音楽: 2014年3月アーカイブ

夢のような日々の2日めは、クラブクアトロ広島でのマイケル・シェンカーライブであった。

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MICHAEL SCHENKER'S TEMPLE OF ROCK ~BRIDGE THE GAP Japan Tour 2014~

これも、高校時代、MSG(Michael Schenker Group)を聴きまくっていた俺らには「え?マイケル・シェンカーが広島のクアトロに来るの?アリーナじゃなくライブハウス?それも広島?」という嬉しい驚きだった。
俺らが高校生の時、MSG の来日公演があったのだが、当然のように大阪の次は広島吹っ飛ばして福岡だったからね。
岩国から近い広島でマイケル・シェンカーが観れるの!!?と(笑)

ちゅうことで、今から 30年前。高森高校で一緒にバンドをしていた仲間二人(SテとTシャン)と一緒にクアトロに向かったのである。

岩国で二人をひろい、俺の車で広島まで行ったのだが、道中も当時聞いていたハードロックの話でテンションアップであった。一応、話が盛り上がってギター弾きたくてたまらなくなった時のために Pignose のミニギターも積んでたけど、それには誰も手を着けなかった(笑)当時と比べるとギターの腕もかなり錆び付いているからね(^^;皆の前で披露するのはもう少し練習してからだな(笑)

開場時間より少し前にクアトロに着いたのだが、既に開場を待つ人の列は、パルコ 10階の会場から、5階まで続いていた(^^;エレベータで10階まで上がったものの、そこから 5階まで階段を下りるハメに(^^;若干俺らの心に、「まあ、マイケル・シェンカーといえども、今、広島でそれほど盛り上がることもあるまい」などと油断があった。マイケル・シェンカーは今でも「神」であった。

そしてライブスタート!

クアトロは初体験の俺ら三人は、すっかり場所取りを失敗してしまい、1階の平らなところの一番後ろに陣取ってしまった。おかげで、つま先立ち、あるいは背の高いヤツの隙間から上手にステージを見るような職人技を強いられてしまったが、「おい!」と声をかければ「よお!」と手を振って返してくれそうな、ほんの数メートル前であの「神」が演奏しているのである。自然に頬も弛む(笑)

いやあ、前日に Char から「最近は枯れてしまってどうしようもないエリック・クラプトン」の話を聞いていたので心配だったが(それにマイケルは何度もアル中、ヤク中でおかしくなってるし(^^;)、もう、そんな心配はまったく必要なかった。そこには変わらず「神」の姿があった。

序盤、3曲目くらいで「Armed and Ready」、「Into the Arena」が演奏されたところで早くも俺らの興奮は最高潮に達し、四十代後半の肉体は悲鳴を上げる。

何せ、ライブ開始からほとんどつま先立ちだし、「あ、人間の首って、ここまで延びるんだ」というぐらい背伸びをして観ているのだ。
しかし、「神」を身近に観れる喜びが勝ったのか、最後までその姿勢をとり続けることが出来たのである。

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いやあ、マジ、マイケル・シェンカーが「1、2、3・・・」とドラマーに向けてカウントを取る声まではっきり聞こえる距離で、マイケルの指使いをしっかり観ることが出来た。もちろん、俺のギター演奏にそれが反映することはないが(笑)、非常に満足出来るライブであった。
SテやTシャンからは、また70~80年代のバンド、またはギタリストが広島でライブをやらないかチェックを怠らないようにと指示が出たので(笑)、「ぴあ」のサイトに思いつく限りのバンドを登録しておかないとな(笑)

でも、何度も言うようだが、本当にマイケル・シェンカーは「神」のままだった。
笑顔を浮かべながらステージの一番前まで来てギタープレイをするファンサービス、最高であった。歳を取ってからの日本ツアーといっても、まったく手を抜いてない。顔も若々しくて、本当に俺らを高校時代にタイムスリップさせてくれた。
「Doctor Doctor」が始まった時には軽く失禁した(嘘)

まあ、ボーカルのドゥギー・ホワイトは年相応に太ってて、若干「おいおい」って感じだったけど、ま、それもご愛敬だ。しっかり声は出てたしな。
そもそも、太った人間を非難する資格は俺にはない!(^^;

※ライブが終わった後の会場の写真はSテ君が撮ったものを使わせてもらいました。
3月上旬は実に夢のような日々を送った。

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最初は、Char のライブだ。
何と、シンフォニア岩国の多目的ホールであったのである。多目的ホールつったら、毎年、うちの息子たちのピアノの発表会をやってるステージやで。
そんなところで、あの Char がライブをしてくれるなんて・・・
何せ、Char は俺が一番好きな日本のギタリストである。その演奏を岩国で聴けるなんて夢か!!

Char 2014 TRADROCK TOUR

うちの弟と友人の三人で行くことになったのだが、弟もにわかには信じられないようで、「実際は、Char が一人だけでフォークギター持って出て来て、アコースティックライブだとか言って、やっつけ仕事していくだけなんじゃないん?」と。
まあ、確かに、翌々日には BLUE LIVE 広島でライブの予定である。広島に行く途中にちょっと寄って小遣いかせいでいくつもり・・・と俺らが思ってもしかたあるまい。だって「Char が岩国でライブ」なんて、マジで信じられんわ。

会場に入ると、俺らの心配は的中した!
なんと、ステージの上には、椅子と、ちょうどそれに座りながらギターを弾いて歌うとベストな位置にマイクが・・・完全にフォークグループのコンサートという様相を呈している・・・

「アニキ・・・やっぱりアコースティックライブなんじゃないん?俺は Char のチョーキングを観に来たんじゃけど・・・」
「だ、大丈夫だ。ドラムセットもあるし・・・あ、ほら、ステージの袖に、ムスタングを持ったボーヤが・・・」
「いや、アニキ、あっちの袖にはアコギ持ったボーヤが・・・」
「あわわわわ・・・」

と、不安に打ち震える俺たちの前に出て来た Char は・・・やっぱりアコギを手にしていた。
ドラムの古田たかし氏はコンガを、ベースの澤田浩史氏はコントラバスを手に Char に続く。

「やばい!アニキ、Char のチョーキングが・・・」
「俺だって Char のアーミングを堪能したかったわい!」

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しかし、そんな俺達兄弟の不安は杞憂であった。
アコギだろうがなんだろうが、ギターを手にした CHar は Char 以外の何者でもなかった。
チョーキングだってバンバン極めながら高速フレーズを奏でていく。トレモロアームをぐあんぐあんは無かったけど。

また、Char が高校生の時に、萩~津和野~岩国~宮島~広島と修学旅行でまわったという話も出てきて岩国市民の Char 親密度も急上昇(笑)
「友達に『チャー坊、広島の不良になめられたらいかんから、修学旅行の時はリーゼントにしてきてくれ』と言われて、悩んだあげくに長い髪を切り、リーゼント頭で錦帯橋の前でウンコ座りしている写真がある」という黒歴史の披露もあり、「錦帯橋の前で Char が!」と岩国市民の心を鷲づかみであった(笑)

「やっぱ Char は最高じゃのお!」
「うん、でもアニキ、やっぱりエレキの演奏が見たいで」
「う・・・うむ。まさかこのままアコースティックライブと、楽しいMCだけで終わるなんてことは・・・」

そんな若干の不安も内包しつつ、夢のような一時間が過ぎていったのであった・・・

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