子供たちのこと: 2005年3月アーカイブ

幼稚園で、園児たちがそれぞれお店屋さんと買い物客に別れて「買い物ごっこ」をするという行事がある。去年は、うちの息子は売り子をやったんだそうだ。わしは嫁さんが携帯で撮ってきた動画を見ただけなんだな。んが、今年は嫁さんがインフルエンザで倒れたため、わしが(ちょうど時間が空いていたし)参観することになったんである。

しかし、まあ、うちの息子はほんまに立ち振る舞いがわしに似て来たのお。(笑)

なんか、園児が書いた絵の魚(クリップ付き)を釣り上げて購入するという、釣り堀なのか、エキサイティングな魚屋なのかわからない店が出ていて、息子は最初にそこで買い物をしたのだが、お金を払ったのになかなか竿を手にすることが出来ない。後から来たガキどもが手を伸ばし、息子にわたる前に取っていってしまうのだ。そのうち、店員の園児も、うちの息子から金を受け取ったことも忘れて、どんどん他の子に渡すようになっちゃうし。うちの息子は何度も手を伸ばし、そのたびに竿を手にすることが出来ず、困ったような笑いを浮かべながらも、何も言わず自分の目の前で他の園児に取られていく、いや、盗られていくと書くべきだな(笑)。その竿を見つめているだけなのである。

切ない。切なすぎる。わしも、よく食堂なんかで店員に存在を忘れられるのよ。(笑)

そのうち、先生なのか手伝いの父兄なのか知らないが、手を伸ばすうちの息子におばはんが「もう、お金を払ったの?」と疑いの声をかけてけつかる。

もう、居ても立っても居られず、わしは店員の園児の肩をガシっとつかみ、「ねえ、あの子(うちの息子)がお金を払ったのに竿をもらえてないよ」と伝えたのだが、やっぱり馬鹿だ、こいつ、この店員役の園児。きょとんとした顔をしてやがる。てめえがさっき金を受け取っただろうが・・・。救いようのない馬鹿だお前は、とほほ。

まあ、なんとかこの後、うちの息子も竿を手にすることが出来たのだが、今度はなかなか魚が釣れないのよ。

もう、わしは再び居ても立っても居られず、こんどは息子の手をガシっとつかみ、「こうやって、糸を魚の先に落として、こうやって這わせながら引っ張ってくりゃあええんよ。」とレクチャーしてしまったよ。周りの子が、「なんじゃ、このおっさん」という目で見てたね。この親馬鹿のことを。(笑)

だって、なかなか釣り上げられないにぶいところも俺そっくりなんだもの。切なくて、切なくて。(笑)

ま、順番を守らずに、横の方から竿を強奪していく遠慮の無い馬鹿園児よりはよっぽどマシ・・・というか、うちの息子は天使だね、そういう盗人根性の子供達に比べると。

ああ、しかし、精神的に疲れます。参観は。(^^;

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