音楽: 2017年2月アーカイブ

ついつい物欲に負けて、「iRig Nano Amp」を買ってしまった。

まだ発売開始したばかりで、日本に入ってくるのは 3月中旬から 4月中旬にかけて・・・と聞いてたんだけど、「早くお届けできることになりました」と、今週の日曜日に我が家に届いた。

20170225_iRig.JPG
簡単に言うと「持ち運び可能な、単三電池3本で動く小型ギターアンプ」。
スピーカー出力用のインタフェースもあるので、このアンプをアンプヘッドにして外部キャビネットに接続することも出来る。
ちょっと厚めの文庫本を2冊重ねたくらいの大きさなのに、外部キャビネットにつないでアンプヘッドとして使うとか笑える(^^;

・・・が、この小型アンプの魅力はそこではない。
輸入品なのでパッケージも全部英語なんだけど、箱に「Battery Powered micro amp / Interface for iOS」と書かれている。この「Interface for iOS」の部分が大事。

Nano Amp には VOLUME と GAIN の2つのツマミしか付いていない。まあ、練習とかで使ってる分にはこれで十分だけど、アンプで音色作りまでしようとするとお手上げだ。ひとつのトーンダイヤルも付いてはないのだから。
じゃ、どうするかっつうと、アンプ本体に DEVICE という CTIA規格の 3.5mm 4極ステレオミニプラグの口が一個ついてて、ここに iPhone を接続すると、アンプのセンド&リターン端子(エフェクターループ)にエフェクターを接続したように、iPhone 側で音色の調整が可能となるのだ。
具体的には、(既に iPhone や iPad で利用している人も多いと思うけど)iRig が提供している「AmpliTube」とかを使う。(それ以外のアンプシミュレーションアプリでもいけると思うけど、まだ試してない)

いやあ、いつもはヘッドフォンで聞いてる音がギターアンプから出てくるだけでも楽しい(笑)
もちろん、このアンプを使わなくても、他のデバイスを使って同じことは出来るけど、お手軽さだと Nano Amp の勝ちだろうな。なにせ、iPhone にギター信号流すデバイスそのものがアンプ(スピーカー)になってるんだから。

しかーし、作りがちゃちい(^^;
直接アンプを鳴らすのか、DEVICE(iPhone)経由で鳴らすのかの切替に使うスライドスイッチとかむっちゃ固いし、電池ボックスも電池を入れるのが一苦労ぐらい固い割に、むっちゃ作りがちゃちい(この素材、経年劣化で割れちゃうヤツじゃない?)のでそのうち壊れると思うわ。

電源スイッチが無いので(ジャックにギターコードを刺したら電源 ON なんかな?)、使い終わったら電池抜いてるんだけど、その度に基盤に直付けされている電池ボックスに力を入れないといけないので、基盤まで壊してしまいそう(^^;
ちょっと、日本人ならあり得ない設計な感じ(^^;

まあ、その分安くこういう玩具が楽しめるというのはあるんだけど・・・
もし買おうと思ってる人は、そこは覚悟して買った方がええよ。
ライブの帰りに立ち喰いうどん屋に寄ったとか、そういう話は書いているのに THE COLLECTORS のライブそのものについては書いてなかったな。

20170122_collectors.JPG
1/22(日)、17時から SECOND CRUTCH で「THE COLLECTORS 30th Anniversary Tour "On The Million Crossroads Rock 2"」と銘打ったライブが開催されたので行ってきた。

さすがに THE COLLECTORS は俺のライブ鑑賞仲間の間でもマニアックな部類(笑)に入るので誰も同行してくれず、一人での参加となった(^^;

いやあ、しかし、いきなり感想ですけど「最高」でしたわ(笑)

こんなに盛り上がると思わんかった。

俺的には「若い頃になかなか行けなかったバンドのライブに『懐メロ気分』で参加している」ような気もすこし有ったんだけど、いやあ、バリバリ現役バンドじゃないすか。
この人たちがデビューしたのって、俺が就職して数年くらいの時だと思うけど、それからずっとこのライブバンドぶりをキープしてたのか!!?凄いやーーん!!

ほとんどの曲を加藤ひさしが作詞・作曲している THE COLLECTORS の歌はどれもストレートだ。
冷めたヤツらから見るとダサい歌詞かもしれない。でも、その歌が、こんなに真正面から身体の中に入り込んでくるバンドを俺は知らない。

♪LOVE 愛はテレパシー 秘密の言葉で LOVE 電波みたい 世界の誰もが LOVE わかりあえる♪(愛ある世界)

これやで!?(笑)
この歌詞を自然に、ストレートに脳天に伝える技量とパワーを持ったバンドがいるか?
いないだろ?
下手なバンドがやれば「ダサっ」で終わりやで。なのに THE COLLECTORS がやると無茶格好良い。

加藤ひさしの歌と古市コータローのギター、山森正之のベース、古沢岳之のドラムが一体になって奏でるシンプルでストレートなパワーを持った曲たちと来たら・・・

50代のおっさんが

♪神様 世界を止めて このままキスさせて♪(世界を止めて)

と恋心を歌い、

♪天使と悪魔が 仲良く座ってんだ 僕は真ん中 どっち向けばいい?♪(悪の天使と正義の悪魔)

と若造の青い迷いを歌う。
これがダサくならず、格好良い!!と思えるバンドがどれだけある?

最初、若い女性ファンの姿も多くてびっくりしたんだけど、こりゃありだわ。おっさんなのに格好良いわ。俺が若い娘でも THE COLLECTORS 好きになるわ。てか、そういう感性を若い頃からもってたいわ。

加藤ひさしが MC で「俺も(歳を取って)変わった?」とギターのコータローに聞くと、「うーん、よくわかんないけど、俺は今(の加藤ひさし)が一番好きだよ」と応えて加藤が照れまくっていたが、たしかに、今の THE COLLECTORS が一番格好良い。
これからも「その時の」THE COLLECTORS が一番格好良いんじゃないかな。

<追記>

なんとデビュー30年にしてついに、2017年3月1日に日本武道館にてワンマンライブが開催されるそうな。
「え?大丈夫なん?」とその話を最初に聞いた時にはびっくりしたが、いやあ、ライブを見たら「全然OKやん」て感じ。俺も行ければ行きたいわ。行けんけど。

行けるヤツは絶対行けよ(笑)
この土曜日(2/4)に広島上野学園ホールであった「JEFF BECK 広島公演」に行ってきた。
ジェフ・ベックのデビュー50周年記念「JAPAN TOUR 2017」である。

TOTO のライブを観に行った時と同じ高校時代の同級生・中年男子三人での観賞。

Tっしゃんとは岩国から車で一緒に行ったのだが、Sテは仕事の関係で、17:47に広島に着く新幹線で一人移動。18:30開演だったのだが、18:10頃に会場前でなんとか無事合流。そして俺らは高校時代のギターヒーローの一人であるジェフ・ベックにやっと会える喜びに興奮しつつ会場入りしたのであった。

20170204_jef.JPG
ざっと客層を見たところ、TOTO の公演では若い子の姿もけっこうあったんだけど、今回はあまり見なかったなあ。Sテが「歌舞伎なんかの客層と一緒」と言うてたが、まさにそんな感じ。俺らより上くらいのおっさん、おばはんがほとんどだった。

席は 1Fの 13列目。まあまあ前の方なんだけど、ステージに向かって左側の端の方であった。
ステージの端から左右に伸びている通路のような舞台。「花道」・・・とは言わないと思うけど、あれの端っこのあたりだった。
なので、あそこにジェフがファンサービスでだーっと駆けて来てくれたら最高!と思ってたんだけど。残念ながらスピーカー等で通せんぼ状態になってて、そこを使用する予定はないようであった、がっくり。

でも、舞台の右手(俺らの正面あたり)にジェフのエフェクターが置いてあったので、けっこうジェフはその周りに立っていることが多く、指運びなどもけっこうはっきり見ることが出来たのであった。

ま、ジェフ・ベックはピックを使わず親指で全て弾いてしまうので、とても真似なんかできる話じゃないけど(^^;
いやあ、ほんま、今回目の当たりにしましたけどね、あの親指だけで弾くの、凄いね(^^;
よくあんなクリアな音が出るわ。
まあ、ずっとトレモロアームを握った状態で演奏しようとするとああいう形にならざるを得なかったんだろうけど、それにしてもすごい。

それと、バックバンドのギターとベースが女性というのにもびっくりした。

ベースに関しては以前もタル・ウィルケンフェルドという素晴らしい女性ベーシストを世に出した実績がジェフ・ベックにはあるので、何か若いねえちゃんを連れてきてんじゃないか?とちょっと期待はしていたのだが、今回は十分な実績のある女性ベーシスト、ロンダ・スミスが参加していた。(事前にそういうの、全然調べてなかったもんで(^^;)
いやあ、もう、ドラムと一緒に素晴らしく重厚なリズムを奏で、ロンダで全然正解だったけど。

サイドギターのカーメン・ヴァンデンバーグはごく最近ジェフに見出された女性ギタリストらしく、まだまだ緊張と遠慮が抜けきってない感じだった。ジェフに合わせた高度なテクニックも見せていたが、ジェフの邪魔をしないように気を使いまくっているのが見ていてよくわかった。
まあ、ギタリストからしたら神様みたいな人だからね、ジェフは。そのバンドに入れてもらって初めてのツアーだと仕方ないか。

何はともあれ、時間が経つのをすごく早く感じた、そんな楽しいライブでした。
俺的には大満足。

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