昔、嫁さんに俺の生まれ育った周東町祖生の説明をするのに、「友達の家の裏に滝がある」という話を軽いジョークくらいのつもりでしたら、「家の裏に滝?家の裏に滝ぃ~!?(大笑い後に涙目)」と嫁が尋常ではない反応をして怖かったのだが、その話題の滝が「入野の滝」である。
今日、愛車 GPZ1000RX の車検が終了したのだが、整備工場からまっすぐ家に帰るのも面白くなかったので、玖珂に出て貧乏峠を抜けるコースを走って帰ることにした。その途中、久しぶりに入野の滝を見たくなり、俺は GPZ を麓の駐車スペースに駐めたのであった。
20数年振りである。
最後に入野の滝を見たのは 20代前半のことである。
あの頃俺は、滝の前で淹れたてのコーヒーを飲むというわけのわからない行動にはまっていた。落ちてくる水を汲み、コンパクトストーブで湯を沸かしコーヒーを淹れるのである。
そして、滝の前に座り、眼を細め滝を見つめながらそのコーヒーを飲むのである。山口県内の色々な滝の前でそんなことをしていた。
はい。完全な中二病です。気が狂ってました。ごめんなさい(^^;
まあ、そんな黒歴史から 20数年。懐かしい入野の滝に俺は戻ってきた。
・・・いやあ(^^;
・・・こんなに山道きつかったっけ?(^^;
入野の滝のベストスポットまで、山道を歩いて数分で着くのだが、この数分がきついきつい(^^;
ライダーブーツを履いていたというのもあるが、途中、苔で滑り転けそうになりながら、ヒィヒィ言ってのぼり、やっと入野の滝に到着。
20数年という年月は、俺の心から「滝の下で淹れたてのコーヒーを飲む」という狂気を奪ってくれたのだが、同時に、俺の体力もしっかり奪ってくれたようである・・・とほほ・・・