実的に書く」というフランス・バルビゾン派の影響を受けた画家たちが、オランダ・ハーグ地方の景色に魅入られて集ったのがハーグ派の始まり。

ハーグ派の画家たちは、オランダ特有の風車、運河、放牧された牛という景色や農民の姿を写実的に描き出している。
俺が大好きなゴッホもハーグ派の影響を強く受けてるってことだ。実際、ハーグ派が活躍していた時代にハーグに住んでいたしな。農民の絵も描いてるし。パリ時代はハーグ時代と違って華やかな色あいになり、俺が好きなのもそのころ以降のゴッホなんだけど、使ってる絵の具などはハーグ時代と一緒らしいしな。

というわけで、普通に上手な絵画を楽しめばいい、わかりやすい展覧会であった。

ハーグ派の描く風景画は少しくすんだ暗い色調のものが多いようだが、俺はヤン・ヘンドリック・ヴァイセンブルフやアンドレアス・スヘルフハウトの描く青い空の風景が好きだな。
ハーグ派に影響を与えたバルビゾン派の方が、そういう明るい色調の絵は多くて、俺的にはハーグ派より、バルビゾン派の方が好みということなんだな。ハーグ派展観てそういうこと言うのもあれですが(笑)

ということで、あれこれ難しいことを考えず、素直に「うわあ、この牛、生きてるみたい」って感じで絵を楽しめる展覧会です。ぜひ、どうぞ。(って、明日までの開催ですが(^^;)

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