子供たちのこと: 2023年3月アーカイブ

ええと、最初に言っておきますが、俺は周防大島高校になんの恨みもないし、過疎化の進む地域に立つ県立高校として、玖西地区の高森高校とともに手を携えていければと考えてもいる。

だから繁吉教育長にも「ハワイとの連携で実績のある周防大島高と、オーストラリアへのホームステイで英語を学ぶという取り組みをしている高森みどり中が手を取り合って、自分にあった学びの場を選択できる山口県の英語教育の拠点としていくのはいかがですか?」と提案もした。

まあ、繁吉教育長の回答は「高森みどり中は廃校にします」「周防大島高は独自にハワイとの連携を強めていくので、高森みどり中などとの連携は必要ありません」「とにかく高森みどり中は廃校にします。もうそういう計画なんだから絶対廃校にします。これは覆ることはありません。計画したんだから絶対廃校にします。」というものだった。笑えるよね(笑)

まあ、そういうことで、前に別のエントリーにも書いたと思うが、俺は10年くらい前にお袋が自宅をリニューアルするタイミングで周防大島への移住を勧めたこともあるし、釣りのために一年間、ほぼ毎週周防大島に通ったこともある。周防大島シンパだ。

だから、重ねて言うけど、別に周防大島町や周防大島高校をバカにするつもりもないし、これからの発展も祈っている立場だ。

しかし、今回出てきた山口県立大学付属高校設置の話については、周防大島を巻き込んだ山口県の教育界の闇が見え隠れし納得できるものではない。

高大連携の一貫で、周防大島高で県立大の出張講座を受けた生徒は大学に推薦入学できるようにする、大学の単位も与える・・・という形にこれから周防大島出身の柳居県議会議長と繁吉教育長の二人三脚で進めていくつもりのようだが(それだとさすがに周防大島への利益誘導があからさまなので、他に三校対象を作っているが)、「え?なんで周防大島高校に?」という疑問は山口県民なら誰もがもつことだろう。

周防大島高校は島内からの進学者だけでは定員を確保できないのが明白なため、山口県内の高校としては珍しく県外からの生徒も積極的に募集しているが、今年も定員割れである。

県教委(繁吉教育長)は高森みどり中学校を廃校にする理由として、県議会において「岩国高校付属中ができることによって、高森みどり中が定員割れするという具体的な根拠はありません。県内の児童数が減るのでその可能性はあると考え、早めに廃校に向けて動いています」と回答しています。そして最後には「県内の子に、よりレベルの高い教育を受ける機会を提供するためです」というお得意の意味不明の言葉で〆ました。

「根拠はないけど念のために???」とさすがに俺たちは愕然としました。(また、この話は別のエントリーでも書きます)

では、なぜ、「生徒数も少なく、今後も子供の数が減るので増える見込みもない」「島外からの通学も不便」な周防大島の学校を高大連携の対象とし、将来県立大付属高校の転換も噂されるような動きを柳居議長、繁吉教育長はされるのでしょうね?
それ、山口県下の多くの子供たちにはまったくメリットないですよね?
周防大島高校にこれだけのテコ入れをするのなら、「子供の数が減るので今後定員割れする"可能性"がある」というだけの理由で「既に県東部の児童の進学先として確立されている」高森みどり中を廃校にすることに矛盾が発生しますよね?

下松・熊毛などの県東部の子を受け入れ、一度も定員割れしたこともない高森みどり中を廃校にして、県下の多くの子供たちの進学の多様性というメリットを奪っておいて、生徒数の少ない(県下の多くの子供たちのメリットにならない)周防大島高校に「県立大進学が有利になる」ための配慮をするのもおかしいですよね?

矛盾だなあ・・・。これって、一番迷惑なのは周防大島の子たちじゃないですか?自分たちの教育が権力者による黒い金で賄われている・・・って、俺ならいやだな。

結局、高森みどり中の廃校という「無理手」を強引に進めるから、こうして皆が不幸な思いをするんですよ。まったく、今の県のトップはダメダメですね。

もうすぐ、県議会議員選挙が行われます。山口県の人には、ぜひ高森みどり中廃校問題から、今の山口県の教育行政を覆う闇を知っていただき、胸を張って山口県民だと言われる県に変えていくための一票を投じてほしいと思うんですよね。

以前、「高森みどり中学校の存続を求める会」では「周防大島町に県立大付属中を作るための布石として、周防大島町を地元とする県議会議長と教育長が高森みどり中の廃校を画策したのではないか?」という趣旨の質問をして、「県立大附属中学校を作る予定はない」と回答を得ていました。ひとつの悪の企みがこれで消えたのは喜ばしいことでした。
しかし、その後、県議会での「(県立大学付属高校を設置し)高大連携教育を推進するのは大変重要な取り組み」という教育委員会の回答や、来年度、高大連携に関する教育委員会の予算が計上されている点などから、「そろそろ、あの二悪人が『周防大島に県立大付属高を設置します』と言い出すぞ」と俺たちも噂はしていました(笑)

現在、山口県立大学は、自治体・企業・高校等と「包括連携協定」というのを結んで、地域の活性化、学生・生徒の資質向上などを目的とした活動をしています。
この「包括連携協定」と「県立大付属高校の設置」の件はまったく関係はないんですが、俺が危惧しているのは、この「包括連携協定」を(拡大解釈するなど)利用して「地元への利益誘導だけ」を考える、例えば県議会議長とか教育長レベルの権力を持った悪党が出てこないかということです。

もちろん、今の県議会議長や教育長がそういうことをするのでは?という話ではありません。
例えば周防大島町と周防大島高校が同時に県立大と「公大高連携」という形で協定を結んでいますが、その周防大島町から、県議会議長や教育長という権力を持った人間が出てきて、「周防大島町は自治体と高校が同時に県立大と協定を結んでいる唯一の地域だから、周防大島町に県立大付属高を設置するのが良い」というとんでもない話をゴリ押しするのではないか?という懸念です。

俺は周防大島町は好きだし(2年前は毎週末は周防大島にいたくらいでね)、別に揶揄するつもりもないですが、例えば客観的に考えて、その他の県立大と地域連携協定を結んでいる美祢市、山口市、防府市、長門市と比較して、周防大島町が交通の便など生徒の利便性の面から見て「新しい学校を作るに相応しい場所」ですか?

また、既存の学校を県立大附属高にすると考えるなら、高大連携を行っているその他の学校「野田学園高等学校」「華陵高等学校」「宇部高等学校」と比較して、「周防大島高等学校」に何らかのアドバンテージがあると思いますか?ないですよね?
鉄道も高速バスも停まり、1桁国道沿いに建つ「高森高等学校」の方が100倍適してますよ(笑)

もう一度書いておきますが「包括連携協定」と付属高校の設置の件には何の関係もないですからね。

これから山口県民はしっかりこの「山口県立大学附属高校設置」の件に関して注視しておく必要があります。
もし、その場所が周防大島町に決まったら、それは山口県の政治と教育行政がいよいよ崩壊するその幕開けとなります。山口県が日本の中の「腐ったみかん」になる第一歩ですね。(みかんの産地だけに(笑))
俺が怒り狂っている思いばかりを書いたのでは、「地元のやつが、正当な理由と手順で決まった廃校計画に文句を言って騒いでいる」という阿呆な認識をされるバ・・・純粋な方もいらっしゃると思うので、とりあえず簡単に昨日の山口県議会での、井原議員と繁吉教育長(代弁:木村副教育長)のやり取りをまとめました。

これを見ても、「正当な理由と手順」で県立高森みどり中学校の廃校が計画されたと思いますか?

ちなみに、俺も仕事をしながら中継を視聴していたので、漏れや間違いがあるかもです。そういうのはどんどん指摘ください。

あと、答弁に「※※未来の子供たちのために進めるしかない※※」と書いているのは、ぐだぐだなんか説明して、最後にお得意の「未来の子供たちのために苦渋の選択をした」でまとめたものです。上に書いたように、仕事しながら聞いていたので、この辺も間違いがあるかもしれないのでご指摘くださいませ。

<山口県議会令和5年2月定例会 井原議員と県教委問答まとめ>
(井)・・・井原議員 (教)・・・木村香織副教育長

(井)高森みどり中学校の募集停止は検討協議会の中で議論されたのか?

(教)具体的に校名を出して議論はしていない。

(井)「県立高校再編整備計画」に高森みどり中学校の募集停止を入れたのは専門家の意見があったからか?

(教)教育委員会独自の判断で入れた。

(井)岩国高校付属中のクラス数と定員は?

(教)まだ詳細は決まっていない。

(井)岩国高校付属中の設立で、県外流出をどの程度解消できると考えているか?

(教)具体的な数字はない。

(井)高森みどり中学校を設置した目的と実績についてどう評価しているか?

(教)評価はしている。

(井)成果を上げている学校を廃止することは、県教育行政の否定ではないか?

(教)※※未来の子供たちのために進めるしかない※※

(井)高森みどり中を募集停止にする理由が県立中を隣接して2校運営できないというのは納得できない。本当の理由は?

(教)※※未来の子供たちのために進めるしかない※※

(井)地域関係者の理解は得られていると思うか?

(教)※※未来の子供たちのために進めるしかない※※
(パブリックコメントの話をしていたが、賛成意見と反対意見をひとつずつ紹介し、まるで意見が拮抗しているかのようなミスリード。実際は大多数が反対意見)

(井)20年成果を上げ続けている学校の存続問題を拙速に決めるべきではないだろう?

(教)※※未来の子供たちのために進めるしかない※※

(井)現場の教師の戸惑いも大きいだろう。認識しているか?

(教)校長から話を聞いて認識している。

(井)一度でも、教育長・副教育長が高森みどり中学校を訪問して、教師や生徒から意見を聞いたのか?

(教)若い頃に何度か訪ねたことがある。 ←そんなこと聞いてない

(井)岩国高校付属中ができたら、高森みどり中が定員割れするという根拠はあるのか?

(教)具体的な数字による根拠はない。可能性はあるということ。だから先手を打って廃校にする。

(井)地域の理解を得ないまま、県教委が勝手に学校を廃校にする権限があるのか?

(教)※※未来の子供たちのために進めるしかない※※

これらの問答に対する俺の考えは折々に書いて行こうと思うが、一番衝撃的だったのは「みどり中が定員割れして立ち行かなくなるという具体的な数字(予測)は無いが、可能性はあるので今のうちに早めに廃校にしていく」という趣旨の県教委の発言ですね。

可能性って・・・それを言ったら、岩国高校付属中だって成果を出せない可能性はあるんだから、学校は作らないという結論にならないかい?

いや、マジで、これでも「教育委員会が山口県の教育の未来を考えて決めたこと」と信じられるバ・・・純粋な人がいたとしたら、山口県はもう終わってますわ(笑)
いずれ、県議会の中継動画が公開されるようなので(4、5日先?)、そこで俺の言ってることが間違っているかどうかは確認してほしいんだけど、とりあえず 3/1(木)の山口県議会令和5年2月定例会での 井原寿加子議員(岩国市・和木町選挙区)の一般質問の話。

いやあ、子どもたちのための、井原議員の心のこもった発言には感謝の思いしかありません。我々が何度も山口県教育委員会・繁吉教育長に対して質問して、適当に煙に巻かれていたことを、きちんと議会で質問していただいたのは大変ありがたかったです。

一方の繁吉教育長以下教育委員会。議会での答弁も相変わらず「煙に巻こう」という思いがダダ漏れになってて、もう、こういうのは繁吉教育長の人間性の問題なんでしょうね。そういう人が教育行政のトップに立って良いものなのかどうなのか・・・
まあ、そのあたりの判断も、ぜひ議会中継の動画が公開されたら、皆さん自身で判断してください。

で、本題に入る前に、一番県教委の答弁で俺が何より腹が立った発言。指摘された問題に正当に答えることができないとき、それをごまかすために最後に「将来の子供たちのことを第一に考え、計画を進めています」って言うのよ、木村副教育長が。ほんとに、これ、ちゃんと答えられない質問されると必ず使うのよ。

これに騙されて、「今騒いでいる保護者や子供たちは、今の自分の利益のことだけ考えていて、教育委員会は冷静に未来の子供たちのことを考えている。だから教育委員会の言ってることは正しい」と思ってしまうバ・・・いや、純粋な人が一定数いらっしゃるようで(笑)

あのですねえ、これ、全部ウソだから。
なぜなら、将来の子供たちの「進学の自由、多様性を奪っている」のが現在繁吉教育長の独断で進められている(これは今回の議会で明らかになりました)高森みどり中学校の廃校計画だからです。

俺のもとには、熊毛や下松のお母さんたちから「子供の進学先のひとつとして県立中(高森みどり中)を考えていた。しかし、(岩国高校付属中になって)30分通学時間が伸びるのでは難しい。」という声が届いています。地元中学校に色々な理由で進みたくない(いじめなど、無視できない理由もあります)子に今まであった「選択肢」を、県教委は奪おうとしているのです。なにが「未来の子たちのために」だ!(怒)

下らないプライドや自己保身のために、誤った方向に進む道程を修正できない繁吉教育長が、一番言い訳に使ってはいけない言葉ですよ。「未来の子供たちのために」は。

いかん、いかん。腹が立って文章が長くなってしまった。

というわけで、続きは別エントリーで。まだまだ山口県議会の話はつづきます。

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