狩猟: 2016年3月アーカイブ

先週も、氷室の箱罠(小林の上のやつ。赤土のところじゃない方)に猪(50kg メス)が一頭かかっていたそうで、親父と弟で止め刺しをしたそうだ。

使ったのは「止め刺し用の槍を自作」というエントリーで書いた、俺の自作の槍。

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猪の喉元に刺して一発で仕留めたみたいだけど、その時に猪が騒いで檻の鉄柵を支点にして呆気無く槍は曲がって折れてしまったらしい・・・(^^;

強度が心配だった「100円ショップの刺身包丁を利用した刃の部分」は折れなかったようだ。
先に棒の部分が折れちゃったので、刺さった刃の部分にはそれほど力がかからなかったと思うし。

いやあ、ステンレスポールもアルミポールも猪用の槍には強度不足やね。

水道管とかに使う鉄のパイプがええかの?と思うんだけど、弟は「反対に刺した後は折れてくれたほうが、猪が騒いで鉄の棒を振り回されるより安全かも」と言うてた。それも一理ある。
「山賊ダイアリー」でも、猪に刺した槍の柄の部分が主人公を直撃するシーンがあったな(笑)

まあ、この槍は原価 1,400円なので、使い捨てにしてもいいくらいだし(笑)

水道管に使う鉄パイプはナフコとかじゃ売ってないので、専門の鋼管屋に行かんといかんのかね?それも面倒臭いな。

とりあえず、アルミパイプの折れたところを木の棒かなんかで継いでおこう。
3/13の先週日曜日。

大型獣猟の先輩であるK5君にお誘いいただいて、長門での鹿の巻き狩り猟に同行させていただいた。
もちろん鹿狩は初めて。

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玖珂IC近くのコンビニで、K5君とお父さん、それとOさんの三人と落ち合い、高速道路で一路長門へ(俺はOさんの車に同乗させていただいた)。
一時間半ほどで長門市真木地区に到着。この地区で害獣駆除として鹿を狩られているグループに混ぜていただくのだ。

俺は初参加だったので簡単に自己紹介させていただき、皆さんが準備をされるのを側で見ていた。
長門の皆さんは俺の親父くらいの年齢なのだが、実に元気である。狩りに出るのが楽しくて仕方ないという風だ。

鹿は猪と違って、出る時には本当にわらわらと数が出てくるそうである。
K5君からもありったけの大型獣用の弾を持ってくるよう言われていたが、残念なことに持ってるのはスラッグ弾 5発だけだ(^^;
「10発くらい撃つことありますよ」と言われたんだけど、前日弾を買いに行く暇がなかったので、とりあえずこの 5発だけをベストのポケットに突っ込んでおく。
足りなくなったら諦めよう。

・・・ま、結論から先に言っておくと、この日の俺に発砲機会は一度も無かったけど(^^;

久しぶりの猟だったので、色々忘れ物も・・・

  • 意外に現地は底冷えする寒さ。ネックウォーマー忘れたので、白い「いろり山賊」のタオルを首に巻いたら、それはNGとOさんより注意を受けた。白いものを首に巻くと、鹿の尻と見間違えてしまうことがあるのでやめなさい・・・ということ。もちろん、見間違える人もそうそうはいないが、誤射の原因になりそうなことは極力さけるのがマナー。
  • 長靴を忘れてしまった。ちょうどOさんと足のサイズが一緒だったので、予備で積まれていた長靴をお借りした。前日の夜少し雨が降ってたせいで山の中は泥濘んでいるところも多く、けっこう汚してしまった。申し訳ありません。
  • 無線機のイヤホンを忘れてしまった。車には積んでたんだけど・・・(^^;無線の音を山に響かせるわけにいかないから、一応、ボリュームを極限まで小さくしてたんだけど、小さくし過ぎて実は何も聞こえてなかった(^^;←アホ

次回はしっかりしなきゃな(^^;

午前と午後、一度ずつ出猟したのだが、上に書いたように発砲機会は無し(^^;

午前はあれでも俺が射手として待ってた場所の近くを一、二度勢子の犬が吠えながら通っていったんだけど(少し離れたところで待ってたOさんは、犬に追われる鹿を一度だけ目撃)、午後にいたっては犬の鳴き声すら一度も聞かず(^^;

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森の中は、小川の水の音と、キツツキが木を打つ音、小鳥の声くらいしか聞こえない。
背の高い杉の木が生い茂り陽もあまり当たらない場所でただただ獲物が現れるのを待つのである。
しかし、この日は若干腹の調子が悪く、放屁をするとあたり一面に得も言えぬ悪臭が立ち込める。それが俺のところに鹿が現れなかった原因だろうか?(笑)

まあ、それは冗談で、結局この日は犬が鹿を追うこともほとんどなく、稀に見る出現率の悪い日だったようである。

朝、犬を入れる前に、駆除隊の隊長が「雉撃ち」(笑)をしている最中に偶然出くわしたオス鹿を撃たれたのが唯一のこの日の猟果であった(^^; 80kg はありそうな大きな鹿だった。

巻き狩り猟を始める前の、皆がスタンバイしている最中の出来事なので、果たして我々の成果にしてしまっていいのか微妙だが(^^;、まあ、一応「この日の巻き狩りの獲物」ってことで(笑)

またリベンジしたいのだが、もう、今期の参加は難しいかなあ。この三連休は色々用事があって無理なので、もうあと一回しか週末ないもんなあ(^^;
出来ることなら、「わらわらと出てくる鹿」を見てみたいもんである。

<追記>
Oさんに聞いた話だと、3/19(土)は朝から 4頭獲れたそうである。うーん・・・やっぱ、俺が行った日は特別不猟な日だったのね(^^;
先週の土曜日。罠で獲った猪にトドメを差す槍を自作(笑)

一応、親父が作った「ステンレスの物干し竿の先に包丁を取り付けた槍」があったんだけど、前回、Oツカさんの家の上の罠に 80kgのメス猪がかかった時に柄の部分が猪の抵抗でひん曲がってしまった。
その 3日後に、赤土のところの罠(墓の上の罠)に 50kgのメス猪がかかった時には、先の包丁が抜けてしまったらしく、急遽弟のナイフを括りつけて止め刺しをしたらしい(^^;

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ということで、ちゃんとしたのを作ろうかと、朝からナフコにでかけ、アルミパイプと刃先を固定するためのボルトを購入。それから近くのダイソーに行って、108円のステンレス製刺身包丁を買ってきた(笑)
180cmのアルミパイプが 1,200円ほどしたが、ボルトは数十円。結局材料費は 1,400円ほど(笑)
ステンレスのパイプが曲げられてしまうのにアルミで大丈夫なのか?という話だが、ナフコで比べてみると、アルミのほうが柔軟性があるようで良くたわむ。そのほうが折れにくいような気がしたのでアルミパイプにした。

余談だが、その場でたわみ具合などを見つつパイプを選んでいるところを学生時代の同級生・クラモンに見られてしまい恥ずかしかった(^^; 「槍の材料」を選んでるところを見られるのはねえ(^^;

家に帰って、バイスについたアンビルの上でパイプの先を叩いて平らにし、そこに包丁の刃だけ(柄は親父が削りとってくれた)差し込んで更に叩く。もちろん銃刀法で刀剣扱いにならないよう、刃の部分は15cmより短くなるように位置調整しつつ。これでも一応固定されているが(パイプの直径より刃の幅の方が広いので奥に入っちゃうこともないけど)、猪を刺すとさすがにこれでは先が取れてしまう恐れもあるのでボルトで止めるための穴を開ける・・・が、これが大ごとだった(^^;

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俺も親父も弟も、我が家には鉄用のドリル刃しかなくて、これだとステンレスになかなか穴が開かない。
それでもかなりの時間をかけて、やっと細い穴が開いたので、ボルト止めは諦め、鉄板用のビス(先がドリル刃のようになったセルフドリルネジ)を無理やりねじ込み(これもきつかった(^^;)、先をサンダーで削ってからハンマーで叩いてカシメにした。

まあ、これで良い感じになったんじゃないの?

ただ、この槍を作ってからまだ猪がかかってないので使用テストはしていない。

ちなみに、この槍は届け出の必要な刀剣にならないよう刃渡りが15cmより短く作っているのだが、銃刀法で「正当な理由がなければ刃渡り6センチ以上の刃物を携帯する事を禁止」となってるので、普通の人は家から持ち出すことはできない。うちは、俺と弟が狩猟免許を持ってて害獣駆除もやるので、その目的(正当な理由)のためなら持ち歩いても良いのである。

なので、「うちの鬼嫁がぐだぐだうるさいんで、刺し殺してやるから槍貸してくれ」とか言うてきても貸せませんのであしからず(誰に言うてる?(笑))
この火曜日の夜。
今度は俺が「墓の上の罠」と呼んでいる箱罠に 50kg のメス猪が入っていたようだ。

弟が「氷室の赤土の横の罠」と呼んでいる、氷室ヶ岳の麓のうちの山に仕掛けている箱罠だ。
今期、これでこの罠に猪が入ったのは 3回目で、一度親子 3頭がまとめて入っていたことがあったから、この罠だけで 5頭獲れたことになる。

去年は(俺は罠免取ってなかったのでノータッチだったが、親父や弟から聞いたところによると)まったく箱罠に猪が入らず、3月の終わり頃にこの墓の上の罠に親子 3頭が入ったのが唯一の猟果だった。

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それと比べると今期は 3基の箱罠で計 7頭獲れているので倍以上の成果だ。

まあ、年に何十頭も獲る人から見たら誤差の範囲とか言うかもしれないが、今期は親父、弟、俺の三人でけっこうこまめに餌の糠を交換したり、寄せ餌をまいたり、蹴り糸を工夫してみたりしたからな。
昨日かかった罠は、俺が蹴り糸として仕掛けてた黒い釣り糸が切られてたんで、弟がとりあえずその辺にあった銀色の普通の針金を蹴り糸にしてたんだけど、それでもかかったから「蹴り糸なんて、何でもええんじゃないん?」と弟が言うてたけど、要は魚釣りと一緒で「食いが渋い時にどれだけ釣れるか」という問題なので、なかなか猪が入らない時はやっぱり色々試してみる必要があるだろう。

今期も、11月の猟期の始まりから年始まで、罠に全然猪がかからなかったが(実際には1回俺のワイヤーの作り方が悪くてトリガーからうまくワイヤーが抜けなくて逃げられたケースがあったが(^^;)、この「渋い時期」にもコンスタントに猪が捕れるよう工夫していかないとな。
この土曜日の朝。別東地区のOツカさんちの上に置いている箱罠に、今期初めて猪が入った。

80kgは優に超えていそうな良いサイズのメスだ。
こりゃ、肉も美味そうやねえ。

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一緒に箱罠の管理をしている弟が遠出していていなかったので、親父と二人で対応。

いやあ、最初現場に着いた時、罠の中に巨大な猪が悠然と立っているのが目に入って、何か神々しさすら感じたからねぇ。シシ神様やぁ(笑)
いや、ホント、罠の檻の大きさとの対比で、でっかい個体だってのはすぐわかったからね。

ちゃんと測らなかったんだけど、俺の見立てでは「80kgオーバー?」って感じで、親父は「100kgあるかもしれんで」とか言ってたけど、まあ、〆た後で車までひっぱり上げた感じだと、やっぱ 80kgちょっと超えくらいかなあ。
どっちにしても、箱罠で獲れた猪としては、今期最大サイズであった。
しかもメスだから、肉も固くなくて美味そうやなあ。

親父がステンレス製の物干し竿の先にチビた包丁を取り付けた手製の槍で一突きにして止め刺ししたんだけど、刺した瞬間に猪が暴れたのでステンレスの竿は簡単にグニャッと曲がってしまった。
俺も槍作ろうと思ってたんだけど、やっぱ棒の部分は鉄パイプとかじゃないと強度的に厳しい?ガス管みたいな奴で。でも、先に刃物を取り付ける加工は面倒くさそうやなあ・・・

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結局、今回は親父が一刺しで仕留めたんだけど、やっぱガタイがでかいんで相当血が抜けてもなかなか猪も弱らなくて、一回、待ちきれなくなった親父が生きたままロープをかけようとして扉を開けたら凄い勢いで飛び出して来て、慌てて俺が全力で鼻っ面を蹴りあげてまた檻の中に戻したんだけど、メスだから牙は外には出てなかったんだけど、蹴った時に俺の親指の付け根あたりに牙が当たって痛かったわあ(^^;
猪の皮膚、長靴(普通の長靴より重ね合わされているゴムの枚数が多い)越しでもジンジン痛いほど。
そりゃ、こんな牙で突かれたら「死ぬこともある」って納得やわぁ(^^;

冒頭に書いたけど、この罠、今期初めて猪がかかった。

今まで、罠から数メートル離れた田んぼなんかには足跡や鼻で掘り起こした跡があるのに、檻の周りには全然近寄った形跡がなくて、数週間前から罠と田んぼの間にも餌を撒いて寄せようとしてたんだけど・・・

金曜日に、弟が餌の糠を追加した時に、山側から檻まで寄せ餌を撒いたみたいで、今回はまんまとそれに引っかかった形だな。
やっぱ、寄せ餌は絶対必要やね。
猪は鼻がいいから罠の中に置いた餌にも遠くから気づくけど、警戒心があるから簡単に罠の方まで来ないよね。そこで、寄せ餌を撒いとくと、それをちょこちょこ食いながらうっかり罠に・・・というのがあると思うのよね。

そうそう。この間"箱罠の「釣り糸」を「釣り糸」に(笑)"というエントリーで「蹴り糸に使ってる黒い針金、太すぎて猪に警戒されてんじゃね?」って書いたんだけど、ここはその黒い針金だったんで、まあ、でかい猪なら問題ないってことなんだろうな。
黒い針金がちょっと曲がってたのにトリガーが引かれなかったのは、やっぱ単に引っかかったやつが狸かなんかだっただけってことなのかもなあ。

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