キャンプ: 2018年4月アーカイブ

さて、電気毛布無双を熱く語った(2)からの続き。

今回もうひとつ大活躍だったのは Snow Peak のちゃぶ台。
仕事仲間のW■さんから譲ってもらった品。
実は、今までキャンプに持ち込んだことがあまりなかったんだけど、今回は食事なども全部テントの中で済まそうということでチョイス。実際、他のテーブルは一切持っていかなかった。

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両隣の人たちが楽しそうに外でBBQなどしている時に、我が父娘はテントの中でちゃぶ台の上にまな板を出して野菜をざくざく。この日の晩飯は娘のリクエストで「もつ鍋」。安堂畜産のミックスホルモンを 500g.。キャベツとニラとエノキ。油揚げもいれようと思ってたのに忘れてた。
薪ストーブもガンガン焚いて、熱々のもつ鍋をつつく。ビールも進む~(笑)なんか家で晩飯食ってるようにリラックスできるわあ。

いやあ、ほんと、ストーブをガンガン焚くとテント内は暑いほど。若干「アイロンをかけたとき」のような匂いがして一瞬焦ったが、後日テントを確認すると、まったく焦げのようなものもなく問題なかった。

ホンマ製作所の時計2型薪ストーブの弱点は微妙な燃焼調節ができないところだなあ。
一応、薪投入口の下に空気取り入れ口があって、ここを開け閉めして薪の燃え具合を調整するんだけど、「ひと晩中トロトロ燃やす」というのができない。

これ、ストーブがまったく蓄熱しない薄いベコベコの金属製だから仕方がないんだと思う。

薪と言うのは、複数の薪が「お互いに熱しあい」燃焼するのだ。薪ストーブの中で薪一本でも燃えるのは、「ストーブ本体が蓄熱し、もう一本の薪の役目をする」からであり、ホンマ製作所の時計2型は「薪がトロトロ燃える」状態ではすぐに本体の温度が下がってしまい、その役目を果たせないというわけである。
これは、他のキャンプ用のストーブ(何万円もするものもあるけど)でも一緒だと思う。
「ひと晩中トロトロ燃やす」ことは、鋳造製の糞重いストーブにしかできないのである。

ということで、朝はストーブの熱のない、極寒の世界だ。
テントの中も零下(-5℃くらいだったかな)である。

すぐに薪ストーブに火を入れる。
薪に火を着けるのは実に簡単。
まず、薪には鉈などで細かく傷を入れておく(やらなくてもいいけど、やったら全然火の着きが違う)。そして、二本の薪をストーブの中に並べ、投入口側に新聞紙や細く割った薪の切れ端、針葉樹の皮などの火口(ほくち)を並べ火を着ける。
投入口の扉はすぐに閉め、空気調整口を全開にする。
これで、火口からものすごい勢いで薪に火が向かい、あっという間に薪に火が着く。

ストーブでテントの中が暖まってくると、娘がのそのそと寝袋から出てくる。
俺はすでにストーブの上に置いて暖めなおした「もつ鍋」のスープに、ちゃんぽん麺を投入しむしゃむしゃと食べている。
さらに、前日の昼飯用に買ったホットドッグがクーラーボックスの中で冷えていたので、これをやっぱりストーブの上で焼いてむしゃむしゃ。朝から食欲全開である。
娘は非常用に買っていたカップヌードルが食べたいという。それじゃあとストーブで湯を沸かす。

いやあ、テントの中の薪ストーブ、ええわあ(笑)

まあ、そんな感じで娘も凍死することもなく、雪を満喫できたキャンプなのでありました。

最後にこれだけは言っとく。電気毛布無双(笑)
雪中キャンプの話(1)は、「10万円もしたアルヘイムに煙突用の穴を開けることの葛藤」を語っただけで終わってしまったので、今回は実際のキャンプの話を。

これから雪中キャンプをしてみたい!って人に少しでも参考になれば・・・と思わなくもないのだけど、ま、特に参考にならない話をだらだらと記憶を辿りつつ書きます。

今回キャンプの地に選んだのは「大鬼谷オートキャンプ場」。多分、中国地方の中で、上級者キャンパーに一番愛されているオートキャンプ場ではないかと思う。もちろん異論は受け付けますが(笑)

広島でも冬場に利用出来るキャンプ場は他にもあるが、大鬼谷の魅力はなんといっても「雪」だろう。庄原市高野町というところは広島の豪雪地帯だからな。冬場はいつ行っても雪がある。
娘に「冬キャンプ行こう」と誘ったらすぐに「行く行く」と答えが返ってきたので、「え?そんなにキャンプ好きじゃったっけ?」と思ったのだが、「雪で遊びたい」という娘の言葉に、「やっぱ雪だよねえ」と。反対に、雪の無い冬キャンプは、娘にとっては「寒いだけ」で行く価値はないんだろうなあ(笑)

ちなみに、ネットで予約を取ろうとしたら、オートキャンプ(電源付)サイト以外は予約でいっぱい。×マークがついている。電源もなにもないフリースペースのサイトも予約済みになっている。
「ほほう。やっぱ雪中キャンプするようなツワモノは電源サイトなんか借りんのやなあ」とか「雪中キャンプってけっこう人気なんだなあ」とか思ったんだけど、実際は電源サイト以外は雪で埋まって使えないためであった(笑)

俺らがキャンプをした日は、俺らを入れて4組ほどがテントを張っていた。他にはツリーハウスに 3組くらい。決して、「雪中キャンプってけっこう人気なんだなあ」というほどの人気ではないな(笑)

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で、チェックインしたら早速テント設営。
他のエントリーにも書いたんだけど、角スコップとか、地面(圧雪)を平らにできるものをもっていかないとだめ。俺らはでこぼこのところにテントを立てたので、やはり寝るときに気になったり、テーブルが少し傾いたりした(^^;

で、家族で行くなら電源サイトは必須やね。いや、マジ、電気毛布必須(笑)
寝るときはモンベルとか有名メーカーの「超あったかい寝袋」があればいいかもしれんけど、高くて我が家では買えんし、電気毛布があると、そんな高価なシュラフ必要ない。
電源からテントの中まではそれなりに距離があるので、(うちは2本を途中で中継ぎした)長い電源コードをもっていったほうがいい。
電気毛布と薪ストーブのおかげで、娘なんかテントの中でも自宅で使ってるパジャマ一枚でくつろいでたで(笑)

というわけで、まだ続く。
もう、2/24~2/25 の話なんで、丸々二ヶ月前のことだけど、娘と二人で大鬼山オートキャンプ場に行った。
今週末には、娘と姪っ子を連れてキャンプに行く予定なので、その前にこの時のことを書いておこう。

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雪中キャンプは初めてである。
以前から行きたいなあとは思ってたんだけど、やっぱ暖房がね、問題で。
いくらなんでも、なんの暖房具もなく、ただただ厚着をして震えてるとか、そんな過酷なキャンプはする気はないし(笑)。基本的に、キャンプは娘が一緒だからね。自分ひとりならそういう過酷なキャンプもいいけど(笑)

で、購入したテントが「Nordisk Alfeim(ノルディスク アルヘイム) 12.6 ベーシックコットン」である。
これ、100%綿の「オーガニックコットン」版ではなく、(コスト的理由で(^^;)ポリエステルとコットンの混合生地である「ベーシックコットン」版にしたんだけど、それでもネット情報なんかを見ると、ポリエステルだけの(ほとんどのテントがそうだけど)テントと比べると、全然燃えにくいらしい。
実際、テントの中で薪ストーブを焚いても全然問題なかった。

そう、中で薪ストーブが使えるテントを選んだわけだ。

まあ、実際に薪ストーブを使うまでに丸 2年かかりましたけど。

つーのが、問題は煙突の出し方なわけよ。テントから煙突を出すためのキットみたいなのも売ってるんだけど、まあ、お高いし、そもそもストーブメーカーが自社のストーブ用に販売しているものがほとんどで、(煙突のサイズなんか、どれも同じようなもんだけど)俺がキャンプ用に買った「ホンマ製作所 時計2型薪ストーブ」(ただし、屋外での使用を前提とした、長い足のついている特別版)とぴったりサイズが合うやつもないし。
一番の問題は、「煙突キットを使うと、テント本体に穴を開けないといけない」こと。俺が購入したときのアルヘイムの値段は 10万円をちょっと超えるくらい。10万円のテントに穴あける勇気のある人いる?(^^;

ちなみに、アルヘイムは北欧メーカー品で日本国内では製造していないし、そんなに数が出るものでもないので、あまり多くの在庫は持てず、都度輸入するような感じ。なので、どうしても円相場の動きに左右される。
俺が買ったときは 10万円したアルヘイムが、今は 7万円くらいで買える(^^; 強いぜ、円・・・

あ、話がずれた。話を戻す。

アルヘイムはインディアン(あ、ネイティブアメリカンね)のティピーみたいなつくりなので、天井に網状のベンチレーターがついている。上にコットン生地がかぶさってるんだけど、紐を引っ張るとコットン生地が上方に畳まれ。空気が通るメッシュ生地が露になるのだ。

詳しくは「アルヘイム内部でついに時計型ストーブを使う」というエントリーを読んでほしいが、購入後 2年経って、俺はついに「本体はいやだけど、ベンチレーターのメッシュ生地なら切ってもいい」というところまで到達できたのだ。

というわけで、ついにテント外に煙突を出すことに成功。
今回の大鬼谷キャンプで、テント内ストーブデビューと相成ったのだ!!

・・・あ、キャンプの話に行く前に、アルヘイムの話だけで長くなってしまった(^^;

キャンプの話はまたこの続きで・・・(^^;;;;

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